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闘神に気に入られた私  作者: 新条 カイ
2章:目覚めて・・・
26/59

25、ようやく

 沙耶はしばらく起きていたようだが、眠ったみたいだ。すぅすぅとかわいらしい寝息が聞こえる。


 ようやく手にした、愛しい子。十五年程見守ってきた甲斐があったというものだ。


 こっちへ呼ぶのを早めてしまったが、あれ以上待っていたら奪われていたかもしれない。

 沙耶の気はあの男には向いていなかったが、今あの地では男女の付き合いが軽い物だ。嫌いじゃないから付き合うなどとなったら、たまったものじゃない。ずっと見守ってきた子を横から奪われるなど。


 何より、適応率百パーセントの子は、俺の―――


「ぅ…ん…」


 もぞもぞと身じろぎした沙耶の動きで、思考を停止させた。

 寝心地が良くないのか、もぞもぞと何度も身じろぐ。


「ふ…だからこっちを向けと言っただろう?」


 そっと囁いて、身体を反転させてやる。そうして腕の中へと抱き寄せれば、満足そうな吐息を零し、また静かな寝息を立て始める。

 その事に満足して、俺も目を閉じた。


 眠りを必要としない身だが、この安寧を享受するのもいいだろう…?

誤字脱字、指摘や感想等お気軽にどうぞ


次は人物紹介という名の人物設定見直そうページ(ぁ

言い訳とか活動報告に書いておきます。

申し訳ないorz

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