アドニスの日記 7
サフラン色の栄光のおまけ集、その1。
アドニスの日記です。
ルーヴェリアと関わっていく中で、彼がどんなことを思っていたのか、感じていたのか。
そんなことが垣間見えるおまけです。
戦記を読もうと思い立ってから数年間、姉上が隣国に嫁ぎに行くまでずっと一緒に勉強してきた。
そのお陰で、難しい言葉も理解出来るようになったし、本を読む速度も上がっていった。
書庫にあるほとんどの歴史書に目を通したうえで、地図を広げながら戦記の文字と地図とを交互に読み解いた。
これを繰り返していくうちに、不思議なことに気がついたんだ。
どの書物にも、発生した戦の詳細は一文字も記載されていないんだ。
普通人名などは伏せるにしても、何も書かないなんてことはないと思う。
なのに、読む本読む本全部全部その部分だけ空白になってた。
絶対におかしい。
あ、不思議なことといえば、師匠は年に数回自分から休暇を申請してどこかに出かけてるんだよね。
それを知った時は、あの仕事一筋な師匠が珍しいことをするなと思っただけだったけど……。
何となく気になる。
今度一緒に行ってもいいか聞いてみようかな。
「あれ、まだ眠る時間じゃないのにすごく眠いな…」
アドニスは日記を閉じる間もなく、机に突っ伏してしまった。
ルーヴェリアの過去の夢を見る直前の彼ですね。
この後、本編11話で阿鼻叫喚の真っ只中に居るルーヴェリアを見ます。
そして確信に至るわけですね。
彼女は、普通の人間ではないと。
そういえば、本編では謎の男が出てきましたね。
アドニスに、君の願いはひとつ以外全て叶わないとか言った奴です。
こいつは別の世界線で少しだけ長く生きたアドニス君です(笑)




