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ご主人様はモンスター使い  作者: ウル
エルモンドのアドバイザー
75/122

75反撃

登場人物

ウル(主人公)狼に転生した元人間。(★4テンロウ)

パワー   エルモンドモンスター部隊大将。(★4モサ)

ガイン   エルモンドモンスター部隊副大将(★4アルカス)

オーウェル エルモンド領主でメキロ家の当主(人間)

パール   カージリア領主でリッチモンド家当主(人間)

タロウ   エルシアの使者(★5セト)


 その後、パール伯との相談で、オーウェルさんを代表貴族として国を取りまとめることになった。

 名前は代表貴族だが、実質的には国王に近い。

 国の名前もイーストウラル連合国と決まった。

 名前の通り山脈の東側という意味で、ノリク打倒が目的であって、西側まで領土拡大する意図はないという意思表示でもある。


 そして、御三家のピュートル公から使者が来た。

 本来なら皇帝の一族である上に、動員兵力的にもメキロ家からみれば格上の貴族だ。

 現在立場的には優位にあるとは言え、怒らせないようにしないとな。

 俺は、オーウェルさんと使者が通されるのを待つ。


「私はピュートル・ロマノフ公の使者でミハイルビッチと申します。

 この度は、イーストウラル連合国設立おめでとうございます。

 我が主ピュートルよりお祝いのため参じました。」

 ミハイルビッチさんからお祝いの口上が述べられる。


「ミハイルビッチ殿、この度は連合国の建国のお祝いありがとうございます。

 エルモンドまで遠かったでしょう。

 後程、歓待の席を設けますので、どうぞゆっくりしていってください。」

 オーウェルさんが返す。まあ、社交辞令だよな。


「オーウェル様は、皇帝に関する噂をご存知でしょうか?」

 社交辞令が一通り終わった後、ミハイルビッチさんが本題?を切り出してくる。


「いえ、噂とはどのようなものでしょうか?」

 オーウェルさんは貴族の当主だけあって、当然タロウさんの内密の話をここでばらすようなヘマはしない。


「実は、イワン皇帝陛下は偽物で今の皇帝はノリクの連れてきた替え玉と言う噂があるのです。」

 エルシアは、何か意図があって意識的に情報操作をしているのだろうか?

 タロウさんの秘密もその一環の可能性もあるな。


「そのような噂があるのですね。

 本当であれば、ノリク討伐の大義名分になりますが、真偽を確認する必要がありますね。」

 オーウェルさん、慎重に答えているな。


「我が主ピュートルも噂の真偽を調べておりますが、オーウェル様の耳に入れておきたく参りました。」


「貴重な情報ありがとうございます。

 ノリクや皇帝陛下については調査は続けていますので、噂の真偽を確認したいと思います。

 連合国としても、そのような事実が確定すれば、ノリク討伐の大義名分になりますので。」


「そして、ノリク討伐となったときには、同盟の締結をお願いしたく存じます。

 レオグラードは地理的にエルシアに近く、東西からファーレン及びその周辺のノリク派貴族を挟撃して討ち取れば、連合国としてもノリクを攻撃する足場ができましょう。」

 確かにそれはありがたい申し出。

 とは言え、最大の懸念はピュートル公につくことにより、御三家の他の二家であるニコラ公・パヴェル公との関係悪化だ。

 ピュートル公が御三家の中でメキロ家に一番理解があるのは確かだが、他の二家を敵に回してしまっていいものだろうか。


「貴重な提案ありがとうございます。

 ノリク打倒のためには可能な限りの協力をさせていただきたいと思います。

 ニコラ公・パヴェル公も協力していただけるのでしょうか?」

 オーウェルさん、俺が言っていた懸念をちゃんと確認してくれた。

 ここでの返事は大事だよな。


「ニコラ公・パヴェル公とは協力するところまでは行っていませんが、お互い争わないよう話を進めております。

 ノリク打倒に向け、敵に回ることはありません。」


 なるほど。

 ピュートル公は御三家の中で一番にノリクを倒し、それを大義名分に次期皇帝の座を狙おうという算段か。

 東側は連合国に任せ、連合国の協力を得て西側の皇帝の座を狙うと。


「連合国としては、ニコラ公・パヴェル公と揉めるようなことがないのであれば、ノリク打倒に向け、最大限協力させていただきます。

 同盟の締結書には、1つめにノリク打倒に成功した場合ウラル山脈から東側は連合国の領土として認める事、2つめにニコラ公・パヴェル公と争わないことを条件とさせていただきますがよろしいですか?」

 オーウェルさん頼もしくなったな。予め方針は相談しておいたとは言え、その場で自分の言葉で言うことは簡単じゃないからな。


「こちらとしては問題ありません。

 ただし、大義名分なく相手から攻撃を受けた場合には、支援をお願いしたく存じます。」

 曲者な条件が来たな。

 大義名分なく相手から攻撃を受けるという文言の範囲で揉めそうだ。

 ピュートル公がノリクを倒して皇帝を名乗ったときに、ニコラ公・パヴェル公がそれを認めず協力して攻めてきたら、支援しないといけなくなる可能性がある。


「ノリクを倒した後、ピュートル公がニコラ公・パヴェル公の了承なく帝位に付いたとかでなければ、全面支援させていただきますよ。」

 当然オーウェルさんもその可能性は読んでいるよな。


「それで結構でございますので、こちら側の条件として締結書に記載をお願いします。」

 ミハイルビッチさん、あっさり引いたな。

 最初にノリクを倒したことで、話し合いで帝位が決まるなら問題はないか。


 こうして、ピュートル公の使者との交渉は終わり、後日締結書をまとめることとなった。

 再度ミハイルビッチさんが、締結書をもってエルモンドに来るということになった。


 結局、★5ガルムのアレスの黒幕はピュートル公の可能性が一番高いと思っていたのだけど、それについては触れずじまいだったな。

 まあ、あえて触れることもないか。


 さて、外交交渉も無事終わったことだし、パワーとガインに会いに行くか。

 俺は館を出てパワー達の所へ行く。


「ウル様、5レベル技のコンセントレイトができるようになったから見てくれ。」

 パワーは俺の姿を見ると、嬉しそうに言ってきた。


 パワーは4レベル技を一通り覚えたから、半月前から5レベル技に挑戦しているのだ。★4のパワーが5レベル技を覚えるには苦戦したものの、半月の間に5レベル技を4つも習得したことになる。


 ガインも5レベル技を覚えたいというので教えてみたのだが、10日ほどかかったものの、既にリザレクションとディスペルガードを習得した。先に4レベル技を全部覚えた方がいい気もするが、5レベル技を覚えたという事実が本人の自信につながっているようだからいいか。


「パワー、5レベル技覚えるのが早くなってきたな。

 この調子なら5レベル技を全部覚えていけそうだな。」

 俺はパワーを労う。


「兄貴、タロウさんの話をしないのか?今も待ってるぜ。」

 ガインが言ってくる。


「どうしたんだ?」


「前にエルシアから来たタロウさんがウル様に話がしたいから、前回の場所に来てほしいって待ってるぜ。」


「そうか。ガイン、ありがとな。

 それじゃあ、ちょっと行ってくる。」

 そう言って、俺は前回タロウさんと密会した森に行く。


 俺が近づいてくるのを見つけて、タロウさんがやってきた。


「ウル殿、今、私はエルモンドに居ないことになっていますので、こちらに来てもらいました。

 面白い物を手に入れましたので見てもらいたいと思いまして。」


 そう言うと、タロウさんは目の前に置いてあった袋から、それを出す。

 銃だ。しかも、使ってから時間が経っていないのか、火薬の匂いもする。

 

「詳しく見せてもらってもいいですか?」


「どうぞ。」

 俺は、近くから銃の作りを見る。

 俺は別に兵器に詳しくないから、いつの時代の銃かは分からないが、ある程度大きいから現代武器ではないよな。


 その時、俺は突然後頭部を殴られ気絶してしまった。



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