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第26話 最悪の状況

「セリアという女の子を探している」


そうアマルフィが言ったっ瞬間、グラムは頭を抱えた。


「悪いことは言わねぇ、手を引きな」

「知ってるのか!?セリアは無事なのか!」


セリアが生きている、それもグラムが知っている。ん?どうしてグラムが知っているんだ。


「賢聖、まずは落ち着きたまえよ。どうもいい話だけで終わらない、というか状況は悪いんだろ?」

「まさか、教会相手に何かしようってことかよ。アマルフィの推測通り、セリアって子は異端者、魔女として扱われてるよ、なんと火あぶりにするんだとさ」

「なんで!」「そこまでとはな」


どうしてセリアが火あぶりになるんだ、狙うべきは俺なのに


「よくは知らねぇよ、ただ教会に楯突いたんだろう、それで火あぶりにだよ。その子の知り合いってことは理由は賢聖の方が思い当たる節があるだろ。一応くぎを刺してるが俺らは教会とことを起こす気はないぞ、いや厳密にはできないんだ。」

「立場は分かってるつもりだよ」

「教会は恐ろしいですもんね、気持ちは理解できます」


あいつらは非道で下劣だ、何の権限でセリアを火あぶりにするんだよ。

だが、グラムのおかげでセリアの場所が分かった、それに今はまだ生きているこれだけでも分かったのはいい知らせだ


「おい、賢聖。何か勘違いしてるぜ、俺は教会に屈することはない、あいつらに負ける気もしねえ」


ビクッ!

わずかに怒声を含んだグラムの声が体を震わせる


「グラム、賢聖に悪気はないんだ、許してくれ」

「分かってる、少し感情的になったな。だが俺も立場がなければ何でも手伝えるんだがそういうわけにもも行かねえんだ」


立場?


「賢聖、紹介が遅れたね。彼はここの街シンテルクのギルドマスターのグラムだ」

「ギルドマスター?っということはここで一番偉い人・・・?」

「改めで名乗るぜ、ギルドマスターのグラムだよろしくな」

「二人とも人が悪いな」


グラムが言う教会ともめれない立場というのがここの冒険者は格安で教会の【ヒール】を受けれることになっているらしい、ベテランはともかく駆け出しの冒険者にとってこれほどありがたいものない。金も稼ぎのいい仕事もない時期に怪我をすれば行き倒れになるがここではその心配もないというわけだ、何人かに一人はグラムみたいになるらしいがその時は冒険者はできなくてもほかの仕事を受けれるぐらいの状態に戻るから仕事にも困らないというわけだ


「確かにここは教会の【ヒール】の恩恵をもろに受けてるものね」

「個人的な感情を除けば、まあ教会と揉めるのは避けたいところだ。中には俺みたいになることもあるがこればっかりは運が悪かったと俺らは割り切っているんだ」


確かにそんな状況だと教会と揉めるのはグラムとしては避けたいよな。だがこれでグラムの協力は絶望的か、どうにかセリアを救う方法を考えないとな

アマルフィと話していた想定できる最悪の状況ってやつだな


グラムからの協力は得られない、けれどセリアの場所が分かったし何とか救い出す準備をしないとな


「グラムさん情報ありがとうございます。」

「グラム、世話になったね、賢聖のことは黙っててくれたまえよ?しゃべるほど恩知らずとも思ってないけど」


そう言って、俺とアマルフィは足早にこの場を後にしようとした


「せっかちだな、慌てんなよ、手がないわけじゃない」

「グラムさん?」

「俺は教会に立場上面と向かってもめたくないがほかの冒険者は知らねえ、一部の冒険者の暴走ってこともありえるし冒険者はそんなもめごとはしょっちゅうだからな。実は俺みたいは【ヒール】の弊害を受けた人間が多くこの街にはいるって話だよ、で、そいつらが恩返しでどう動くかまで俺がどうにかできるものじゃねえってことだ」

「つまり、ほかに後遺症のある人を治して見返りに救出を手助けしてもらうってことですか」

「ご名答だ」


確かにそれで助けてくれる人が多いに越したことがない

それで俺たちはその人たちと面識ないし会えたとしても信用がないのに【リハビリ】のスキルなんて受けるのはハードルが高いだろう。グラムはそのつなぎをしてくれるというわけだ


「よかったよ、グラムの評価を下げるところだったよ。もし、あのままセリアが捕まっているという情報だけでチャラになったならいつか仕返しをしてやるところだった」

「お前がそれを言うと笑えないからやめろ」


冷ややかな笑顔をグラムに向けて、グラムは肩をすくめた

明日にグラムが【ヒール】の後遺症と自然治癒で完治しなかった人を探して集めてくれるみたいだ


それから俺たちはギルドを後にして宿に向かった。


「賢聖、部屋は一部屋にしたよ。その方が何かあったとき対応できるからね」

「別に別々でも・・・」

「いいかい、賢聖。ここはもう敵地なんだよ、甘いこと言ってたらあっという間に死ぬと思った方がいい、後は鍵を閉めて私以外の人が来ても開けないようにしてくれ」


俺はお留守番のできないガキか!?


「アマルフィはどこに行くんだ?」

「敵情視察さ、教会の中に入ってくるさ」

「それこそ敵地のど真ん中に入る行為だろ!そんな危険なこと一人でなんて危ない」

「そんなことはないさ、正直きみが一緒の方が危ないし、それに私は別に命を狙われているわけでないしね。私が行くのがいいだろう、何心配いらないさ見てくるだけだよ」


アマルフィの言うとおり俺がいるより安全なのは確かだろ、スキルもあるしいざとなれば逃げることができるだろ

だが、もしここが聖人のおひざ元ならあの女、アナスタシアがいる可能性が非常に高い。アナスタシアに出会った場合洗脳されないという自信はない、その点俺ならその洗脳状態を【リハビリ】で解くことは可能だ。

やっぱり俺もいくと伝えようとしたら


「賢聖。なにが一番いいのかを考えて行動したまえ、私は正直、セリアのことはよく知らないし興味がない、確かに境遇には同情するし理不尽だと思う、だがそれは私が命を賭けるほどではないんだよ」

「じゃあなんで協力するんだ」

「それは、君の行動に興味があるからだよ。この国では普通の人間は教会に敵対しようなんて人間はいないしいたとしても命を狙われてそれでも人を救おうとするなんてまずいないからね。」

「なんだよそれ」

「まあ、任せたまえよちょっと見てくるだけだから」


そう言ってアマルフィと別れた。

お読み頂きありがとうございます!


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