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ご主人様はモンスター使い  作者: ウル
モンスター使い
32/122

32馬島西港へ

虎島概略図


  ・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ・ ―――――――――虎島北町―― ・・・・

 ・|   (フルゴ村)     ウォーロイ ・・・

・虎島西町                 ――― ・

・|                     虎島港町・

・|                         ・

・|          封印の地A          ・

・|  鉱山町                    ・

・虎島南町                      ・

 ・・・・              封印の地B・・・

     ・・・・・封印の地CD   ・・・・・

          ・・・・・・・・・


※ 大きな街道は、港町から南町までの一本道です。

※ フルゴ村は敢えて書きましたが、この程度の村は多数あります。

※ ウルが以前訪れたのは封印の地Aです。

※ 封印の地BCD近辺の島の南部には人間は住んでいません。


 翌日、俺達は虎島港に向かって街道を出発した。

 昨日の事件は騒ぎにはならなかったようで良かった。

 特に何事もなく、夕方前には虎島港に着いた。


 五島諸島は中央に馬島。東西南北にそれぞれ竜島・虎島・鳥島・亀島がある。全部で島が5つあるから五島諸島と命名されている。

 そして、虎島港は、島で唯一の港である。

 虎島が五島諸島で西にあるため、基本東側に港が1つあれば事足りるのである。


 センターは、モンスター使いや行商人用として五島諸島内を運航する定期便を運航している。

 虎島港を出発する中で一番便数が多いのは、五島諸島の中央にある隣の馬島行きの便で毎日1便出ている。

 五島諸島の北側の亀島、南側の鳥島行きの便も一応はあるが、月5便程度である。

 五島諸島の東側の竜島行きの船もあるにはあるが、月に2便程度だ。

 それ以外にも五島諸島内の商人達が自分の船を運航していて、乗客を乗せる場合もある。


 今回の目的地は馬島の中でも虎島に一番近い馬島西港である。

 明日の朝出る便に乗れば、明後日の夕方には到着する。


「先に、乗船手続きをしに行くわね。」

 ご主人様が言う。

 基本、事前に乗船券を購入しないと船には乗ることができない。

 空いている場合は当日の受付もあるらしいが、それを期待して乗り損なうわけにはいかない。


 俺達は乗船手続きのある港にやってきた。

 ピークは過ぎているものの、大会が終わって虎島から出るモンスター使いもまだ結構いて、混んでいるみたいだ。

 受付には行列が出来ていたが、船側センターの対応はスムーズでしばらく待って受付順番になった。

 「こちらは、明日の朝出発の馬島西港行きの受付だ。

 モンスター使いの方かい。人間はお一人かい。あと、乗船するモンスターの種族と数を教えてくれ。」

 受付の人が言ってくる。俺は、この程度の会話なら理解できるようになった。

 ご主人様が、乗るメンバー全員について説明する。

 すると受付の人が、乗船するモンスターの種族と数を書いた乗船券を渡してくれた。明日の朝、この券でチェックしながら乗船するようだ。


「それじゃあ、次は宿を探しましょう。」

 俺達はご主人様に連れられて宿を探す。ここはウォーロイの町みたいに、観客用の宿とかないから見つかるだろうか。

 と思っていたが、行商人も少なくないためか、特に問題なく宿を見つけることができた。やっぱり、センターには泊まらないらしい。便利だけど高いもんなあ。

 部屋の感じは昨日と同じような宿だった。


「それじゃあ、みんな部屋で休んでいてね。ちょっと買い物に行ってくるから。」

 ご主人様がそう言うので、


(俺もついて行きます。)

 と言って、ついて行くことにした。

 ご主人様と一緒なら、問題なく人間の会話を聞く練習ができるだろう。


 ご主人様が入ったのは肉屋さん。

「干し肉を10切れ下さい。」


「あいよ。5ジュエルだ。」

 これくらいの会話ならもう楽勝だな。

 船の中では食事が出ないので、こうやって自分達で食料は準備しないといけない。10切れで足りるのかと思ったが、1切れがでかかった。普通に食べている干し肉の3~4切れ分はある。これなら、全員で食べても足りるな。


 肉屋さんが肉を包んでくれている間に聞こえてくる会話を理解しようとしてみるが、特に分からないような話はない。

 もう、大抵の会話は理解できるな。俺は、人間の言葉の理解に大分自信がついてきた。


 ご主人様の用事はそれだけだったらしく、すぐに宿に戻ることになった。

 明日は早いということで、今日は早めに寝た。



 次の日の朝、日の出と同時に乗船手続きが始まる。

 そこそこの人数が乗るみたいだが、受付も5か所に分かれており、行列をあっと言う間に捌いていく。

 大して待つことなく俺達の順番になり、ご主人様の名前と仲間モンスターの種族の確認だけ済ませると部屋番号の札を貰い、すぐに船に乗ることができた。


 この場にいる全員の手続きが終わると、船はさっさと出発してしまう。寝坊してしまうと置いて行かれてしまうらしい。

 船に乗ってしまうと、もうやることがない。

 暇なので俺は本を読むことにした。

 すると、横でパワーが暇を持て余していた。


 どうせだから、技の練習でもするか。


(なあ、パワー。時間があるし、ストレングスの技を教えてくれないか?)

 前回は、好相性技は覚えることができたが、低レベルのそうでない技は覚えられるだろうか試してみたくなったのだ。

 ストレングスは好相性技ではないが2レベル技だからひょっとすると成功するかもしれないと思った。流石に攻撃技は船に傷つけるといけないのでできないが。


(ウル様、俺様の技も覚えてみるのか。すげえな。)

 パワーは、この前俺がリーザの技を見て習得したのをすごいと思ったらしい。


(パワー、お前も技を覚えてみるか。)

 俺はパワーに聞いてみる。


(俺様には無理だって。)


 パワーは俺に劣等感を感じてしまっている気がする。

 パワーは★2の時に、好相性技でもない、しかも、熊が苦手とする遠距離技のインパルスの習得に成功している。

 ★3になった今、普通の★3技は習得可能なはずだ。

 教えるのが俺で、コーチほど上手くないことを除けば、インパルスよりは覚えやすいはず。

 俺が覚える時は、見せてもらうだけで覚えようとするから難易度は高いが、俺がコーチのように細かく手順を教えてあげればできるはず。

 俺だってホールドなら、師匠ほどでないにしても、かなり詳しく教えてあげられるぞ。



 何とか、やる気にさせることができれば。


(パワーは自分だけでトリプルスラッシュを覚えたのすごいぞ。お前もやればできるって。

 教えるのが俺だからコーチほど上手くはないけど、計算上は絶対インパルスよりは覚えやすいはずだ。)


(インパルスより簡単なら、俺様頑張ってみる。)

 よしよし、やる気になってきた。先に、パワーの練習に付き合おう。


(パワー、それじゃあホールド覚えてみようか。インパルスと違って苦手補正はないから、インパルスよりは簡単なはず。

 技の覚えやすさについて、ご主人様やマイケルさんに色々聞いたから間違いない。)

 俺は無理やりそう言って、パワーをやる気にさせた。


 そして、師匠に習ったホールドの精神集中の方法をパワーに教える。

 俺自身ホールドの習得後に色々工夫した精神集中に関する試行錯誤がノウハウとなって、詳しく教えることができたと思う。

 しかも、パワーは俺が教えた通り素直にやるので、数回の練習で対象物がピクリとは動くようになった。


(パワー、凄いじゃないか。ロープに精神力が集まってきているぞ。ロープを動かすつもりで、繰り返し練習してみようか。)


(俺様にも出来そうな気がしてきたぞ。インパルスはこんな簡単じゃなかったのに。)

 パワーも、技が成功しつつある実感があるようだ。


 パワーは、その後も繰り返し練習を繰り返す。

 何度もやっているうちに、たまにロープが動くようになる。

 そして、2時間くらいの練習でゆっくりロープを動かすことができるようになった。

 インパルスが上達したように、このまま練習すれば実践でも使えるようになりそうだ。


(パワー、ホールドほぼ覚えたじゃないか。凄いぞ。

 あとは、コントロールの練習を繰り返せば実践でも使えるようになるぞ。)


(俺様も技を覚えられるんだ。嬉しいぞ。)


 パワーは、センター以外で技を覚えられたことに感動していた。

 インパルスやジャンプの練習も熱心にやっているくらいだから、ホールドも練習すればちゃんと使えるようになるだろう。



(なんか、ウルもそうだけど、パワーも普通じゃないよね。)

(技の覚えが早すぎるわよね。)

 リーザとガルガンが俺達を見ていて言う。

 それは、パワーが多分限界突破種だからじゃないかと思う。

 だけど、それを見ても僻まない2匹もそれですごいと思う。




 ホールドは、後は自分で練習してもらうとして、俺はストレングスを教えてもらうことにした。

 俺は、パワーに技を見せてもらって精神力のコントロールを見て覚えようとするから、当然難易度は上がる。

 ただ、この方法でリーザからヒーリングを覚えたので、好相性技ではなくともストレングスでもできないことはないはずだ。

 パワーに何度もストレングスを使ってもらい、精神力をどのようにコントロールしているのか見極める。

 そして、それを覚えて自分も同じように精神力をコントロールする。

 好相性技補正が効かない分リジェネレーションより大分苦労したが、日が暮れるころには一応発動できるようにはなった。

 とは言え、体は気持ち大きくなっただけだ。まだ完全ではない証拠だ。

 あとは、練習を繰り返して力のコントロールを完成させれば、習得できそうだ。


 翌日は、お互いに覚えた技のコントロールの練習を行う。

 船が到着する頃には、俺はストレングスをほぼ習得できた。とは言え、体の大きさはパワーと同じ2回りしか大きくならない。

 効果は精神力比例ではないのだろうか?

 それともまだ未完成なのか?

 いつか、師匠に見てもらえることがあれば、我流部分を矯正してもらおうと思った。


 途中雨が降ったものの、無事馬島西港に到着した。

 今回はパワーに技を教えてもらうことが目的なので、センターに宿泊する。

 コーチの予定も空いているようで、明日には訓練できるようだ。


 船旅で疲れたし、今日はゆっくり休もう。

モンスターデータ


ウル

 ★3シルバーウルフ

 マスター:なし

 コスト:170(+60)

 習得技:ヒーリング・リジェネレーション・クリアランス

     サンダー・ダブルスラッシュ・ホールド・ストレングスNEW


リーザ

 ★2イーグル

 マスター:レンディール

 コスト:12

 習得技:ウィンドショット・ヒーリング・岩石落とし


ガルガン

 ★2サーベルタイガー

 マスター:レンディール

 コスト:16

 習得技:ファイア・ファイアブレス・スピード


パワー

 ★3ポールベア

 マスター:ウル

 コスト:60

 習得技:ベアハッグ・トリプルスラッシュ・ジャンプアタック

     ストレングス・インパルス・(ホールド)

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