表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
91/557

第80話秘密兵器と海弟

やっと、秘密兵器がでます。

秘密兵器の正体がわかった人はいるかな?

ここで、怨み晴らす……。


「行け、敵を殲滅しろ!!」

「「「「オォオオオオ~~」」」」


今、俺は魔族より士気が高い部隊の指令をしている。

何故か?

それは、十分前に遡る。


~~十分前~~


「影流!!」

「うおっ!!何だ?」

「無理、無理、無理。俺は地上専門だ」


チートにも抜け穴があるとは……。


「やはりか、お前のチート能力の抜け穴はお前自身の高所恐怖症だしな……」


ダメだ。

反応しちゃダメだ。

そうだ、俺は強いんだ。


「という訳で、どっか手の空いてる部隊はない?」

「お前、自分の部隊はどうしたんだ?」

「え、えーとー」

「露骨に目を逸らすな」

「えっとねー、どーんで、ぺちゃーで、かいでーって」

「……わかった。伝えたいことはわかった」


表現方法は人それぞれだぞ?(妖精だけど……)


「まぁ、色々あったことはわかった。前線はいくらいても足りないからな。そっちにまわってくれ」

「……助かる」


そういえば、青空がいないな?



~~~~~~


ということだ。

青空はどうしたって?

ふぇーに探してもらってるさ。


「相手は魔法を使ってくるか……絶対的にこっちが不利だ……」


秘密兵器を使い時が近づいてるな……。


『グヒィイ』

「はぁあ!!」


兵士の剣は魔物には効いてないみたいだ。

初級くらいなら大丈夫かな。


「炎よ!!」


指先からでる赤い閃光が魔物を襲う。

魔力を圧縮した物だけど、効いているみたいだ。

まだ、弱い方なのか?


「魔力は温存しておきたいんだけどな……」


とりあえず、部屋に行ったときに装備した剣を掴む。

引き抜くと同時にこっちに向かっていた奴の腕を斬る。


『グギギ』

「はっ!!」


力いっぱい振り上げて斬りつけた斬撃は、相手にうっすらとした赤い線を残しただけだった。

それも、時間と共に回復していっている。


「こっちもダメだ。ん?」


まだまだ向こうだが、大きな魔力を放っている魔物を感じた。

だけど、それは殺気が混じっていて強そうだ。


「何とか抑えられている程度……なら!!」


魔力を一気に溜め、手鏡の中から白の剣を取り出し、それに一気に()める。


「手加減っと」


味方に当たらないようにしながら、攻撃を連想していき、あのでかい魔力を持っている奴がいる方向に向けて白い閃光を放つ。

前は、爆発的なものだったけど、今回は直線状のレーザーのようだった。


「成功か?」


平地が窪み、小さな魔力の塊は無くなった。

こっち側にいた魔物も二体ほど巻き込まれた。

味方への損害はあるかもしれないが(ふぇーがいたらなかっただろうな……)大半は倒せた。


「チッ、倒せてなかったか」


冷気のような殺気を感じて後ずさる。

その時、横目で部隊を見たが、魔物達もさっきので動揺しているのか、本来の力を出し切れていないようだった。

俺は、そっちの方向に水の塊を広範囲に打ってから、殺気のする方向へ向かう。


予想より、だいぶ魔力を使ってしまったので(光を使ったので)倒せることは出来ないが、たぶん相打ちぐらいには持ち込めるだろう。

だが、ここで登場するのが秘密兵器だ。

『鏡』を使って、秘密兵器を自室から取り寄せる。

ここで気づいたのだが、自分がいなくても鏡さえあれば転移は出来るということがわかった。

これで、また新しい戦術が浮かんだのだが、個人対個人の場合しか役に立たないので(しかも、ある程度強い人には見破られる)、使いどころが色々変わってくる。


「死ね……」

「なっ!!」


考え事をしていたせいか、接近に気づかなかった。

両手にある剣のうち、右手でガードする。

だが、刃を掴まれた。


「なっ、素手!」

「ふっ」


腹に打ち込まれる一撃。


「第二『流亜』」


何とか、ダメージを受け流す。

だが、ダメージが大きいのか、魔力の大半が奪われた。


「効いていない?いや、魔力を使って威力を逸らしたか。やるな……人間」


相手の姿は、赤と青が混じっている瞳に、修行服のような(こっちも赤青)物を着ていて、黒色の髪をしている。

武器は……素手のようだ。

魔法も使うんだろう、これじゃ接近できないし、かといって遠くからも攻撃が出来ない。

俺は、その場で動かずに固まっている。


「どうした?こないのか?」


瞳が青色に染まっていく。

魔族ってのは特殊なのが多いな……。


「『水雅』」


相手に向かって、水の牙を向ける。

だが、それは素手で弾かれる。

それには驚いたが、続きだ。


「『電花』」


今まで水で出来ていた物が雷に変わって、相手を追い詰める。


「なっ!」


今度は当たった。

だが、何かがおかしい。

試しに雷をもう一度打つ。

もう痺れた状態から回復したのか、弾かれた。


不意を衝いたら攻撃は当たり……そういうことか。


魔力は普通、魔法を発動するためにあると思われがちだが、相手は俺と同じようなタイプみたいだ。

魔力を魔法に使うのでなく、相手の魔法を相殺するために使う。

俺の場合は、吸収する。


「変な感じがしたのはこのせいか……」


何と無くだが、作戦が思いついた。

穴があるので完璧ではないが、一番確率が高い方法だろう。


「力を与えられしは雷、宿すのは鏡  『虚曲雷(きょきょくらい) (かがみ)


鏡を帯びた鏡。

だが、コレだけが武器ではない。


「……おちょくっているのか?」

「追加だ」


残りの魔力を全部風の魔法につぎ込む。

砂埃が舞い、視界を遮る。

だが、あまり意味の無いことだ。

魔力を探知できるのだから、視界を遮ったこところで意味は無い。


普通は……。


「よし、行け秘密兵器一号」


ブシュッという音がして地面をクルクルと速いスピードでまわる。


「吹きとべぇええ!!」


風で、俺は秘密兵器一号……すなわち、ネズミ花火を飛ばす。


「なっ!!」


声だけが聞こえる。

そして、雷を纏った鏡に剣を突き刺す。

雷に与えられた力が、双剣に移り雷の力を追加させる。


「はぁあ!!」


ネズミ花火に気を取られていた魔物がこっちを向く。

腕に魔力を溜めて相殺しようとしているが、無駄だ。

たぶん相手にはこう見えているはずだ。


『雷で出来た双剣を持って襲い掛かってきている』


だから、魔力で相殺しようとしている。

だが、違う。


何かが斬れた感覚が手に残る。

そういえば、これが始めてかもしれない……。

魔法で戦っている者にはわからない感覚だ。


だが、俺は吐くことが無かった。

何故なら、魔力を使いすぎによる疲労で倒れたから。


俺は、意識を手放した……。





「うっぷ」


最悪の目覚めだ。

起きた瞬間に、目の前に吐いてしまった。


「お前、何か私に恨みがあるのか?それは、逆ではないのか?」

「……え、えっと……」


何処ですかここ?


「はぁ……、私で無かったら死んでいたな……、まぁいい。さすがは魔王様が認めた”人間”だ」

「魔王……」


やっぱり、アレ絡みですか……。

もう、魔族のお友達はいらないよ……。


「っていうか、手は!?」

「あぁ、アレは分身というところだ」


……ナニソレ?


「まぁ、痛みは何割か返ってくるが……使えるぞ?」


あぁ、分身?

だから、魔法を使わなかったんだ。

あぁ、そうなのか。


「夢だ。これは夢だ!!」

「待ちなさい。私は貴方に話があります」

「いや、殺される!!痴漢!!」

「最後のはどうかと思うが……」


襲われる……。

絶対殺される……。


「さて、話は魔界についてだが……」


マジで話だったのかYO。

いやいや、びびってないYO。


はい、嘘ですね。


「今、魔界では次の魔王を決めようと、戦乱を迎えてるんだ」

「あ、無理。無理です」


HAHAHA、逃げた者勝ちさ。


「ちょ、ちょっと待ってください!!」


君の気持ちはわかるが、俺じゃ無理だ。


「い、一緒に適任者を探してくれるだけでいいんです。それだけでいいです。だからお願いします」


えっと、今だから説明ます。

あの子です。

さっき(というか、どれだけ寝てたかわからないけど……)、戦ってた子です。


「俺は、戦いに戻らないといけないのさ……」

「それなら、私が終わらせました。さすがに、ここに来た魔界軍全部相手となると、私も骨を折れますね……」


ねぇ……、メチャクチャかっこ悪いよ……。

だが、やらないぞ?


「そういうのは、一番戦功のあるやつがやるものだ。まぁ、一人で頑張ってくれ」


赤と青で紫……君かな?

いや、性別がわからない……。

帰ったら、死有から魔族の性別の基準聞いてみよ。


「……それ、あなたですよ?」

「HAHAHA、そんなの……」


そう、それは死刑通告店……ではなく、俺のことを探しているという内容の紙だった。

影流の字に似てないことも無いな……。


「魔界にも、人間は一応いますから大丈夫です。まぁ、それは拉致されたか、更なる力を求めるおバカさんだけですが……」

「何を言っているんだい、ジョニー。俺は行かないさ」

「ジョニーって何ですか?私の名前は―――」

「待って。それ聞いたら後に戻れない気がするから」


俺には、最高の移動手段があるんだよ。


「残ってたネズミ行け。『鏡』」


ネズミ花火の複製&炎の魔法(消費魔力微量=マッチほどの火)


地面が、火の海だ。

この世界の神は俺だ!!


「ほぅ、これは興味深いですね……」

「く、こんな武器を使うとは卑怯な……」


アレ?

誰かいたような……。


左から、青赤。見知らぬ体格がいいおじさん。俺。


……。


「誰!?」

「誰ですか!?」

「自分ですか!?」


何?何々?何このおじさん。


さて、問題です。

俺は何って何回言ったでしょうか。

正解は、三回でした、々はいれません。


「で、誰ですか?」

「『鏡』」

「え、ちょっと、押し付けるんですか!?」

「まぁ……頑張ってくれ」


じゃあな。

元気でな。


このおじさん誰?


っていうか、ここで3章は終わらせた方がいいのか……。

よし、ここで終わり。


謎な終わり方ですが、いいんです。


あ、後、今日は二話更新です。

せっかくですから、次の章もだしたいですしね~。


それと、アンケートはまだまだ続行中。

答えてくれる人はいないのか!!

いや、一人だけだ!!


という訳で、皆さんよかったら……いえ、答えてください。


それでは~。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ