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第72話『最近の勇者は現役天使の役目ですか?』by海弟

誰か違うと断言して!!

「説明の前に、適正があるか検査します」

「態と負けたらどうなりますか~?」

「そうですね、一生奴r(どれ)―――」

「手を抜く奴なんているんですかね。はっはっは~」

「……まぁ、いいです。やりましょー!!」

「え、こっち?」


俺の前にはさっき気持ち悪い顔してた(今も)お兄さんがいる。

はぁ、ダメだ。気持ち悪い。


「気分が悪いので早退しま~す」

「神様の私が治してあげますよ~」


あぁ~、聖なる光(海弟命名)が降り注ぐ……。


「できれば、俺に当てて欲しい」

「ハンデは許されませんよ」

「そうだぞ」


チッ、俺もあの顔なら対等な勝負だったのに……。


「って、チビッコくないな」

「誰のことですか?」

「勿論……、妖精じゃないのかな?」

「話を逸らさないでください!!」

「あぁ、お前のことだよ。思ったよ。悪いか!!」

「強引なんですね」


あはは~、何こいつ。

俺がロリコンだと?

違うね。はっきり言うぞ?

違う。


「はぁ、で何をやるんだ?」

「戦ってもらいます」

「あぁ、やっぱり」

「にらめっこで」


あ、負けた……。


「嘘ですよ、しっかりとした勝負です。ルールは簡単、何をしてもいいので相手を殺さず死なせず降参と言わせること」


それって、無理だろ……。

いや、脅せば……いやそこで死ぬぞとか言われたら困るしな……。


「あぁ、一応、とりあえず能力を測る試合なので、”手を抜かないなら”負けても構いません」


協調性のある言葉をありがとう。

これで、気合が入ったよ。


「では、構えてください」

「はっ!!」


おぉ~、両手剣だ。

しかも、魔力補助が入ってる。

え~と、魔力上昇かな……相手は魔法攻撃をしてくると……。


「何してるんですか?早く構えてください」

「おう」


魔法には魔法だ、腰の杖を持……てない。

あれ、ないよ?


「素手だったんですね。それでは、開始!!」

「えぇえ!!」

「ぐぁあああ!!」


熊体(クマボディー)を十分に生かして気合の入った一発を放つ。

そういえば、魔力無いから魔法使えないじゃん。

じゃぁ、剣だね。


「これぞ、アインのけ……って、あれ?」


武器が無いよ!!

うわっ、どうしよう。

もしかして……、うわぁ~ニヤニヤしてる……。

やられた……。


「くそぅ、もう素手でやってやる!!」


俺の身体能力をなめるな!!


「らぁああ!!」

「おぉおおお!!」


ガッ


「ふはははは、殺すのなしだから、鉄の剣なんて持ったら逆に不利に―――」


よっしゃ、これで勝ちだ。


「魔力解放」

「はい?」


ボバァアアアアア


「ギャフン」


あぁあ、舌噛んじゃったよ。

しかも、体中が痛い。

あれ、壁あったんだね。


「天使のおっさん卑怯だ~」

「お、おっさん……」


あ、怒った。

挑発したのはいいけど、体が動かないんだよねこれが。


「ぐろぉおおおお!!」


……走馬灯?

見えないよそんなの。

いや、体が動かなくても勝つ自信があるから挑発したんだよ?


「第三『林影(りんえい)』」


光あるところに影ありってね。

『林影』は、大気中の魔力を吸い取る魔法。

溜めた魔力の一点突破だってできる。


「唸れ!!」


さっき魔力を相手が解放したことによって空気中に発生した濃厚な魔力を吸って木が大きく成長して、一気に天使のおっさんにぶつかる。


「グッ、な、なんだと……」


勿論、消費魔力0だ。

しかも、俺みたいに空気に魔力を混ぜれる相手じゃないと使用不可だ。

だから、今まで使えず仕舞いだったのだよ。

そして、この魔法の根っこの部分は俺だ。

魔力回復。

とりあえず、治癒だ。


「危なかった……、とりあえずここからが本番だ」


半分近くの魔力を回復することができた。

すごい量の魔力だな……。


「当たり前ですよ」

「ん、あ?」


隣に来ていたチビッコ神が、説明する。


「あの人は、勇者の魔力、能力をコピーしています。だから、その魔力がすごいのは当たり前です」

「そうなのか……って、勇者!?」

「はい」


ふざけんな。

勇者と戦ってたんだと?

あ、あぶねぇ。殺すのなしでよかった……。


「こっちも本気を出してやる。掛かって来い」

「は、本気!?」


ちょっと、待って……。

今までが本気じゃない。

俺も同じだけど、勇者と異界から来た一般人だろ?

ふざけてるだろ!!


「ふふふ、面白いですね」

「笑ってるなら、俺の負けでいいから終わりにしてくれよ」

「無理だな。降参と言わせる以外のルールは無いんだ。それだけが終わりなんだ」

「降参」


はい、おわ――っと!!

死ぬよ?

死ぬよ?

危ないよ?


「これが、勇者の光の力か……」

「ん」


光の力……。

光の魔法……。


………。


勝つ方法を見つけましたぜ。

地道な作業も時には大切なんだな。


「この勝負、貰ったぜ」

「何を言ってる」

「って、降参と言いましたから終わりですよ~。海弟さんは一生私の奴r―――」

「っと、全部言わせん。勝負は終わってないぜ」

「……もー!!」


間合いを計りながらすり足で移動する。

ポケットに手を入れながらだ。

相手は、飛び道具でも使うのかと警戒しているが、残念ながら違う。


「はぁああ!!」

「なっ!!」


いきなり突っ込んでくる俺に驚いている相手。

まぁ、飛び道具と思っていたからなおさらだろう。

だが、これで終わりだ!!


「特殊魔法『鏡』」


鏡から取り出した二本の剣が天使のおっさんの喉元に突きつけられた……。


募集終了です。


今まで出てきた第三の魔法の名前を送ってくれた人ありがとうございました。

おかげで、海弟にチート能力が……。

これで、バリバリバトルができます!!


虚曲シリーズは一奏種(いちそうしゅ)は揃っています。(考えましたよ、これぐらいは……)


そろそろ、本格的なバトルに移りたいんですが、いいですかね?


あ、それと、メリークリスマス。

25日の更新です♪

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