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一万ユニーク記念『影流ととある村での騒動』

自分がアクセス解析見たら一万ユニークちょうどでした。

すごいこともありますね。

それでは、ちょっとコメディー多め、影流の浮かれた物語です。

俺は、国の領土を増やすため……という表の目的で領土外にでることができる。

勿論、そこはどの国にも属していない村などだ。

何故かというと、魔王が倒され、勇者の助言どおり召喚に成功した今、各国は自分の国の政治に力を入れることができる。

それには、領土拡張も含まれており、領土を広げる動きが各国に見られている。だから、我が国でもそういう取り組みをしなければいけない。


「ファン、村まではあとどのくらいだ?」

「……後1時間ほどです……、何回聞くんですか?」

「この世界を見て歩くということが俺には出来ないんだ。外出は気持ちが良い」


そう、その通り。俺は王なので、精々歩けても城下町程度だ。

にぎわっているが、静かな村とかも見たいので、こういう機会でなければ行くことが出来ない。

そして、我が国は領土拡張の真っ最中である。

使いの者を!!という声もあったが、あいにく全部の部隊が魔物討伐に急がしく、海弟達には妖精王に会うという用事を頼んでしまったのだ。

ならば、自分で行くしかあるまい。

だから俺は、朝から笑顔だ。

だが、今日はファンが一回も目を合わせない。何でだろう?


「何で目を合わせないんだ?」

「……聞かないでください」


別に、これ以上追及する必要も無いので、ここで聞くのは諦める。

俺は海弟みたいに魔法は使えないし、青空みたいに異国から来たという利点を生かして技術を伝えることも出来ない。

だから、俺は自分の出来ることをやりたい。

そう思う。


「なぁ、城に帰ったら政務がわんさか待ってるんだよな……」

「自分でおかしいと思いませんか?」

「なにがだ?」

「今ある領地の政務も出来てないのに、領地拡張をすることです」

「……何故あの時注意しなかった」


俺は、少々浮かれすぎていたらしい。

こんなミスをしてしまった。

だが、外に出られるのは嬉しいので、それ以上はいわない。


「……ま、まぁ今回はいいです……その、影流様のその顔も見れましたし……(ボソッ)」

「何か言ったか?」

「い、いえ何でも!!」

「……そうか」


馬車は、森を抜けて平野に入る。

何もない……というわけでもなく、傭兵らしき人が数分に数回通る。

装備を見ていると、ファンタジーの世界に入ったような感覚に入る。

まぁ、本当に入ったのだが……。


「後、森を一つ抜けたら着きますよ」

「ん?ああ、そうか」


考えている間に、森に入っていたらしい。

木で光は所々遮られ、全体的に暗い雰囲気が漂う。


「魔物とか出てくるか?」

「いえ、この時間帯は出てきませんでしょうね。夜はわかりませんが」

「何だ、面白くないな」


俺は、これでも実家が道場を開いているということもあって、武術の心得がある。

最近では、真剣も持って訓練もしているのでそこらへんの野良魔物にも勝てる自信がある。

海弟のすすめで、アインという人物にも会って、俺専用の剣も作ってもらった。鎧も頼んだが、まだ数日掛かるらしい。

この遠征が終わる頃には出来ているだろう。


「マントがなんだがな……」

「人前に出るときは、付けていてくださいね」


とりあえず、マントで蒸されてきたのではずす。

特殊な布らしく、普通の剣では切り裂くことが出来ない。


「あ、見えてきました」

「おぉ~、麦畑か?」

「そうみたいですね」


森を抜けて見えたのは麦畑。

ここでの主食はパンらしい。


「村長に、すぐ会えるといいんですが……」

「俺としては早くなくても……」

「自由の時間が少なくなりますよ?」

「早く会えないかな~」


これなら青空も連れて行けばよかった。

……まぁ、なんというか……女性が多い村とだけ言っておこう。


俺達は、馬車を降りてすぐに村で一番……では無く、二番目にでかい建物に入った。

あそこは、村で管理している倉庫らしい。小麦などが保管されている。


「……誰じゃ?」


初老のおばあさんが出てきた。

見たところ、この人が村長らしい。


「あの……――」

「許可じゃ」

「は?」


俺達が言うまえに許可といわれてしまった。

……先に話が伝わっていたのだろうか?


「……いいんですか?」

「その代わり、この村の風車の数を増やして欲しいんじゃ」

「ああ、そういうことですか」


領地になる代わりに、風車の数を増やしてくれというわけらしい。

ここは、農業が盛んそうだ。米を作って欲しいな……。


「いいでしょう。それでは、ここにサインを」

「ほいよ」


何だか、名前が長いらしく何だか達筆で、しかも時間を掛けて書いている。

俺はその間に部屋の中を見回す。

キッチンは、以外に広い。リビングと繋がっている。

その隣に、小さい机があって、小物などが置いてある。

たぶんここで料理を作って食べるんだろう。

俺達のいるところには大きな机がある。イスは五個ある。

そして、俺の後ろには干された衣類。

一番右端の物は忘れておこう。


見ている間に、書き終わったらしく、丸めてこっちに投げる。

俺は受け取って、広げてみる。

残念ながら、達筆と言っても崩れていてなんだか読めない。

本当に残念だ。


「俺達は、この村で一晩泊まっていくんだったな?」


隣のファンに聞く。

何だか、小さな机の上の小物をジッと見ていたような気がするが、俺の質問には答えてくれる。


「はい、あいにく宿が無いようでしたので、野営用のテントを張っております」


なんと、大掛かりなんだろう。

無駄に金を使っている気がしてならない。

まぁ、それを言うと王族だからと言われるが……。


「そんじゃ、色々とこれから頼むよ」

「こっちこそ、金取られるんだから、うまい政治やっとくれよ」

「じゃあな」


そう言って、家を出て行く。

何だか、若い娘ばかりいるような気がする。

そして、服装が目に毒……もとい、眼福だ……。


「見ちゃダメです(グサッ)」

「うわっ、横暴だ!!」


何故だか、俺の近くに女がいると(青空は例外)ファンが暴力を振るってくる。

それを見た奴は、色々と悪評を……。

まぁ、いろんなことして黙らせたけど……。(海弟はよく働いてくれたな。特別手当を今度出しておこう)

ちなみに、さっきのグサッは、目潰しだ。


「ほぉ~、……でかい」

「なんですか、その感想……」


テント……というが、石で出来ている。

たぶん地の魔法で作ったんだろうが、何処にそんな魔法使いがいたんだろうか……。


「どうも~」


ジューネだ。

……魔法の才能はあるらしいが、魔力が少なすぎて使えなかったという。

かったというのは、海弟に連想魔法を教えてもらい、今では使えるということだ。

地の魔法も使えるらしい。まぁ、家を連想するのは簡単だからな。


「海弟に伝えておいてやるぞ」

「う~ん、隣にすごい魔法使いがいるところで言われても説得力がないような気がするんだけど?」

「そんな事(グサッ)……ありませんよ?」


さて、俺の目は無事だろうか?

真っ暗でわからないが、ファンとジューネが会話していることはわかる。

あ、誰かに引っ張られてどこかに連れて行かれる。


目が慣れると、そこはベットの上だった。

下にシーツが何重にも重ねてあり、上には毛布がかけてある。

……俺は寝ていたのだろうか?

じゃあ、さっきのは夢?


「あ、起きましたか」

「……眠ってます」

「さて、料理ができましたよ」

「………(グルルルルー)」


ダメだ。鳴っちゃダメだ俺の腹。

ファンの手料理の味を思い出すんだ。

あぁ、何か思い出すだけで気絶できそうだ。


「さて、どうぞ」

「あ、やめ、ちょ、寝てる人に料理を押し付けちゃダメって、フグググ」


さて、今俺は何処にいるでしょう?


1天国

2地獄

3異世界

4三途の川を絶賛渡り中

5ファンの治癒魔法で助かって、その後何故か俺が注意されて心地よい石枕で寝転んでいる最中。


さぁ、どれ?

正解は5番だ。

しかも、外だ。風を引くぞ。

異世界特有の病気とかも掛かっちゃうぞ。


「おい、ここが女だけの村か?」

「そうだろ」


誰かが、目を向けたくない真実をさほど離れていない位置で言ってくれた。

見ると、二人の男がいる。

まぁ、いかにも悪そうな人で、牢屋がマイハウスですとか言ってそうだった。


なので、俺は剣を手にとって去っていったのを確認してから不意打ちで、二人とも気絶させてやった。

とりあえず、現行犯逮捕だ。

ここに手の開いた騎士団にきてもらって引き取ってもらおう。


「悪いが、少しの間俺の盾になってくれ」


俺はそういうと、石でできた(テント)へ突入。

二人を盾にして突き進む。


「ほぇ?ふぁいあぁ~」


腑抜けた声と共に炎がこっちに向かってくる。

俺はそれと現行犯で受け止めて、走る。

そして、俺は毛布という物を勝ち取った。

これでぐっすりと眠ることができる。

とりあえず二枚とって、この二人に一枚かけて(三枚しかなかったので)俺に一枚、ファンに一枚でいいだろう。


「よし、俺は責められないように外で寝ると……、完璧だ」


俺は、その日なんとも言えない寝心地だった。

真っ黒になった現行犯は、翌日にはファンを(あね)さんと慕っていた。

俺の寝ている間になにがあったのだろうか?


まぁ、その村でこの事件が騒ぎになったとだけ言わせてもらう。


影流の書きやすさと言ったら……。

うわぁ~、主人公交代しようかな……。

自分はコメディー肌と言うことですね。


牢屋がマイホームってなんでしょうね……。

いや、思いついたんですよね?

何故疑問系……。


影流視点の話も増やしていきましょうかね?

そういえば、前に影流でやったときはシリアス入ってたからな~。

やっぱりシリアス抜きの物語で……。

そうすると、終わらないような気がします……。


あ、この女だけの村は再登場させたいと思います。

まぁ、再登場させるときには女だけじゃないんですが……。


そういえば、何で影流をボケにしたんだろう……。

あれ?こういうのってボケ役っていうんですかね?

まぁ、いいや。


次の記念は二万ユニークかな……。

なにを書こうか……。やっぱりファン視点?

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