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第53話 この時間を永遠に

目が覚めてえらく機嫌が悪いセリアがいて、それにやけに優しい三人がいた。

え?俺が気絶している中でなんかあったの?大丈夫?俺のせい!?なんか不安になってきたんですけど

セリアに聞いても「賢聖さんは心配しなくていいですよ」とだけ言うしそれ以上は有無を言わせないあの笑顔、もう聞くだけで心が折れそうになるのはなんででしょうか

他の三人に至っては、すごい気を使って話してくれるし、もう恐ろしいよね


「えーと、そんなに態度が急変すると戸惑いと寂しさを感じるんだが」

「そうですよね、急に変わると変に思いますよね。多分皆さん、賢聖さんが倒れたことが心配で心配でしょうがないんだと思いますよ?ね?皆さん」


三人がビクッとなってそのあとから少しずる氷が溶けるように態度も軟化していった。

今の感じを見ると多分セリアに怒られたんだな?理由は分かんないけど、まあ問題あったら俺にも報告あるだろ

決して聞くことでセリアの逆鱗に触れたくないとかそんな自分の利益だけ考えた行動じゃないぞ!多分・・・


「そう言えば賊の連中は」

「賢聖さん!そろそろ山を越えそうですよ?」

「え、ああ、そうだな。もうすぐで目的地の軍事国家ルクゼンベだな」


なんか強引に話が変わった気がするが、でもセリアの言うとおりついに山を越えることができそうだ

軍事国家ルクゼンベでは俺たちがいた宗教国家シェーレンとは違ってスキルが自由に使えるし、【ヒール】みたいなスキルは重宝されるみたいだ


前世では悲しいかな、医学の進歩の陰には戦争や疫病なんかがあったけどこの世界でもそこは変わらないのだろうか、おそらく一番進歩しているならこの国だよな。いや、あんまりほかの国とか知らないからあくまでもシェーレンに比べてになるか

主語が大きいと馬鹿に見えるから気をつけよ


「賢聖さんは黙々と義手を作っていますけれどだんだんと上手になっていますね。今ではもうナイフの使い方なんてその道の人かと思うほどです」

「なんでも続けていればそこそこ様になるもんで、黙々と作業しているときはいろんなこと考えれるしいい気分転換になるのかもな。っと、アリスできたぞ。どうしても作るのにはそこそこ時間かかるからあんまり無茶してくれるなよ?」

「ええ、善処いたしますわ」


最初はもう見るに堪えない出来だったがだんだんとうまくなって今ではそれなりものもが作れるようになった、この殺伐とした世界の中でものを作るというのはなんと心が落ち着くんだろうな

そんなときエレンがこっそり話しかけてきた。


「賢聖さん、ぶっちゃけセリアのことどう思ってんだ」


ん?ああ、なるほどね。そういうことか、うん、エレンも男だからな気になるよな


「あ、たぶん勘違いしてるぜ。実はな賢聖さんがぶっ倒れてる間こんなことがあったんだぜ」


きっと、エレンは俺に黙っておけれなかったんだろうな。ことの顛末を聞いた

俺はそんなこと言ったような・・・程度の記憶だったけど何気なく言った言葉が相手を救ったり傷つけたり自分は忘れてるけど相手はずっと覚えていたりなんてのはよくある話だ

あの傷ついたセリアには良くも悪くも俺の言葉が響いてずっと覚えていたんだろうな


「なるほどな、お前らそれで怒られたんだな。セリア怒るとスゲー怖えもんな、でも分からってると思うけどあいつのいうことは俺のためを思ってだから決して三人が嫌いだとかそんなことはないと思うぞ」

「もちろんそれは分かってんだ、賢聖さんにも失礼なことを言ったと思ってんだ恩人に使う言葉じゃなかったって思って反省してるんだぜ。

でも、セリアの感情って家族って言うかそれ以上の感じがするんだよ」


家族以上?待て待て、そもそも家族ってわけじゃないしセリアにとっては心のよりどころがなかっただけだからな。

人間は選択肢が少ない状況では決断が早くなるんだよな、例えば100種類以上ある専門店と3種類しかない店だと圧倒的に後者の方が決断が早くなるんってのは有名な話だ、セリアの心情もそれに近くてきっとあの時には俺しかいなかったからそう思ったはずだ


「いや、それはないんじゃないかな。セリアは誰に対しても優しいし俺が特別ってわけじゃねえと思うぞ?」

「あー、こりゃ報われねえな・・・これ以上は余計なお節介か」


そう言ってエレンは離れたけど結局何が言いたかったんだよ、わけわかんねえよ

俺とセリアが色恋になるなんてありえねえよ、年も違うしそれに俺のせいでセリアのおばあさん、セファさんが死んじまってるんだ・・・申し訳なさはあるし罪滅ぼしもしたいとは思うけどな


「賢聖さん」


そんなこと思ってるとセリアが話しかけてきた。さっきのこともあり少し声が上ずって返してしまう


「フフフ、どうしたんですか?」

「い、いや、何でもないよ。それで何か用か?」

「別に用がないと話しかけたらいけないんですか」


少しすねたような顔をするセリア


「そんなことはないけど、でも改まって話しかけてくるからなんかあるのかと思っただけだけど。なんかあったか」

「賢聖さんにはお見通しですか、大したことではないんですよ最近あんまり面と向かって話してないなーと思ってみただけです」


だから何かお話ししましょう!と、こんな時間も悪くないと思いながらセリアと話をする。

セリアは俺の過去のことを聞きたいといって俺が話していると次第にみんなも集まってきて、アマルフィは俺の話に茶々を入れてそれに対してエレンが反応して、二人のやり取りをアリスが諫める。それはそんな三人を見ながら折をみて話を再開して、セリアはそんな俺の話を一生懸命に聞いてくれてる。

次第に夜が明けて明るくなる、誰もが笑顔だ


改めて思うな、こんな時間も悪くない。この時間を永遠に

お読み頂きありがとうございます!
















ここまで少しでも面白いと思っていただけた方はブクマ、そして下の☆☆☆☆☆から評価を頂けますと、作者のモチベーションが爆上がりします!
















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