表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8歳の誕生日に異世界での役職が発表されたが…彼は  作者: 小説初心者のトマトゼリー
第二章 自分の役割
6/6

結末

主人公 ゼノ 8歳 (ミアと婚約)


住まわせて貰っている家の

少年 【ミアの兄】デーデル・エイト 10歳

少女 【エイトの妹】デーデル・ミア 8歳(ゼノと婚約)

女性【エイトとミアのお母さん】 デーデル・ミーシャ

男性【エイトとミアのお父さん】デーデル・ルンディ

罰を受けていつものように、ベットで目を覚ます。

4月28日。相変わらず目覚めが悪く、床に倒れる。

何とか立ち上がり井戸で何度も顔を洗い綺麗にし、

いつものように朝の食卓につき、同じ会話をする。

そして、お昼は、エイトとミアでピクニックをし、いつものように笑顔でタノシク遊ぶ。

タノシイ日々が終わりもう時期夜になる。

家族はいつものように眠りにつき静かになる。

俺は、画面から、太陽と月の模様が歪に刻まれ、色は紫と黄色がまだらに混じり、水彩画のような美しい剣をもらい、静かに自分の部屋から出ていく。

向かった場所は、2階の1番奥の部屋。

静かに音を立てずにドアを開けると、窓の月の光に照らされた美しい銀髪を持つ少女がベットに寝て居た。

俺と同じ年で、将来は、婚約者だ。

ベットに近づき、口付けをする。

俺は一言話す。

「ありがとう…愛してる…」

そう言うと剣を振り上げ一気に心臓にめがけて刺す。

何回も何回も。死の確証が欲しかったからだ。

そのせいであちこちに血が付き、俺までもが返り血を浴びてしまった。

でもなぜかその血は美しく、返り血は微かに暖かくまるでその少女に愛されているようだった。

その不思議な感情に浸っていると画面が次のミッションを発動する。

”デーデル・ミアの血を使い、

この模様を描きなさい”

それと共に筆を渡してくる。

俺はその筆を取り、少女の血を使い地面に描き始める。

絵は不得意のはずなのだが、その時はなぜか綺麗にかけた。描き終わると、また画面がミッションを提示する。

”デーデル・ミアの体を

移動させこの模様の上に置き、

デーデル・ミアの体に更に

この模様を刻みなさい。”

表示と共に、画面はアイスピックを渡してくる。

俺は言われた通りに、剣が突き刺さったままの少女を移動させ、服を脱がし、体にアイスピックで模様を刻む。

これも不思議なことに上手くいき、自分でも納得するぐらいの美しさだった。次に画面はこう言う。

”フェールと言いなさい”

俺は素直に「フェール」と言うと、自分についた返り血や、自分の血の手型、足についた血、血の足跡など、自分に関するありとあらゆる痕跡が消えた。

俺はこれには感動し、思わず画面を褒める。

画面は嬉しそうだった。画面はしばらく経つと冷静さを取り戻し言う。

”これで終わりです。

ベットで休んでください。

お疲れ様でした。”

俺はそれを聞き、部屋から静かに出ていく。

完全に出ていく前にもう一度、少女を見ると、

月に輝いている銀髪と共に、素敵な赤い模様が刻まれて本当に美術を作り出した気持ちになり興奮した。

俺は興奮を抑えながら自分の部屋に戻り、眠った。


翌朝、家族は騒がしそうだった。

俺はなぜか快適な気持ちになりながら、騒ぎを聞き付けて来ると、そこには…

変わり果てたミアが居た。

俺はその場で足から崩れ落ちる。

俺は言葉を失いながら、叔母さんに尋ねる。

ゼノ「今…何日…ですか…?」

叔母さんは、俺の問いに答えてくれない。

だから叔父さんに同じ質問で問う。

そしたら叔父さんはこう言う。

叔父さん「し…し…月………29日………」

ゼノ「29日……」

俺はその時昨日の事を全て思い出した。

これは俺がやったんだ。

俺がミアを殺したんだ。

俺がミアに…

一気に感情が溢れて、その場から出ていく、

到底ミアを見ていられなかった。

家から飛び出し、森へ、森へ入っていく。

茂みや、棘のツタが引っかかり傷つくがそれどころではなかった。息ができなくなるまで走り、倒れた。

その瞬間、さっきの映像を思い出し嘔吐する。

とにかく具合悪く、何回も吐くが収まらず、その辺にあった石を手に何回もぶつけた。

激痛が走り、皮も破け肉が出るが何回もぶつけた。

最後に大きく振り上げた直後、物凄い力で止められた。

それはエイトだった。

ゼノ「俺を…俺を殺してくれ…エイト…なぁ…頼むよ…俺を……」

絶望した顔で泣いている俺にエイトは、暗い顔をしながら答える。

エイト「……何を言ってる……何を言ってるだ!!!

お前は俺の弟なんだよ!!…唯一の……弟なんだよ…」

エイトは俺の手を掴んだまま、泣き始めた。

エイト「……頼むから……ゼノまで…居なくならないでよ………ミアの分まで……生きて…よ………僕を一人にしないでよ………」

俺はエイトの表情を見て、自分の罪を深く理解した。

ゼノ「…ごめん………兄ちゃん………俺………」

そう言った直後に、エイトに抱きしめられた。

そしてこう言う。

エイト「ゼノにあんな所見せてごめん……不安にさせてごめん………悲しくさせてごめん……ミアを守れなくて…ごめん…」

俺は急いで返す。

ゼノ「……兄ちゃんは…何も悪くない……」

エイト「僕が悪いんだよ………僕がミアと寝ていれば……守れたのに………だがら…こんなことがないように守るから…お兄ちゃんゼノを守るから…こんな事ないように守るから……だからゼノ…僕のそばにいてくれて…死ぬなんて……言わないでくれ!!」

エイトからは、涙が溢れていた。

それは本当の気持ちだとはっきりに分かるほどだと。

ゼノ「わかった……ごめん……取り乱して………俺…死なないから……」

そう答えるとエイトは言う。

エイト「じゃあ…指切りげんまんしよう…約束」

言われた通りにするとようやくいつものエイトに戻り、俺はエイトに手を引っ張られ元来た道を引き返して行った。そして、俺は、ふとエイトを見ると、突然エイトの画面が表示され、そこにはこう書いてあった。

”デーデル・エイト 10歳

役割 伝説の勇者 ”

と書かれていた。


ちなみにだが、俺の画面には

”ミッションクリア”

と書いてあった。

完結

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ