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8歳の誕生日に異世界での役職が発表されたが…彼は  作者: 小説初心者のトマトゼリー
第二章 自分の役割
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8歳の誕生日に役職が発表される。

主人公 ゼノ 8歳

住まわせて貰っている家の

少年 【ミアの兄】エイト 10歳

少女 【エイトの妹】ミア 8歳

女性【エイトとミアのお母さん】 ミーシャ

男性【エイトとミアのお父さん】ルンディ

俺の名前は、ゼノ。

異世界で王国の赤ん坊に生まれ変わり、あれから色々とあったが無事8歳になった。これまでのあらすじをざっくりと話すと。

まだ、産まれたてだった俺に、俺だけが見える画面が突然目の前に現れ、こんな言葉を残した。

''8歳から任務スタート''

''その際にあなたの異世界での役職を発表します''

つまり、勇者なら勇者と出て、魔法使いなら魔法使いと出る。

もちろん俺は、勇者一択である。ちなみに画面に勇者について聞いたのだが、世界に1人だけしかなれないらしい。また、まだその勇者は居ない。

つまり俺がなることは前提である。

俺は1人ワクワクしながら時間が過ぎるのを待っていると、ここの住人ミアという。俺と同年代女の子が来る。

ミアは、髪は綺麗な銀髪、目は青い瞳の持ち主で非常に美女である。

ミア「ほら、ゼノ1階で皆待ってるよ!一緒に行こう!!」

ミアに手を引かれ1階に降りると、小さい爆発音とともに、様々な色の紙吹雪が飛んできた。どうやらそれはクラッカーだった。

それと共に皆が一斉にお祝いの言葉を述べる。

叔父「誕生日おめでとうゼノ」

叔母「誕生日おめでとう」

エイト「誕生日おめでとう!!」

ミア「ゼノ誕生日おめでとう!!」

その時の感情は今までにないぐらい絶好調で思わず嬉し涙が出るがそれを見て4人は笑顔で笑う。

叔父「ゼノ感情豊かだなぁ」

叔母「アハハハw!ゼノ毎年それねw」

エイト「ゼノまた泣いているのかw」

ミア「ゼノの泣き虫さんw」

それを見てゼノは返す。

ゼノ「だってしょうがないじゃないか!皆…だって…こんな感動的な…ウゥ」

ミア「また泣いた!」

エイト「ほら、早く泣き止まないと目がまた腫れるよ?」

そこからとても幸せな空間が続き、あっという間に時間が過ぎて行った。

昼間野原で転がっていると、画面が目の前に現れカウントダウンを始めた。残り5分。どうやら俺が産まれる時間に8歳になるらしい。

俺はワクワクしながら見ているとミアが近寄ってきた。

ミア「なんで何も無いところを見てニヤニヤしているの?」

ゼノ「いいことがあるからだよ」

ミア「そうなの?…ねぇ…ゼノ…ちょっといいかな?」

ゼノ「…?どうしたのミア?」

ミア「あのね…あのね!!8歳になったじゃない!」

ミアの勢いに少し押されつつ頷いた俺。

ミア「だからね…私と…結婚して!!!」

その言葉に俺は思わず思考回路が停止した。

思わず聞き返す。

ゼノ「えっ…あっ…えっと…もう1回行ってもらってもいいかな?」

ミアは、ゼノの反応に顔を真っ赤にしながら、両手でゼノの顔を掴み、ミアの目線の目の前に連れてくると大きい声で言う。

ミア「結婚して!!!」

ゼノは、その一言で一瞬で顔を赤くする。

ゼノ「け、けけけ結婚?!まだ8歳だよ?!」

ミア「私の事好きじゃないのゼノ…?」

その反応に結婚したくないんじゃないかとミアは、思いゼノ聞く。ゼノは、口をご盛らせながら小さい声で話す。

ゼノ「…す……好き…だけど……こんな…俺とでもいいの…?」

ミア「?!?!?!」

ミアは驚き顔を真っ赤にしながら喜びジャンプをした。

ミア「もちろんよ!!ゼノ以外考えられない!!式は、20歳になってからにしよう!約束だよ!!」

ゼノは、圧に押されつつも笑顔で答えた。

ゼノ「うん!俺でもよければミア!」

笑顔で手を差し出すとその手をミアが取りながら笑顔で返した。

その空間がしばらく続くと突然どこからともなく効果音のような音がした。ゼノは辺りを見渡すと画面が残り4秒になっており音ともに秒が減っていた。

ミア「ゼノどうしたの?」

ゼノ「ふふふ…実はねミア」

画面のことを語ろうととしたが突然口が動かなくなり声も出せなくなる。画面を見ると

”この事は誰にも言えませ”

と出ていた。

ミア「ゼノ…?」

ゼノ「な…なんでもないよ!」

と誤魔化した直後にカウントダウンが0になり金色の派手なルーレットが目の前に現れた。そのルーレットは???と書いてあり、勝手に回りだした。

その無駄に派手なルーレットに思わず困惑しているとミアは不思議そうにしながら話しかける。

ミア「ゼノ?大丈夫?」

ゼノ「…うん大丈夫…ちょっと待っててね」

その言葉にミアは不安そうな顔をしながら傍に座った。

ルーレットが右から1つ1つ止まり4個目に行った時に止まった。なぉ、文字は????でまだ分からない。

その時画面が隣で話しかけてくる。

”これからあなたの役職を発表します。あなたは”

そう言うと????の部分が文字に変わった。俺は思わず硬直する。

ゼノ「う…嘘だろ?…なんで…」

ずっと思い描いた役職、またずっと憧れた役割とはそれは遥かに遠く、思わず言葉を失いその場に立ち尽くす。

そのルーレットの文字には、

”ヴィラン”

それは、つまり悪役を表す文字だった。

次回 悪役の最初のミッション

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