始まり
「おっはょーん」
元気よく教室のドアを開けた。
私は、高校生。
今まで恋と言うものをしたことが無い。
自慢じゃないが…
「おはょっ。」
私の親友の佑ちゃんが話しかけてくれた。
佑ちゃんは、優しくて可愛い女の子。
もちろん彼氏持ち、
ラブラブでいいなぁ〜
といつも思う。
「何なーに?沙羅。あんた恋したいのー?」
※あっ!ちなみに沙羅は、私の本名です。
私の後ろから、声が聞こえた。
どうやら考えていたことが顔に出てたらしい…
「久美うるさーい!」
私は、久美に怒鳴った。
久美も私の親友でもちろん彼氏持ち。
佑ちゃんとは、正反対の元気な女の子。
そしたら久美はニヤっと笑って、
「根本〜!!沙羅が彼氏欲しいってー――――!」
なんて叫んでた。
私のクラスの根本くんは、
かなりモテる。
だけど誰とも付き合ったことが無いんだって。
なんでだろう?
「席つけ〜!」
うるさい先生が入ってきた。
私達は、高校へ入学してからまだ3ヶ月しか経っていない。
長々しい先生の話しを上の空で聞きながら、
「空、綺麗だな〜」
って呟いた。
「沙羅っ!」
気がついたら、佑ちゃんと久美に囲まれていて、
私の隣には、根本くんがいた。
「今日の放課後、根本と内らの彼氏と6人で遊ぼうと思うんだけど、沙羅くるよね?」
「行かないと怒るでしょ?」
「もちろんー!」
久美と私が話しているのを何故か、根本くんが聞いている。
私は、少し疑問に思った。