凡人魔法使いの成り上がり伝

田舎の漁村で漁師の一家に生まれた少年、シュティム・ローウルはある日、村から離れた時に、魔獣の群れに襲われる。そこでウィザード、ヨシュアに出会い、彼が魔法を駆使し魔獣を撃退する様に魅了される。
村に戻ってからも、シュティムのまぶたにはヨシュアの魔法が焼き付いていた。その日から彼は、独学で魔法の練習をする。運のいいことに、彼は短期間でそこそこの魔法を習得する。
しかし街の魔法大会に初めて参加した際に、自らの適正が決してウィザード向きでは無いことを知る。
その後、シュティムは王都の魔道士学校に入学し、ウィザードの頂点、バロン・オブ・ウィザードを志し、日々奮闘する。
光魔法という特別な魔法適正を持つセルエナ、人間離れした体術と魔法を駆使して戦うカイルを初めとする様々な仲間と出会い、研鑽し高め合う。

周りとの実力差に悩まされ、何度も挫折を味わい、心が折れそうな経験をしても、己の信念だけは絶対に曲げない。
これは、そんな凡人魔法使いがウィザードを統べる伝説になるまでの物語。