アドニスの日記 10
サフラン色の栄光のおまけ集、その1。
アドニスの日記です。
ルーヴェリアと関わっていく中で、彼がどんなことを思っていたのか、感じていたのか。
そんなことが垣間見えるおまけです。
今日、魔族についての話を沢山聞いた。
どの魔族のことを語る時も、師匠の表情は波紋ひとつない水面のようだった。
感情を押し殺すのが得意な師匠のことだ、胸の内では何を思っていたか計り知れない。
きっと失った仲間達との記憶が蘇って、塞がることのない心の傷が血を吹き出していることだろう。
これからの戦いでは2度とそんな思いはさせない。
きっと、これから鍛錬は更に厳しくなるだろう。
その先で師匠と肩を並べることが出来るようになったならその時は。
師匠を、名前で呼ぼう。
師匠が言うような部下や配下という関係ではなくて、仲間として、対等な立場として。
それ以上の関係は望んでもきっと手に入らないから。
父上や母上が反対したのもあるけど、何より師匠に否定されてしまうからね。
自分はそんな立場にはなれない、とか言って。
だからいいんだ、この想いはずっと仕舞っておくことにするよ。
ああそうか、いつかの夢で男の人が言ってた、願いは叶わないって、こういうことなんだな…
ルーヴェリアとクレストが魔族とサフラニアの戦いの歴史について語った日の日記ですね。
アドニス君、相変わらずルーヴェリアにベタ惚れのご様子で。
さっさと名前で呼んで駆け落ちでもなんでもしたら、また違った未来があったかもしれないなぁと思いましたが
多分そんなことルーヴェリアが許さないので無理ですね。
はい。
2人が幸せに暮らす未来なんてどの世界線探しても無いです。
お疲れ様でした(?)




