表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
73/557

第62話海弟と決め台詞

今日は、二話更新です。

まさかの、町の中での決闘。

西部劇みたいだけど、町がこう……ほのぼのというか、そんな雰囲気だから怖いね。

いつもの風景……見たいに取れてるのか?

俺は、雰囲気に敏感なのよ……。

どうせ、あいつ自分が負けそうになったら、あの女の子人質に取るんだろ?

わかるよ雰囲気で。


「何か、役に立ってるのか立ってないのかわからないな……」

「うるせぇぞ、早く始めようぜ」


魔法も使うからめんどくさい試合になりそうだ。

決闘とか言ってるけど、一方的だから試合って言わせてもらう。


「おら、掛かって来い」

「いいの?」

「ああ」


……『風星』は、魔力すごい使うし……、ここは第二第三を使わずに勝つか。


「はっ!!」


俺は、自分に風の補助(林我よりも低い)をかけて飛ぶ。

まぁ、言うならば風の鎧?


ことごとく、相手の魔法を弾く。


「俺の、雷の魔法を防ぐとはな……、だかこれで終わりだぜ」


魔力を練っているのがわかる。

……あれいく?


「はぁあああ!!」

「よっと」


俺は、魔力を自分の周りに張って、防御壁を作る。

これで、物理攻撃は勿論、魔法攻撃も無力化できる。

今思うと、これは俺の魔法を一般的にしたような魔法じゃないだろうか?

勿論、俺の魔法というのは『鏡』のことだ。


「な、魔力で……」

「お、見破った。すごいな~。さすがだ」


そう、こいつの言う通り、これは魔力で出来た防御壁でしかない。

すなわち、魔法じゃないってこと。


「ということで、発動……ってやっぱり」

「へへへ、こいつが死ぬぜ?」


こいつの手下らしき人が少女を連れてくる。

その顔は、泣き崩れている。

あぁ、あの子も不幸少女だな……。

まさか、同じ子を一日で二人も助けるなんて……勇者にもこんなことは出来まい。


「いや、できるかな?」

「うるせぇぞ。武器を捨てろ」


……作戦変更。

本気でいくぞ。


「本当の光を見せてやる!」

「はぁ?」


俺は、アインのでかい剣を捨てて、鏡を出す。


「お前ふざけるのか?鏡なんて何に使うんだよ?化粧でもするのか?」

「愉快なことを言うな。こいつはあの伝説の剣なのに……」


声をあげて笑い出す男。

まぁ、双剣を使う練習だとでも思っておくか。


俺は魔力を鏡に注ぐ。

光を放ち始めて、剣の形になる。

刀身は光っていて形がつかめない。


「……魔力で刀身が出来てるぞ……」


いや~、本人も驚き、あっちの男も驚き。

まさかの、持ち主の魔力を吸って現れる刀身なんて聞いたこと無いね。


「何でもきれそうだな」


ちょっと地面に刺してみる。


スーー


「これなら、まな板ごと野菜が切れそうだ」

「なななななな!!」

「五月蠅い『風軽』」


体を軽くして、突っ込む。

まずは、男の持っている剣を斬る。

案の定剣は真っ二つになって、使用不能になる。


「『水雅』」


これで、上空に水を一気に放出する。

水で視界が悪くなったところで少女救出。

男が邪魔なので蹴っておく。(両手に剣を持っているから危ない)

そして、決め台詞。


「俺は、無駄な殺生はしないぜ」


クッ、決まらなかった……。

だって、聞いてる人がいないんだもん……。

あの子はどっか行っちゃってました。これって、助けに来た側としてはすんごい恥ずかしいわけですよ……。


「……俺も逃げよ」


そのまま、町の入り口まで逃げる。

視界が悪いから兎に角進む。






「おるりゃぁあああ!!」

「ギャァアアアア!!」


戦争じゃ~。

って、違う!!


「りゃあああ!!」

「ぬぐっ!!」


俺は、入り口に着いたのはいいけど。

アインの剣を忘れちゃったので、あの男の屋敷まで足を運んでいます。

勿論一人で。


「『重火』」


兎に角前に走る。

追ってきた盗賊らしき人たちは、俺の元いた場所まで来ると爆発する。

勿論殺してはいない。

『重火』は、自分のいる場所に魔力爆弾(海弟命名)を置いて、程よいところで爆発させる魔法だ。


「何処だ、何処にあるんだ。俺の剣は何処だ~」


これなら、剣に魔力の補助を(錬金術で可能)しておけばよかった……。

それなら、ふぇーを連れて行けば魔力を感知することができる。

まぁ、俺のミスだからな……。


「さて、一番上まで来てしまったんだが……」


そう、一部屋一部屋確認しながら、上ってきたら一番上の部屋まで来てしまった。


「……(コンコン)」

「誰だ?」


返事がすぐ返ってくる。

気配からすると、二人ぐらいいる。


「え~、……(考え中)…貴方の宿敵ってことで」


そして、ドアを蹴る。

中にいたのは、男とさっきの少女。

え、またこの展開?


「な、俺達親子に何のようだ!!」

「お、や、こ?」

「……は、はい!!そうです。えっとゴメンなさい」

「な、なんじゃそりゃぁああああ!!」


その後、和解し、剣を返してもらってから、部下さん達を俺が治癒魔法で回復させて、これからは民のための政治をすることをここに誓った。

だが、一方イリア達はと言うと……。


「海弟遅い!!」

「かいでー」

「た、立ってるのが疲れた」

「それはいけませんね。ですが、騎士である以上鍛錬を怠ってはいけませんよ」

「……なんなんだ」


不満が募る一方だった。


……何もコメントできない……。


……んじゃ、一つだけ……。


コホン


海弟、不幸だな……。


はい、次更新してこよ~っと。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ