表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/77

第28話 顔が赤いのはお酒のせいさ

アマルフィはどうやらアナスタシアに会ってしまったのか、それで聖人の洗脳を受けたんだな

早く気が付いて本当に良かった、ここまでで分かった情報はセリアが火あぶりに会うまであと5日ということ、そしてあの場所にアナスタシアがいるということだ。

どちらも知れてよかった、期限と敵の正体が分かったのは大きい。

それにアナスタシアの能力はこっちが自覚していればおそらく少しは抵抗できるはずだ、それにあの能力多分何んらかの制限があるはずだ、でなければすでにこの街は全員洗脳されているはずだし冒険者は完全に言いなりなはずだ


「アマルフィ、少し落ち着いたか?」


あの後アマルフィはひどく取り乱した。いきなり洗脳が解けて状況を整理するまで混乱して時間がかかった。

アマルフィがあそこまで取り乱した姿を見るのは初めてで俺も驚いた、普段は大人で余裕があるように見えたが聖人のスキルの影響なのだろうか


「ああ、すまないね。アナスタシア、彼女のスキルは強力だ、他人に干渉できるのは恐ろしいとも言ってもいいだが、強すぎるスキルには何か欠点や代償があるはずだ、私のスキルがそうであるようにね。まずはその対策を考えることと賢聖のスキルが天敵だからどう使うかというところだね」

「多分、多くの人に一度に使うのは難しいはずだ、でなければ今頃みんな洗脳されている。だけどあいつのスキルの強いところは言葉で発動できることだ、俺の【リハビリ】は直接触らないと効果が発揮しない」

「確かにそうだね、対策はこれから残りの時間で考えていこう

賢聖、改めてお礼を言うよ、ありがとう君がいなかったらと思うとゾッとするよ」


アマルフィは深々とお礼をした。


「いいさ、アマルフィはいつも俺を助けてくれるからな、今回も俺を助けようとして起きたことだしむしろ危険な思いをさせてすまない」

「ふふ、賢聖そこは私に恩を売る場面なのにもったいないことをしたな」

「この程度で恩を売れるなら俺はアマルフィに返せないほどの恩を買っていることになる」

「今日はえらく褒めてくれるね」


そう言って、「早く食事をしよう、冷めてしまってはおいしくない」とアマルフィが言ったがその顔は少し赤かった。

俺は紳士で大人だからなわざわざ指摘したりしないのさ


「なんだか暑いね」


食事は冷めているし部屋も別に熱くないけどね、墓穴を掘っていくスタイルか

だが私は紳士!


「きっとお酒を飲んだせいだよ」



あれから記憶がどうなったか分からなくなるほど酔っ払った。アマルフィなんかここに来たときは敵地だとか言ってたのによほど恥ずかしかったんだろうな。

ちなみに二日酔いも【リハビリ】で治すことができる、まさに状態異常無効+体力全開みたいなスキルだよな

まあ、自分にはできないんだけど二日酔いにはなってなくてほんとよかったよ


「賢聖、急げ!」

「どうした、アマルフィそんなに慌てて」

「グラムとの約束に遅れそうだ、あれでグラムは時間に遅れるとめちゃくちゃ怒るんだ。冒険者たるもの時間に遅れるなんて何事かってね、そのせいでこの街の冒険者は時間にうるさい節があるんだよ」

「それはまずいな」


この年で時間に遅れたからと説教されるのは少々心に来るものがある。避けれるなら避けたいが


「ここからだとギリギリ間に合わないんじゃないか」

「任せたまえ、私にはスキルがあるからね」

「まさか、それって」


アマルフィは俺を担ぎそして【天衣無縫】のスキルを発動した。

天衣無縫は自分の身体能力を向上させるがデメリットとして再発動まで身体能力を向上させた分の時間がかかるものだ。

例えば自分の身体能力を5倍にしたとしよう、その場合再発動まで時間は50分だ、一回の戦闘で決めきれないとスキルがない状態で戦わないといけないデメリットがある。だがそれは俺の【リハビリ】のスキルで相殺できるわけだ、事実上最高の組み合わせというわけだ


「しっかり捕まって」

「できればゆっくり・・・」

「そんなことすれば間に合わないじゃないか」


アマルフィさん、良い笑顔ですね。


「ですよねー・・・ギャァァァァアアアア!!!!!!!!」


例えるなら安全バーがぐらぐらしていて今にも外れそうなジェットコースターに乗るようなそんな感じだ。ここまでで一番死が近かった瞬間だよ

何より、運ばれる側の俺は肩に担がれてるしあまりに情けない、というか奇声を挙げながらもう突進している女の子に担がれた男を見るとどんな風に思うんだろうな・・・


「アマルフィもう限界だ!!【リハビリ】を使うよ!」

「ああ、頼むよ、ちょうど着いたよ。何とか間に合ってよかったねって、賢聖どうしてそんなにげっそりしているんだね、髪もぼさぼさだしこれから人に会うんだせめて髪ぐらいは治せよ?」

「どうしてアマルフィの髪が乱れてないか逆におかしいわ!」


あれだけ早く移動したはずなのに髪もそうだけど服も乱れていない、アマルフィは「鍛えているんだよ」とかわけのわからないこと言ってたけど絶対におかしい


「やあ、グラム待たせたかい?」

「時間通りにくるとは珍しいな、と思ったけど賢聖の姿見たらわかった、飛ばしてきたんだな」


お前も災難だったなと、グラムは声を掛けてくれた


「ええ、本当に。でも時間に遅れてグラムさんに怒られるよりはいいかなと思ったので」

「何言ってるんだ、俺は時間に遅れてもそこまで怒らないぞ?それにアマルフィ相手だ、時間に遅れることもあると想定していたんだがな」


アマルフィめ!俺で遊びやがったな!下手くそな口笛吹きやがって


「これは昨日私をからかったお返しだよ」


俺にしか見えない角度で微笑んだ、不覚にもぐっと来てしまった


「どうしたんだい?耳まで真っ赤だよ?」

「からかうな、昨日の君も同じだったぞ」


そんなふくれっ面見せても・・・だめだ可愛いと思ってしまう自分が情けない!

お読み頂きありがとうございます!


ここまで少しでも面白いと思っていただけた方はブクマ、そして下の☆☆☆☆☆から評価を頂けますと、作者のモチベーションが爆上がりします!


お手数お掛けしますが、ご協力頂けると幸いです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ