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第1話 変化への序章

チーンジャラジャラ チーンジャラジャラ 

「○○番台ボーナスゲットおめでとうございまーす」

店内になり響くマイクパフォーマンスと音楽、そしてメダルと銀球の音。

タバコの煙と臭いが充満している店内に俺はいたんだ。

毎日毎日…そして打ちながらいつものように考えていた。

何してるんだろう…。俺は毎日毎日…。ノストラさんの予言ははずれてるし。

やってきたのは平成大不況……か。

そんなことを考えながら面白くない毎日に何か変化が欲しいといつも思ってたんだ。


時間はいつもどおり高速で過ぎ去っていった。


心の中で今日も無駄な一日を過ごしたな。

そう思わないように何か忘れようとするように夢中になって時間を潰していた。

あたりも暗くなり夜の22時。会社帰りに一杯飲んだ人々で賑わう繁華街。


「へへ、今日も勝ったな」

(さてと勝ったことだし、これから美国と飯食って……)

などと考えながら財布の中を確認しながら夜の繁華街をテクテク歩いていた。


そんなある日、俺はあいつに出会ったんだ。多分この出会いは運命だったと思う。

繁華街の中でぽっかりと空いた空間。まるで人から避けられているかのような感じがした。

そんな空間の中から


「ちょっと君いいかい?」


と一人の男から声がかかった。

振り向いてみると、よく道の端っこで商売をしている易者えきしゃからだった。

姿は60歳くらいの細身な体型で口のまわりは白髭をはやし丸眼鏡をかけた うさんくさい男。


易者の目の前に立ち


「なんだよ?おっさん?俺は占いとか信じねーぞ?」


そんな言葉も無視するかのようにその易者は話しはじめた。


「君、おもしろい相がでてるね。近いうちに変化が起こりそうな……」


「変化?」


「うむ。これ程はっきりでたことはないんじゃが……。君……消えるよ」


(はぁ?なにいってるんだ?このおっさんは?消える?)


「おいおい!おっさん適当なこというなよ!感じ悪すぎだぞ!」


突然消えるとかわけのわからないことをいわれれば、誰でも気分は悪くなる。

それでも易者は話続けた。


「死ぬとかではない。そう何か別の何かが君の中で生まれようとしている。

 君は何か変化とかの願望があるんじゃないのかね?」


「そんな願望ねーよ!!」


一瞬自分の心を見透かされたような気分になったのか思わず大声で答えてしまった。


「て…てめえ、いい加減なこというな!」


なんとなく嫌な感じがしたのか俺は繁華街を走り出していた。まるで逃げるように……。

走りながら思ったんだ。

なんだ?変化って?消えるってなんだ?

別の何かって……?


何か急に不安になり

走りながら俺は携帯を取り出し美国みくにに電話をかけた。


「美国、今から来てくれ。いつもの喫茶店に!」


その話し方はいつもよりどこか焦った感じでそれに気付いた美国は

「もう 正人はいつも突然なんだから…わかったよ。いいよ!」

と答え電話を切った。

「今度は何があったんだろうねぇ」と呟いた。

どうやら美国にとって正人のワガママは慣れているようで

そそくさと外出の準備にとりかかった。

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