第八回 戦国時代をいつか書こうと思う
「戦国時代を書いてくださいよ」
「人気出ますよ!」
などと、時々言われる。
そうでしょう。
戦国ものは、ファンが多く時代小説に比べれば読者数を多く見込める。
それに転生要素があれば、書籍化も夢ではない。
いいな~、とは思う。
戦国時代は好きだし。実際に3作品を書いている。
「戦国異聞~もう一つの玉砕、高鳥居城落城秘話~」
「俺が歴史の修正者!?~岩屋城死闘編~」
「転生者徳河家康~人生詰んだ俺が、神君に転生したようです~」
「俺が歴史の修正者!?~岩屋城死闘編~」はラノベを知らない僕が、見よう見まねで書いたもので、素人が簡単に書けるわけもなく爆死。
「転生者徳河家康~人生詰んだ俺が、神君に転生したようです~」は過去最高ブクマ数を記録し、やはり転生ものは人気あると実感したものだが、転生ものの難しさを痛感。書く事が苦痛でしたw
そうした経緯から、僕には鬼門の意識がある。
そもそも(乱暴な歴史観かもしれませんが)、嫌なら裏切る、欲しいなら奪う、ムカつくなら殺すような時代に、僕の作風は活きないだろう。僕は武士道という重苦しく抑圧的な規範の中で、足掻き呻き苦しみながら選択する物語を得意としているので。
でもね、作風を広げるチャレンジは必要じゃないですか。
なので、いつか書こうとは思う。主人公を忍者とか名もない足軽というように逃げず、まず誰か名のある者を主人公にして。
有馬則頼、豊氏親子とか。