第69話『え、ちょ、待って。敵?違うって!!』by海弟
妖精の村に到着。
本当はここらへんでふぇーを出すつもりでした。
そして、1章にふぇーを出したのでここらへんでシリアスに……。
俺達は国境を越えてゼッカス領に入ったところで一つの村を見つけた。
ふぇーが言うには、ここらしい。
気配が全く無いのが、すごく不安だ。
「ここで、会ってるんですか?」
「えっと、うん……」
ふぇーも不安なようだ。
「入ってみるぞ」
「誰か、いるみたいだけど?」
「は?」
見えない……。
これが、エルフの力だというのか……。
「行くぞ」
歩いて門のところまで来る。
気配無し、人影無し。
ビュッ
「のわっ!!」
「キャッ!!」
炎が木に当たって燃える。
「人間……ですか……、何のようですか?」
「おぉ、ちっちゃい!!」
何か感動しない?
本物の妖精の村だよ?
「……答えないつもりですか……、いいでしょう。燃えなさい」
ボッ
ははは、どっからあの大きさの炎が出るんだろうね。
たぶん、俺の身長の二倍はあるね。
「はっ!!」
ヤバイ、燃える。
緊急回避、緊急回避。
あ、無理……。
「『鏡』吸収しろ!!」
魔力回復完了!!
「な、なんだと!!」
意外と渋い声出せますな妖精殿……。
「俺達は、妖精王に会いに来たんだ」
「……魔族の手の者ではないのか?」
「まぁ、大まかに言うとそうかも……」
「なんだとっ!!」
ボボボボボボボボボボボ
すごい数の炎。
って、ヘレン言うな!!
「ち、ちがっ!!ちょ、燃える!!第三『水花』」
どしゃ
俺が地面に手を付くと同時に、俺がいる場所から花型の水のドームが作られていく。
それに飲み込まれて、炎は消えていく。
「な、なんだと……、それほどの魔力を人間が……、ふざけている!!」
おぉう、だいぶお怒りのようだ。
そうだ、白の剣を見せれば……いや、白の剣は、今双剣の状態だから無理だ。
と、なると黒の剣?
「そこの、これを見ろ」
「な、なんだ?……ま、ま、魔王が復活した!!」
バッ
いっせいにこっちに視線が向けられる。
その顔には、「余計なことしてくれたな……」と、書いてある。
ちょい、ヘレンさん?
共犯じゃないのかい?
「俺は、魔王じゃない!!正真正銘の人間だっ!!」
「うぅううう、嘘を付くな!!魔王めが!!」
もう、魔王でいいや。
妖精王に会えればいいし……。
☆
だけど、この状態って無いんじゃない?
目の前に妖精王。これはいい。
だけど、俺達は何で縛られてるの?
ってか、師匠ずるい!!
エルフだからって……エルフだからって……。
「俺は、俺は……魔王なのか?」
「「ちがうだろっ!!」」
イリア……ヘレン……、何で腕が使えるの?
って、何故縄を解かれて……あぁ、見捨てないで!!
「お前らは、この魔王に脅されていたのだな?」
「「はい」」
あ、裏切られた……。
最後の頼みは、もどき君とレンスだけだ。
いや、その前にふぇーは何処行った!!
「私達は隊長の仲間ですよ……」
「……あぁ」
「みんなぁ……、俺……いい仲間持ったよ……」
死ぬかも知れないけど、悔いは無いぜ……。
「その二人は、操られている。連れて行け」
「「はっ」」
門を守っていた兵士とその他一名が二人を連れて行く。
ちょ、待って。
俺の、俺のなかまがぁああ!!
「コロス……」
ふ、血で染めてやるぜ。
最後に海弟が壊れました。
それと、第三を全部出してないのに、次に新しい必殺技(?)のようなものを出します。
それでは~。