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8歳の誕生日に異世界での役職が発表されたが…彼は  作者: 小説初心者のトマトゼリー
第二章 自分の役割
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最後の罰。

主人公 ゼノ 8歳 (ミアと婚約)


住まわせて貰っている家の

少年 【ミアの兄】デーデル・エイト 10歳

少女 【エイトの妹】デーデル・ミア 8歳(ゼノと婚約)

女性【エイトとミアのお母さん】 デーデル・ミーシャ

男性【エイトとミアのお父さん】デーデル・ルンディ

暗闇の中、黄金に輝く豪華で派手なスロットが現れる。

それは俺を罰するための物である。

スロットのリールには、様々な絵が描かれていた。そのスロットは勝手に回り出し、右から1つづつ止まっていく。

右から1つ目は、橋。2つ目は、黒いゴム縄。3つ目は、針が描いていた。

その途端、暗闇から明るくなり、気づけば木の吊り橋に居た。木の吊り橋の下は奈落の底で底が見えないほどだった。

普通の人間なら恐怖を感じるだろうが、俺にはそんな感情は既になくなっていた。理由は、何十回も何億回も苦痛や恐怖、激痛を味わい続けたため、精神が崩壊寸前だからである。

恐怖という感情はなく、むしろこれから始まる罰の絶望の方が大きかった。

そんな俺に追い討ちをかけるように、突然首が締め付けられ、体が浮いた。つま先立ちがギリギリ出来るぐらいだ。俺はあまりの苦しさに手でその縄をほどこうと首を引っ掻くがギッチリと絞められていて、隙間もなく取れなかった。

悶えていると、突然前に進み、木の吊り橋から落ちるぐらいで止まる。そしたら突然浮いてた体が全部の足がつくぐらいまで降りる。

俺はなんでこんな事するんだと思っていると、自分の意思とは関係なく足が動き始め、自ら木の吊り橋から落ちた。物凄い速さで落ちていく、どこまでも、どこまでもどこまでも…ようやく地面が見えてきた所で俺は絶句する。

地面には、細長い針が満遍なく張っておりこのまま勢いよく落ちたら全身が刺さることになるのだ。

でも現状、空気抵抗でまともに動けない。また、首も絞めつけられ、息が少ししか吸えず、まともな思考回路が出てこない。

むしろ、針に刺さる事で、全身に穴が開き酸素が吸えるんじゃないかという残酷な考えが出てきた。

そんな事を考えていると、足に何か冷たい感触が伝わりその瞬間熱くなる。

一瞬は、何が起こったか分からなかったが、下半身から上半身にかけて激痛が走る。

それは雷に全身を撃たれた感覚いやそれ以上だ。

俺は痛みで声をあげようとするが、口からは赤い液体が滝のように出てきて、目も涙のような暖かい液体が沢山出てきた。

口から赤い液体が出ているためただでさえ呼吸困難なのに、息が吸えなくなり、激痛、痙攣、苦痛、で頭が真っ白になったが意識は失わず永遠とその苦しみが続く。

しばらく経つと、急に勢いよく首が引っ張られた。

そのせいで首が折れ曲がり首から骨が突き出る。

そんな状態は、お構い無しに勢いよく上に引っ張られ続け、さっきの木の吊り橋に戻ってくると、木の吊り橋の上から叩きつけるように元いた場所に戻された。

その勢いは凄まじく、辛うじて残っていた全ての骨が持ってかれて、手足が複雑骨折した、まるで壊れた人形のようになる。

そんな状態でも俺は幾分マシだと思った。

さっき、首が折れ、骨が首から飛び出たおかげで酸素が入ってくるようになったからだ。

複雑骨折の状態で、俺は到底動けるはずがないのに、自分の意志とは関係なく、手と足が動き始める。

その手、足は、骨や神経は全てダメで、人間の皮のみが体に繋がっているだけの状態だった。

それなのにその手、足は、神経が繋がっているかのごとく動き出し、そして俺をまた奈落に落とした。

タコのように、骨がなくグネグネで全てから血が溢れ出る。その度に起こる激痛、

罰の時間が終わるまで永遠と終わることがなかった。

52回目だろうか。もう体は全て粉々になり奈落の底の針に刺さっていた。

今は、顔と首しか残っていない。

それなのに、奈落の底にある臓器や肉片、体の全ての激痛が伝わってくる。

でも激痛より、俺の思考回路は、ミアを殺す事ばかりを考えていた。

もう罰を受けたくない。それだけが脳裏に深く刻まれていった。

次回 結末。

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