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ご主人様はモンスター使い  作者: ウル
エルモンドのアドバイザー
51/122

51ノアの迷宮(2)

登場人物

ウル(主人公)狼に転生した元人間。(★3シルバーウルフ)

パワー   ウルの仲間モンスター。(★4モサ)

ロウガ   ウルの体の元の持ち主。

ケルティク ロウガの友人でメキロ伯爵配下(★4ヘルハウンド)


問題

「アリスとベンとシーラは冒険者パーティーだ。

 3人の職業は戦士・魔術師・モンスター使い。

 シーラは魔術師より年上で、アリスは戦士と年齢が違う。

 戦士はベンより年下だ。アリスの職業は何か?」


(ウル様、訳分かんないぜ。)

 パワーが言ってきた。俺も真面目に考えよう。


(パワー、順番に考えような。

 ケルティクは分かりそうか?)

 限界突破種だろうが、★4モンスターのケルティクにも厳しいかもしれない。


(私も難しそうだ。

 ウル殿は分かるのか?)


(パターンは違うけど、似たようなことをやったことがある。

 こういうのは表にしてみると分かりやすくなるんだ。)


 俺は、地面に足で3×3の表を書く。

 この部屋の床が土になっているのは、そのためだろうか?


    戦 士 魔術師 モンスター使い

アリス  -   -    -

ベン   -   -    -

シーラ  -   -    -


(この表に、1つずつ情報を入れていこう。

 えっと、1つめはシーラは魔術師より年上か。

 年齢が出てきてる時点で俺が前やった奴とは違うけど、とりあえずシーラが魔術師でないことは確かだよな。だから、シーラと魔術師の重なったところに×を付ける。)



    戦 士 魔術師 モンスター使い

アリス  -   -    -

ベン   -   -    -

シーラ  -   ×    -


(なるほど、そうやって考えるんだな。

 それじゃあ、アリスと戦士は年齢が違うっていうのは、アリスは戦士ではないってことか。)


(パワー、呑み込みが早いな。その通りだ。)


    戦 士 魔術師 モンスター使い

アリス  ×   -    -

ベン   -   -    -

シーラ  -   ×    -


(なら、戦士はベンより年下と言うのは、ベンは戦士ではないということでいいのだな?)


(ケルティク、その通りだ。それじゃあ、それも埋めようか。)


    戦 士 魔術師 モンスター使い

アリス  ×   -    -

ベン   ×   -    -

シーラ  -   ×    -


(この表を見ると、戦士のところはアリスとベンに×がついているだろ。

 戦士はシーラしかいないということだ。だから、シーラの戦士の欄に〇をつける。

 あと、シーラの他の欄は×を付けておこう。)


    戦 士 魔術師 モンスター使い

アリス  ×   -    -

ベン   ×   -    -

シーラ  〇   ×    ×


(だけど、問題はアリスの職業だよな。魔術師かモンスター使いか分からねえぜ。)

 パワーが言うのは尤もだな。

 ここで年齢が効いてくるのかもしれない。

 今度は年齢を考えよう。


(そうだな。今度は年齢を考えてみよう。

 シーラは魔術師より年上だな。

 と言うことは、シーラは戦士だから戦士は魔術師より年上ってことになる。

 表の下に年齢を書いてみようか。)


    戦 士 魔術師 モンスター使い

アリス  ×   -    -

ベン   ×   -    -

シーラ  〇   ×    ×

年齢   2   1


(2と1と言うのはどういうことだ?)

 ケルティクが聞いてくる。


(戦士が魔術師より年上しか分からないから、戦士の方が大きい数字を書いただけだ。

 次に戦士はベンより年下というやつを考えてみる。

 ベンは戦士より年上ってことだよな。

 魔術師は戦士より年下だから、戦士より年上の職業はモンスター使いしかいない。

 だから、ベンはモンスター使いと言うことになる。)


    戦 士 魔術師 モンスター使い

アリス  ×   -    -

ベン   ×   -    〇

シーラ  〇   ×    ×

年齢   2   1    3


(ベンとモンスター使いの所も×にするんだよな?)

 パワーが聞いてくる。


(そうだ。)

 俺が、×を入れるとこうなる。


    戦 士 魔術師 モンスター使い

アリス  ×   -    ×

ベン   ×   ×    〇

シーラ  〇   ×    ×

年齢   2   1    3


(アリスは魔術師と言う事か?)

 ケルティクが聞いてくる。


(そうみたいだ。)

 俺は答える。


(それじゃあ、答えを言うか。

 アリスは魔術師。)

 パワーがそう言うと、


「見事だ。」

 と言う声が聞こえて、奥の扉が開いた。




 俺達が奥に行くと、また部屋があり奥に2つの扉がある。

 部屋の中には、剣を持った戦士の像と弓を持った狩人の像と杖を持った魔術師の像が向かい合っている。


 そして、部屋の中心にある台に文字が書いてある。

「この部屋の奥にある2つの扉のどちらかが正解の扉。もう一つが破滅の扉。

 この部屋にいる3体の像は、それぞれ真実の像・偽りの像・気まぐれの像。

 真実の像は汝の質問に常に正しく答える。

 偽りの像は汝の質問に常に間違って答える。

 気まぐれの像は汝の質問に対し、気分により『はい』か『いいえ』のどちらかで答える。

 2つの像に1つずつの質問をして、正解の扉を開けて進め。」


 論理学的なリドルがきた。

 ちょっと捻ってあるみたいだから考えるか。

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