アドニスの日記 5
サフラン色の栄光のおまけ集、その1。
アドニスの日記です。
ルーヴェリアと関わっていく中で、彼がどんなことを思っていたのか、感じていたのか。
そんなことが垣間見えるおまけです。
誕生日会が終わった後、僕はとても長い時間眠っていたようです。
目を覚ますと、シエラがすごく驚いた顔で僕をみてきました。
不思議に思ったので話を聞いてみると、僕は悪い人に魔術で眠らされて、誘拐されていたようです。
師匠が助けてくれたと聞きました。
もし助けてくれてなかったら、僕は生きていなかったかもしれません。
みんなが安心してくれるように、もっともっと勉強をして、強くなって、今度は悪い人をやっつけられるようになりたいです。
それはそうとして、師匠にお礼のプレゼントを贈ることにしました。
色々なアクセサリーとか、お洋服とかを考えましたが、師匠は着飾る人ではないし、アクセサリーを身に付けているところを見たこともありません。
シエラに相談したら、ブローチはどうかと言われました。
ブローチなら戦いの邪魔にもならないし、服につけておくこともできます!
豪華すぎるのは好きじゃないと思ったので、できるだけ飾りの少ないものにしました。
宝石の色は、師匠の綺麗な瞳と同じ色です。
お礼の手紙と一緒に、お部屋に届けてもらいました。
喜んでくれるといいな。
誘拐事件に巻き込まれたあとのアドニス君。
誘拐した人間を恨むでもなく、蔑むでもなく、ただ助けてくれたルーヴェリアへの感謝を綴ってます。
本当にこの子は、誰かを憎むとは縁遠い性格してますよね。
この時代にしては珍しく真っ直ぐに育ってるな、と思います。




