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第25話 交渉成立

「アマルフィ様、どうぞ二階へ」


アマルフィはギルドの職員に呼ばれて上に案内された。


「何をやっているんだい、君も上がるんだよ」

「え、なんでだよ」

「ここに何しに来たか忘れたわけじゃないだろうね?ほら、行くよ」


慌てて俺もアマルフィの後についていく


「久しぶりだな、アマルフィ。お前がここに来るなんて珍しいな」

「久しぶりだね、グラム。壮健だったかい?」

「まあ、な。」

「どうしたんだい、いつもの元気がないじゃないか」

「それよりもお前の連れを紹介してくれよ、ずっとそこに立たしているのは俺も心苦しい」


この人、ただのアマルフィの知り合いってわけでもなさそうだけど何者なんだろう


「彼は賢聖だ、わけあって今は一緒に行動してるんだよ」

「へぇ、もういいのか?」

「それはどうだろうね、これから次第かな」


何この意味深な話方は、なんかアマルフィにあったんかな


「どうも賢聖です、よろしく」

「ああ、よろしく」


俺は握手を求めて、グラムさんが近づいてきて気が付いた。


「あったばかりで言うのもなんですが、気を悪くしたらすみません。グラムさんその足怪我したんですか」

「ほぉ、目がいいな。所見じゃわからないように訓練したんだが賢聖、お前は冒険者じゃないのに気が付くんだな」

「ええ、まあ。」


不味い、つい癖で体を見て気が付いたことを言ってしまった。

アマルフィの顔を見るが


「賢聖、ほかに気づいたことあるかな?」

「(おい、いいのか?!俺のスキルバレるぞ?)」

「(大丈夫さ、私に任せたまえ、君は思う存分この場で能力を発揮してくれればあとは私がいい方向に向けるさ)」


ここはおとなしくアマルフィの言葉を信じてみるか。仮にアマルフィが裏切るならもうとっくに裏切ってるはずだからな、ここは俺が腹をくくるしかない。それに、おそらくこれは・・・


「グラムさんいいですか?」

「ああ、構わん数歩歩いただけでは今以上のことわからんだろうからな」

「まず、足が悪いのは左ですね、変形しているように見えますね。いや、ただの関節が変形しただけではあんな風にはならない、考えられる可能性として何か怪我をしてうまく戻らなかったといったところですかね。触れば正確にわかるんですがね」


まず、歩いただけと言うがリハビリ職にとって歩くだけでなく本来の姿勢、重心の位置、立ち方、座り方すべてが情報になる。正常動作が完璧に頭に入っているからそこから外れているところに問題がある、その問題を見つけるのが仕事でありこれができないリハビリ職はいない。


少し驚いた表情でグラムはアマルフィに確認を取る


「アマルフィから聞いたのか?」

「私は何も」

「そうか、じゃあ、お前何者だ?」

「アマルフィの連れですよ」

「そうだ、せっかくだから実際に触ってもう少し正確に当ててみたらどうだい?」


絶対楽しんでやがる!

本来信頼関係がない人に隠している秘密を暴くような、こんなパフォーマンスしないさ!これでもかなり申し訳ないというか良心が痛んでるってのに


「これ以上は・・・」

「いいや、構わんよぜひ当ててみてくれ。アマルフィ外れたときは俺からの頼みを一つ聞けよ?」

「ああ、だけど当たったら私の頼みを聞いてくれたまえよ」


一息置いて


『交渉成立だな』


まて、俺を置いて賭けを成立させるな!


「勝手に賭けを始めないでくださいよ、たぶん賭けとして成立しませんから」


流石に自身はある、環境が違うどころか世界が違っても相手は人間である以上培ってきたものは生きてくる。

お金や名誉、地位、人間関係、これらすべては失う可能性があるものだ。だが立った一つ失わないものがある、それは知識だ。そして知識があれば失ったお金や名誉、地位は取り戻せる、人間関係も新たなものが構築できる、つまり生きていく中で最も大切なのは知識だと俺はそう思っている

だから、どんな場所でも力が発揮できるんだ


右の足にも傷の跡があるがこっちは治ってるな、左は傷跡があって下腿の骨が両方曲がってる?いやねじれてるのか、だから変な動きしてたんだな。骨の位置がずれるそれだけで筋肉の働きが悪くなるのには十分だ、この手の原因で筋肉の働きが悪くなるのは非可逆的、つまり治らない、日本でもそんな患者を診たことがある、間違いなく手術ミスといえるが患者やその家族は知識がないからいいように言いくるめられて俺のところの病院に来るなんて頃があったな。


この世界にはおそらく手術なんてする技術も知識も発達していないはずだ、自然治癒か、それか


「【ヒール】によるものか」

「もう分かったのかい?」

「まず現状だが膝の下の骨がねじれてくっついてる、普通はこんな付き方しないはずだ、だがグラムさんはついている。多分、【ヒール】で無理やりくっつけたんだと思う。外傷の原因は・・・転倒や転落じゃこんなのにはならないだろうから別の理由だと思う、仕事が冒険者ならきっと仕事関係だな」

「さて、グラムどうかな、賢聖の力は」

「アマルフィ、どこでこいつ拾ったんだよ。ああ、そうだよ賢聖の言う通りだ。アマルフィ約束だ頼みを一つだけ聞いてやるよ」

「その前に賢聖、良ければその先をやってくれないか?大丈夫、グラムは信用できる」

「本当に大丈夫なのか?」

「おい、何の話をしているんだよ」


確かにグラムとアマルフィの会話を聞く限り嫌な奴ではないのだろう。アマルフィにここは任せるか、それにこれが【ヒール】によるものなら治したい。リハビリは効果があっても骨の形や手術のミス自体を治すことはできなかった、だが今は違う。治せるなら治したい


「グラムさん、これから見ることは他言無用です」

「ま、待てって何する気だよ」

「あなたの足を治します」

「その手の詐欺は間に合ってるんだよ!」


グラムがそう言っている間にスキルを発動させた。


「もう治りました、たぶん筋肉の長さももとに戻ったはずですから走ったりできると思いますよ」

「は?何言って・・・おい、本当かよ」


グラムは飛んだり走ったりして足が完全に治ったことを踏みしめていた。


「どうだい、グラム。頼みをきいてくれるかな?」

「内容を聞いてからにしようと思っていたが、いいぜここまでしてくれたんだ無条件で聞いてやる。なにを頼みたいんだ」


お読み頂きありがとうございます!


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