第67話校長先生と国王の共通点
無理矢理感満載ですが、気になさずに……。
あれから、30分。
お礼という物が一向に出てくる気配がない。
この王……殺ってもいいですか?
「……(ジー)」
「……(スー)」
目線逸らしやがった!!
って、話題探ししてる……。
「……(ちょいちょい)」
「そこに、行け……と?」
「早く!!」
「はいっ!!」
何故、こんな時だけ大声を……。
「実はな……(ボソッ」
「何ですか?(ボソッ」
俺もこの国王と合わせて小声になる。
「ちょっと、厄介なことがあっての……、もう少しここに居てくれんか?」
「……っ!!」
ま、まさか……まさか、この王は……
ホモだったのかぁあああ!!!!
いや、考え直せ。
誰かに狙われているって言う可能性もある。
魔物に追いかけられたところを助けた俺を側に置いておきたいってことだけかもしれない。
そうだ。
きっとそうだ。
「いいですよ」
「そうか!!」
ゴメン、やめたくなってきた。
言っちゃ悪いけど、笑顔が気持ち悪い……。
「ティガレ様……」
一人の女性が入って来た。
うん、疲れてるね。
「あ、あいつから守ってくれ!!」
「えぇ!!」
待って!!
ちょ、待って!!
呼吸だ。呼吸……。
「旅人様……少しお時間をもらえますか?」
「えっとー(チラッ」
アイコンタクトスタート
(どうしたら……)
(……)
終了
って、使えないのかよ!!
何か、恥ずかしいよ!!
「はい」
「では、失礼します」
「お、おう」
俺は、何か違う部屋に連れてこられた。
「これが、お礼となっております」
「ありがたく貰っておく!!」
遠慮など無用なのだよ!!
「それで……」
「ああ、あの王様色々とすごいですね」
「そうなんです……ですから……」
「他言無用ってことですね」
国王の性格が国家秘密って、なんなんだ……。
「ありがとうございます。どこかへ行く途中なのなら、飛龍を飛ばしますが?」
龍?
……NO。
「いや、遠慮しておきます」
「そうですか」
う~ん、遠慮って必要だと思うんだ。
さっきと言ってることが違う?
時は人を変えるんだよ?
「それじゃ、行きますか~」
「本当にありがとうございました」
「いえいえ」
うん、いい人だ。
それから、国王の部屋へ。
「おぉ、戻ってきたか」
すごい歓迎されているんですが……。
「残念ながら、今から出発ですので、挨拶に……」
すごい、残念そうな顔をしている。
残念ながら、そんな趣味はナイヨ?
俺の癒しはふぇーにあるんだ!!
「それでは~」
「少し待て、旅人の儀式という――――」
解説
旅人の儀式
国王が今作った儀式。
旅人を祝福するという名目で、3時間ぶっ続けで国王が頑張れだの気をつけろだの言う。
一言で言えば、政務の勉強をしたくないが為だけにやる儀式。
国王の逃げ。
「そして、自らの体を労わりて―――」
長い。
校長先生の話の長さの三倍はある。
いや、校長に比べたらこれは恐竜……の卵くらいの大きさだ。
どのくらいかなんて知らないけど……。
俺は、それから3時間後に解放された。
国王の逃げ……。
この国の王は勉強嫌いってことですね。
いつ、崩壊するのでしょうか?
作者にもわからないのでさせないことにします。
何だか、話しかけてる感満載の後書き終了。
次ぐらいには王都を脱出……。