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ご主人様はモンスター使い  作者: ウル
モンスター使い
39/122

39封印に向かって

登場人物

ウル(主人公)狼に転生し、レンディールの僕となる。(★3シルバーウルフ)

レンディール 人間のモンスター使い。俺のご主人様。

リーザ    レンディールの仲間モンスター。(★2イーグル)

ガルガン   レンディールの仲間モンスター。(★2サーベルタイガー)

パワー    ウルの仲間モンスター。(★3ポールベア)


 次の日は南町に戻り、翌日俺達はセンターの担当者の護衛を兼ねて2つの封印を確認しに行くことになった。

 センターの担当者がミランドさん。

 同行するのはご主人様と討伐隊のアレフさんだ。アレフさんは、★3レオと★2ヤングレッドドラゴンを仲間にしている。危険があったら、無理せず戻って状況を報告するようにと念を押された。


 目的地は2日で行ける魔王アリエルの封印、さらに2日かかる魔王レオニエルの封印だ。山地や高原を移動するため、距離のわりに時間がかかるらしい。


 俺とパワーを先頭、真ん中にミランドさん・ご主人様・アレフさんをはさみ、後ろにガルガンと★3レオが後ろをついてくる。

 リーザと★2ヤングレッドドラゴンは各々のマスターの肩や荷物にとまったままだ。どちらもいざとなれば空を飛んで偵察に行く予定だ。


 1日目は特に何もなく森の中で野宿することになった。

 その日の夜、俺はミランドさんに魔王について聞いた。


 明日到着する魔王アリエルは、魔王の中でも上位の力を持っていたらしい。戦闘特化型で搦手は使わなかったようだ。世界中を相手にするほどの脅威だったようだが、勇者が2人も現れ、倒され封印されたらしい。

 もう1つの封印の魔王レオニエルは、魔王の中では中位のランクで、多くのモンスターを支配し、そのモンスターを使って人間と戦ったようだ。勇者と勇者に従う★5キリンによって倒されて封印されたようだ。

 どちらも、新しい魔王のようで、アリエルは封印されてから200年位、レオニエルに至っては一番新しい魔王ということでまだ30年位しか経っていないとのこと。

 どちらも★5キリンを中心とした一族に守護されているようだ。


 翌日アリエルの封印に到着する。

 ★5キリンや★4テンマなどが出迎えてくれる。

 封印も確認したが、特に問題は起こっていないようだ。

 守護者であるキリン達は、ここ数日起こっているモンスター攫い一連の話も知らないようだった。

 この日は封印近くで野宿をし、翌日魔王レオニエルの封印へ向かう。


 ここからは険しい山脈を登っていく必要があるため、進行速度はどうしても遅くなる。


「何かが飛んでるわ。」

 途中で、リーザが何かが空を飛んでいるのを見つけたらしい。

 リーザとヤングレッドドラゴンが空中を見回りに行く。

 既に遠くに行ってしまっていたが、どうやら、★5ペガサスではないかと思われた。


「何かありそうだよ。」

 レッドドラゴンの報告を受けてアレフさんが言う。

 ここは、ペガサスと戦った場所からかなり遠い。

 にも拘わらず★5ペガサスがいるというのは、かなり怪しい。

 おそらく俺達を偵察に来たのだろう。


「前回封印の確認に行ったのはいつですか?」

 俺はミランダさんに聞く。


「ほとんど1ヶ月経っているわ。定期訪問は基本1ヶ月に1回よ。今回のことがあって、出発日が1日早まっただけですし。」

 向こうは狙ったような日付に騒ぎを起こしたとも言えるわけか。

 これは要注意だな。

 何かあったら、ミランドさんに緊急連絡アイテムを発動してもらわないといけない。


 3日目も無事日が暮れるところまで進んできた。

 今夜あたりは危ないかもしれないな。

 今夜の番は、1俺・パワー、2ご主人様・ガルガン、3アレフさん・レオ・レッドドラゴンだ。


 番を始めてそんなに立たないうちに何かが近づいてくる音が聞こえてくる。

 足音は2匹だな。

 俺とパワーは急いで全員を起こす。


 戦闘準備ができた頃、音の主が近くにやってきた。

 そこそこ大きな狼と角のある馬そして、馬に乗っている1人の人間。


「★4ヴァナルガンドと★4ユニコーンよ気を付けて。」

 ご主人様が種族を教えてくれた。

 今のところ、あまり好戦的な態度には見えない。


「グレイファスさん、グレイファスさんだよね。無事だったんだ。」

 アレフさんが言う。

 グレイファスさんって、確か★5キリンに殺されたと言われていた大会ベスト4の人だよな。


「アレフさん、お久しぶりです。命だけは助かったみたいです。」

 グレイファスさんが答える。

 殺されたはずの人間が生きているという時点で、敵の手中にあるという事なんだろうな。


「グレイファスさんは、ここへ何しに来たの?」

 アレフさんが聞く。


「恐らく、私を封印に近づけないための盾にするつもりなのでしょうね。

 そう言えば、アレフさんはこんなに多くのモンスター連れていましたっけ?」


「前と変わってないよ。他のモンスターはレンディールさんの仲間だよ。」


「レンディールさんは、シルバーウルフ、ポールベア・イーグル・サーベルタイガー、4匹も従えているのですね。」

 この人、露骨に探りを入れてきているな。自分の意志で聞いていない可能性もある。注意すべきだな。


「こちらの戦力の確認ですか?」

 ご主人様が聞く。


「まあ、そうですね。大丈夫そうですし、明日封印にご案内しましょう。

 私は支配されていますので、許可のないことは一切喋ることはできませんが。

 では、明日の朝迎えに来ますね。」

 そう言うと、グレイファスさんは去っていった。

 やけにあっさり、案内してくれるのだな。

 ★2と★3だけで戦力的に脅威ではないと判断したのか。

 舐めてやがる。


「ご主人様、自分でも言ってましたが、グレイファスさんは支配されているということですよね。

 誰か戻って状況を連絡した方が良くないですか?」

 グレイファスさんが去った後、俺はご主人様に相談する。


「明日行った人もみんな捕まって操られる可能性は低くなさそうね。

 とりあえず、この封印が敵の本拠地であることは伝えに行きたいわね。

 全員で戻るという手もあるけど、封印が解けるのが間に合わない可能性もあるから難しいわね。」


「なあ、大きな危険があるのはもう間違いないんだろ。

 危険があるって連絡するアイテムで伝えちゃダメなのか?」

 パワーが言う。


「そうだな。ミランダさんに言って、アイテムを発動させてもらうか。

 うん、それがいい。それなら危険を知らせつつ全員で向かえる。

 パワー冴えているぞ。」


 ご主人様はミランダさんに話して、連絡アイテムを稼働させてもらった。

 これで、俺達のピンチはセンターに伝わったはずだ。

 明日にでも救援部隊が派遣されるだろう。


 俺達が捕まって操られる可能性は低くないが、これで最短時間で救援を呼びつつ、封印が解かれるのを防ぐ可能性を少しでも残すことができたはずだ。


 朝になって、グレイファスさんがやってきた。


「グレイファスさん、無駄かもしれませんがクリアランスしますね。自由になれる可能性があるかもしれないので。」

 俺は、グレイファスさんにそう言う。


「多分、無駄だと思いますがお願いします。」

 素直に受けるんだ。

 俺は、グレイファスさんにクリアランスを放った。

 やはり、効かなかった。


「ダメだったみたいです。」


「気持ちだけでもありがたいですよ。

 私は支配されたままでしょうから。」

 言葉に少しは本人の気持ちも入っているのだろうか。


 俺達はグレイファスさんの後をついて行く。

 夕方前に封印に着いた。


 そこには、4匹の馬型モンスターが待っていた。

 ★5キリン、★5ペガサスはこないだ戦った奴だ。

 黒いのは★5ナイトメアだろう。

 分からないのは前にいる一番でかい奴だ。


「例の人物をお連れしました。」

 グレイファスさんが言う。

 例の人物って誰だ?

 支配するための人物と言う事か?


 そして、その一番でかい奴が口を開いた。

「ご苦労。では、奥で休みたまえ。」

 グレイファスさんが、仲間と奥に入っていく。


「よく来てくれた。

 私が魔王レオニエルだ。」

 ちょっと待て。もう封印が解けていたのか。

 封印を解くために敵戦力がかなり割かれているという俺の想定は甘かった。

 よく考えたら、案内してくれると言っている時点で既に封印が解けていることは想定しておくべきだった。

 これは最悪の状況じゃ・・・

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