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第55話 各々の役割

賢聖たちを見送ったセリア、アリス、エレンはそこからの行動は早かった。まずは拠点をすぐに作り日光に当たらない環境を作りこまめに水分を取ることと塩だけは手持ちにあったので少しだけ水に薄めるようにしていた、これは賢聖からの指示で塩は多めに買っていたからだ、脱水症状というのになるかもしれないからと正直他のメンバーはよくわかっていないが体のことについて賢聖の右に出るものがいないため基本的には一任している。


消耗が最も早いのアリスだった。おそらく腕を切断したための影響じゃないかと賢聖は言っていたしその通りのように見える。幻肢痛も頻度は多くないがたまに起きては痛いと唸っている、我慢強いアリスだがこればっかりは慣れることがないと訴えていた。


「アリスは休んでおけよ、セリア確認だけどこの近くに食べれるものはないんだよな?」

「私だってなにか」

「アリスさんはエレンさんの言うとおり休んでてください、三人とも消耗するわけには行きませんから、ね?大丈夫ですよ、困ったら頼りますから。それにそんなに心配しなくてもいいですよ賢聖さんが何とかしてくれます」


セリアが賢聖に抱く信頼は絶大だ、だがそれはアリスにはない、なぜかそれは信じきるにはあまりにも関係が薄いからだ、もちろん命を救ってくれたこともあるだけどこんな極限な状態で私たちを優先するとはどうしても信じきれないかった


「セリアは賢聖さんが自分を優先するとは思わないんですか?」


全く思いませんとセリアは言い切る。きっとセリアにはそう思うだけの長い時間の関係があるのだとアリスは思っていたが、セリアからの話を聞いて驚いた。全幅の信頼を置くにはあまりにも短い期間だった


「アリスさん、信頼ってどのくらい時間が立ったらできるものなんですか?私は時間ではなく自分の意志だと思います、自分がこの人を信じたいそう思った時に信頼に変わるのではないですか。他人のために一生懸命でだからこそちょっと空回りすることもありますけどそれはやっぱり真剣に向き合ってるってことだと思います。これだけでも信じるに値しませんか?」


セリアはそっと自分の気持ちを吐き出した、人間は極限状態になればその人の本性や人間の関係性がもろにでる。疑念、疑心とかは普段よりも出やすくなる一方で信頼なんかも顕著に表れる。

そんなセリアのまっすぐな答えを聞いてアリスも納得と仲間を疑ったことを恥じて謝罪をした。


「いいんです、こんな極限状態ですから。みんなで協力して乗り切りましょう」


そんな中エレンは静かに落ち着いていた、神経を研ぎ澄ませるようなそんな印象だ。いつもなら信頼がみたいな話だと率先してはいてくるのだが今日は違った。

木に背中を預け槍を抱え、いつでも戦闘態勢に移行できるように準備している。賢聖から二人を任されて緊急時に自分の役割を理解して行動している。自分の役割それは外敵からの安全の確保だ

アマルフィが向こうにいる以上常時戦闘に参加できるのが自分しかいないのと、一番冒険者として危機的状況になれているからだ

セリアの索敵能力は非常に卓越しているがこんな緊急時で緊迫している状況でどこまで精度が保てれるか分からない、だからこそ自分の感覚を研ぎ澄ませておく、エレンもまた賢聖を前面に信じているからこそ自分の役割を全うしようと行動していた。





一方アマルフィたちは空を飛んでいた、いや厳密には跳ねているという表現が近いのか木から木へと飛び移っているがその速度があまりにも早いので飛んでる間隔になる


「ヒィィィィ!!!!」


もうね、超怖い!!!

全身に力が入るし、アマルフィにおんぶしてもらうような形で飛んでるが、いやおんぶというかしがみついているというか、とにかくそんな状況だ

アマルフィから時折、フフフとわらった声が聞こえるが俺にはそんな余裕はない!


「賢聖、少し力入れすぎじゃないかい?さすがに密着しすぎな・・・」

「はぁ!こっちとら、命に関わるんだぁ!嫌だろうが!我慢してくれ!!」

「別に嫌ではないが・・・」

「え、なんだって!」


すごい速さで進んでいるから風を切る音でアマルフィが小さな声でつぶやいた内容までは聞こえなかった


「賢聖、スキルの時間だ頼む」

「あ、ああ、了解だ!」


スキルをリセットするタイミングになると大きく息を吸って深呼吸をして落ち着かせる、頭を意図的にクリアにしてスキル発動を正確にできるようにする、アマルフィの人間ジェットコースターに乗っているときにこんなことばっかり繰り返しているからだいぶ意識的にコントロールできるようになった

強靭なメンタルというやつなのだろうか、ちっとも嬉しくないけどやらないと進まないからしょうがない

つつがなくスキルを発動させて先を急ぐ。俺のスキル【リハビリ】は体の状態を戻せる、これは何を意味しているかというと徹夜で進めるということだ、その日は俺が限界に達するまでとにかく進みまくった


「アマルフィ、すまない、もう限界だ・・・」

「だいぶ、近づいたはずだから明日にはつけれるはずだよ」


俺の肉眼でも確認できた、確かに小さいが村がある希望はすぐそこまであるんだ!

そう思うと気絶するように寝入った、最近こんな意識の手放し方ばっかりだななんてぼんやり思いながら眠りについた。


朝起きると全身の筋肉痛と変な寝方をしたせいか寝違えて至ることをが痛い、ちなみにアマルフィも寝違えたみたいだけど俺がスキルで直したため俺だけ疲労困憊の状況となった。

アマルフィからの提案でお姫様抱っこみたいな形で運んであげようかといわれたが残りかす程度しかない俺の男としての沽券がそれを許さず昨日とおんなじ姿勢で挑むことになった。


そして、ついに


「ついた!やったぞ!」

「ああ、賢聖やったな!」


目的地の村までつくことができた!

お読み頂きありがとうございます!
















ここまで少しでも面白いと思っていただけた方はブクマ、そして下の☆☆☆☆☆から評価を頂けますと、作者のモチベーションが爆上がりします!
















お手数お掛けしますが、ご協力頂けると幸いです

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