第27話 振出しに戻る
「さてと、ああは言ったもののどうしようかね」
教会の中に入るのは誰でもできる、金儲けの教会だが当然信者もいるし拝礼に来ている人もいるからね。だけどそんな人目の付くところにいるだろうか
「今気が付いたけれど、セリアの顔分からないや。私としたことがあまりにも抜けていたね、まあ、賢聖を連れてくるよりはいいか」
たどり着いた教会には人だかりができていた。アマルフィの知る限りこんなに人がたくさんいるのは見たことがない
「すまない、どうしてこんなに人がいるんだい?」
「あんた知らないのかい?ここに魔女がいるんだよ、みんなとばっちりを受けないように拝礼にきているんだよ」
なるほど、明日は我が身というわけかよくそんな状況でこの国は持っているな。魔女というのはセリアのことだろうね
セリアがここにいるのは間違いないようだけど捕まっている場所もわかないし状況は変わってないね
とりあえず中に入ってみるかな
「関係者以外立ち入り禁止とね、入ってみるかな」
まあ、最悪バレても何とか誤魔化せばいいかな。まあ、バレるようなへまはしないつもりだしね
教会の中は迷路のようだね、入り組んでるし要塞ともいえるような作りだ
ん?誰か来るな
「あの魔女をあぶるまであと5日だな」「ああ、聖人様はお優しすぎる、魔女は一刻も早く殺すべきなのにな」「全くだ、それにあの魔女の親も背信者だったらしいしな」「子が子なら親も親だな」
きっとセリアのことだね、タイムリミットはあと五日か・・・短い、あまりにも短すぎるな冒険者の怪我を治して見方を増やしてもどこまで戦力になるかわからないし、グラムと同じで教会に面と向かって勝負しようなんてやつがとの位いるかな
最悪を想定するならあまり期待せずにいたほうがいいな、ただ、冒険者は恩を仇で返すような奴はいないそんなことをすればこの業界だと生きていけないからな
「協力してもらうやり方は考える必要があるな、さてもう少し探してみようかな」
結構見て回ったはずなのにどこにもいない、というよりどこにも人を監禁する場所がないぞ
「これ以上は危険か」
「何が危険なんですか?」
気配が分からなかった!?
そこにいたのは明らかに纏っている雰囲気が違う女がいた。
「すまないねー、迷子になってしまったんだよ」
「何を探していたんですか?」
「聖人と呼ばれる人に一目会いたくてね、でもそれはかなったのかもしれないね」
「・・・私が聖人だとどうして思ったんですか?」
「明らかに雰囲気が違うからね、あえて光栄です」
「ふふ、そうですか。」
やはり聖人だったか!この女の雰囲気はヤバい、凶暴な魔物に出会ったようなプレッシャーを感じる
本能がささやく、ここは逃げろと
「では、記念に握手でもしましょうか」
聖人から握手を求められる。本当は触れたくもないけれどこの流れで断るのはあまりに不自然か
「あなたがここで何を探していたかは知りませんが『ここのことはすべて忘れなさい』、だれか、この人を教会の外まで送ってください」
「かしこまりました。アナスタシア様」
「私はどうしてここにいるんだ」
気が付けば広場にいた。
「何か大切なことを忘れている気がするが、思い出せないな」
さっきまで覚えていたのに度忘れしたかのような感覚だ、だがこのまま忘れたことを思い出すのに時間を使ってもしょうがない、どうせ賢聖のことだ我慢できずに宿から考えなしに飛び出すかもしれないからな
ん?我慢できずって何をだ?
「変な感覚だな、喉元まで出かかっているのに出ないな」
このまま帰るのも癪だし何かご飯を買って帰るか
「賢聖帰ったよ」
「アマルフィどうだった?」
「ああ、上々さ」
「早速で悪いが教えてくれ」
えらくがっつくな、分かったぞ相当お腹を空かしているんだな。それは悪いことをした、調子に乗ってついたくさん買いすぎてしまっただけでなくて途中途中でつまみ食いをしてしまって時間がかかったからな
それにしてもすごい剣幕だな、ここはおとなしく渡しておこうか
「ほら、これが今日のご飯さ、いい匂いだろ?この饅頭なんて甘くておいしいしこの肉もうまい、街に来るまでちゃんとした食事取れてなかったからこれでパーっと行こうとしようか」
「は・・・?」
「ああ、すまない心配しなくていい、ちゃんとお酒も買ってきているから大丈夫だよ」
「アマルフィ、何言ってるんだ?冗談なら笑えないからやめてくれ、早く本題に入ってくれ」
どうも食事に対してじゃなかったみたいだ。どんどん顔が険しくなってきているが全く身に覚えがないんだけれどどうしたものか
「賢聖、いったいどうしたんだね。君がそんな風な顔をするなんてこの短い期間だったが一度もなかったじゃないか」
「お前、まさか」
「一体なんなんだい、正直私にはわからないだけど賢聖教えてくれ、君は一体何を私に求めているんだい」
賢聖がブツブツ言っているな、アナスタシアがどうこうとかって言っているけど誰だいその女は
「アマルフィ、ここを出てどこに向かったか覚えているか?」
「賢聖、何が原因かわからないけど怒っているなら謝るよ、だからそんな風に私を馬鹿にするのはよしてくれ」
「アマルフィ、大切なことなんだ答えてくれ」
「それは当然・・・」
おかしい、私は何をしに外に出たのだろうか
「確か、賢聖と話して外に出て・・私は何をしに出たんだ?買い物か・・?いや、そんなはずはない、何か何か大切なことを!賢聖!私は!」
「アマルフィ、もう大丈夫だ」
賢聖の手がそっと頭に触れた。
「!?け、賢聖何を!」
「ん?ああ、悪いついな、でももう大丈夫だ、全部思い出しただろ?」
ついって、賢聖にドキッとしてしまった自分が恥ずかしい
全部思い出したって
「そうだ、私はこの部屋を出て教会に向かって、聞いたんだ、セリアが後5日で火あぶりになるって、それで聖人に会って、気がついたら広場にいた。どうしてこんな大切なことを忘れていたんだ、私ともあろうものがこんな失態を犯すなんてありえない」
「君があったのはピンク髪の女の聖人だったんじゃないか?」
「どうしてそれを、賢聖もしかして知り合いかい?そうならその人に頼んで早くセリアを助けよう!聖人なら一人の少女を開放なんて余裕だよ」
「そいつの名はアナスタシア、そいつが今回の元凶だ」
お読み頂きありがとうございます!
ここまで少しでも面白いと思っていただけた方はブクマ、そして下の☆☆☆☆☆から評価を頂けますと、作者のモチベーションが爆上がりします!
お手数お掛けしますが、ご協力頂けると幸いです




