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三つ目の音

その日から、私ときよちゃんは、毎日放課後の音楽室でセッションするようになった。


 ある日、私たちの歌とピアノの音に導かれるように、ひとりの少女が姿を見せた。

ヴァイオリンを抱えたその子は、宇奈月利美ちゃん。

 息を呑むほどの美少女で、きよちゃん曰く「日本の宝」の子供らしい。


 聞けば、彼女の父親は有名なヴァイオリニストで、日本の宝なんだそうだ。

 そんな利美ちゃんが、少しだけ緊張した声で


「クラシックだけじゃなくて、いろんなジャンルの曲を弾いてみたいの。ここで、一緒に弾かせてもらってもいい?」


と言い出した。

その一言に、私ときよちゃんは顔を見合わせると、同時に笑って頷いた。


 こうして、二人だけだったセッションは三人になり、音が重なり合って、世界が少しずつ広がっていった。


 そんなある日、音楽室の利用を許可してくれていた先生が、

 手に一枚の紙を持って私たちの前に現れた。


「文化祭のステージ、出てみないか?」


 その言葉に、胸が大きく鳴った。

 それはまるで、夢が現実へと“響き始めた音”だった。


 この日、音楽が大好きな仲間たちが集まって生まれた私たちのバンドに、

 『音葉~おとは~』という名前がついた。


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