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第74話海弟と記憶喪失少女

一応、あらかじめ言って置きますが、いや、わかってると思うんですけど、妖精は本物の神様ではありませんよ?


ネタバレでしたかね?

自称って付けてたから大丈夫……ですよね?


ネタバレと言えば、このサブタイはネタバレになってませんかね?

「うぅっ、うぅ」


あのさ、ちょっと暴走しちゃっただけなんだよ。

わかってくれるかな?

いや、無理だよね。

だって、何か村人に襲われてるし……。

しかも、隠れてるのが誰か知らない人の家だし……。



~三十分前~


「悲しいぞ!!悲しすぎるぞ!!」


俺は、白の剣を振りまわりながら疾走する。


「こらぁああ!!ウチの野菜をよくも傷つけてくれたな!!」

「こっちは、服だよ。よくもやってくれたね!!」

「おれんとこは、家具だ。こりゃぁ、損害が大きいぞ」


あれ、追われてる?

ちょ、待って。


「いやだぁああ!!」



そして、今現在。

隠れるとは、我ながらいい作せ……ん……。


「……(ジー)」

「……(プイッ)」


よし、考えるんだ。

ここは、死人の世界。

神様がいる。

じゃぁ、この子は、死んでる人か神様のどちらかだ。


「ふぅ、えっと、君は誰かな?」

「……(ジー)」


ん、なんだろう……。

おっと、まだ剣を持っていたよ。

消してと……。


「ゴメンゴメン。えっと、名前は?」

「え?」

「だから、名前は?」

「う~ん……、わかんない」

「わかんない?」

「うん……」


なにやら、シリアスムードだな……。

話を聞いてやるか。


「何か、事情でもあったりするのか?」


俺は、イスを二つ持ってきて一つに座る。

もう一つは今の少女に座らせた。

少女は、銀髪のストレートヘアで、着ている物は質素な作りになっている。

じゃぁ、神様ではないな……。


「私は……、えっと……、わかんない……」


1記憶喪失

2演技


……1番だな。


「そうか、うん、ちょっと付いて来い」

「何処行くの?」

「……」


いや、ほんの数時間前に来た世界を案内できるほど俺はすごくないよ?

あ、走り回ったからこの村くらいは案内できるかな。

でも、この村にいる人にこの村を案内してどうするんだ……。


「えっと、お兄ちゃん兵隊さんなの?」

「え、え~と」


格好は、制服だ。

まぁ、どこかの騎士に見えないこともない。


「え~と、旅人……かな」

「旅人?」

「うん」

「でも、どうやってここに来たの?外に出れないのに……」


え、マジですかい?

あ、今なら『鏡』使えるんじゃない?


「ちょっと、見てて」

「?」


魔力を―――。


ズガァア


「いたぞ、そこだ!!」

「捕まえろ!!」


……囲まれました。

家破壊ってなんだよ……。

しかも、どうやって……あ、魔力探知?

やっちゃったよ……。

でも、もう魔力は練ってあるんだよ。


「特殊魔法『鏡』」


目の前に鏡が現れる。

早く連想。


「え、えっと、影流の城に転移!!」


少女の手を掴んで鏡の中に入る。

うわぁ、消費魔力が大きいな。

こりゃ、出たら倒れるな……。


「うおっ!!」

「あ、影流……」(バタン)

「え、えっと……」

「救護班を呼んでくれ。起きたら俺に知らせて」


テキパキと指示を出していく影流。


「えっと、君は誰かな?」

「う、うぅ、お兄ちゃんはどうなっちゃうの?」

「お、お兄ちゃん……」


今日、この日。

海弟にロリコン疑惑が浮かび上がった。


「大丈夫。きっと助かるよ。それに、あの海弟だしね」

「本当?」

「ああ」


やけに自信たっぷりだ。


「はぁ……、後で説明もしに行かなくちゃいけないんだよな……」


影流の仕事がまた増えてしまった。

ファンは、目を丸くしてみているだけだ。

そう、それもそのはずだ。


何故なら、この少女が着ている服は、彼女がいた村の服装なのだから……。


謎を残して終了、うわ~ふぇーを出すとこを変えるだけで物語がガラリと変わったね。


次は、ちょっとふざけた話書きたいな……。

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