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アドニスの日記 1

サフラン色の栄光のおまけ集、その1。

アドニスの日記です。

ルーヴェリアと関わっていく中で、彼がどんなことを思っていたのか、感じていたのか。

そんなことが垣間見えるおまけです。

僕はアドニスといいます。

今日から、父上のご命令で剣を習うことになりました。

父上が師匠につけると言った人物は、父上が名を出すと皆が口々にやめた方がいいと言うほどの怪物だそうです。

一体どんな大きな人が待っているのだろうと、僕は不安でいっぱいでした。

僕は兄上と違って、体が小さくて力もありません。

怪物にぺしゃんこにされないか、とても怖かったです。

でも、待っていたのはすっごく綺麗な女の人でした。

太陽の光が当たると金色に見えるくらいに綺麗な黒い髪と、静かな青空を切り取ったような美しい目をした、まるで女神様のような人でした。


訓練は、とても辛かったです。

痛いし、苦しいし、休めないし…。

正直、女神様が醜悪な鬼に見えたこともありました。


でも僕は諦めません。

だって僕は王子です。

この国を支えなきゃいけません。

それにお話を聞くと、師匠はもっと辛い思いをしたみたいです。

師匠は辛かったとは言いませんが、僕には分かります。

だって絶対痛かったもん。

木とか岩にぶつかって、痛くないわけがありません。

強くて怖い魔獣にも襲われて怪我をしていたと聞きました。

絶対に辛かったと思います。


だから僕も負けていられません。

明日から毎日頑張ります。


でもちょっとだけ、ちょっとだけ逃げたいです…。

初対面から女神様と思うくらい、アドニスはルーヴェリアにゾッコンでした。

一目惚れを通り越した何かがハートを撃ち抜いてしまったんですね。

それを恋心と呼ぶには、この頃のアドニスは幼かったですねぇ……

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