第57話あだ名と海弟の苦悩
悩む~と。
あ、今日は二話更新です。
せっかくの日曜日ですしね~。
あの後、村に帰って盗賊を預け、レンスのみ王都まで同行になった。
魔法使いは貴重なのだ、だから勧誘も多い。
そして、王都まで後一日となったところでこれは起きた…。
「なぁ、レンスもこの部隊に入るんだろ?」
「いきなり如何した?」
「あだ名付けようぜ」
「そういえば…」
レンスは、入るのは入るがあだ名がまだだったな…。
別に必要ないのだが(本当は付けようとも思わない)、海弟は部隊全員を集めて真剣に考える。
「それで、何がいいと思う?」
「…何でこんなのやってるんですか…」
「レンス、黙ってなさい。隊長命令」
職権乱用という物である。
「難しいね…」
「えっと、白色の髪に白色の目…」
ジューネとへレンが考えても思いつかない。
となると、最初に言ったギル。
「どうだ、遊び人?」
「それは変えて欲しいな…。じゃ無くて、きまらねぇ」
き、キサマ!!それでも言い出しっぺか!!
「はいっ!!」
言う前に、みんなのマスコット二号ミゼル君が。
「はい、なんだね二号」
「二号ですか…。普通にアイスでいいんじゃないですか?」
「説明よろしく」
「安直に、氷の魔法を使うからってことです」
「……他に無い?」
誰も言わない。
「うん、じゃあ決定。それじゃあアイス頑張ってくれ」
反論したそうだが、エリアが縛っていて反論できない。
なんとも哀れな姿だ。
「それじゃあ、あと一日頑張るぞ」
「『鏡』で行った方が早いんじゃないですか?」
場が静まる。
お、俺の考えを時々越す二号。す、すごいぜ。
海弟は負けを認めない。
「それじゃ、行きますか」
荷物をまとめて三分。
魔法で帰る。
「いきなり前に出てこないで欲しいんだが…」
「影流気にするな。誰にだって間違えはある」
そうさ、わかるか?
この国の王はお前なんだ。一番最初に連想できてしまうんだ。
と、心の中で言い訳。
「んじゃ、戻るか」
「報告書がありますから、海弟さんはこれを」
報告書が渡される。
「……異国の字は書けません」
「嘘だろ…。この前だって…」
~回想~
ここは、学校。
「おい、夏凪と春月、それと風詠は放課後残ってくれ」
たぶんテスト返しだな…。
「テスト返しだろ?」
「たぶんな」
「私できたか心配だよ…」
その3人の期待は、木っ端微塵に砕かれる。
そして、放課後。
「まず、夏凪」
そう言って、テストを渡される。
「え……!?」
な、何が起こってるんだ…。
あの天才青空が何が…。
「次、春月」
「………」
む
無言…。
「次、風詠」
とうとう俺の番が来てしまった…。
「はい……」
渡されたテストを見る。
あれ?20点?
「さて、どこが間違えかわかるか?」
間違ってないでしょ…。
俺の合っているところ記号のとこだけだし…。
「わからなそうだな」
隣を見ても、わからなそうにしている影流しかいない。
「よし、教えてやろう」
な、何が間違っているんだ…。
「日本語で書こうな」
……テスト最高。
~回想終了~
そ、そういえば、あの後補習地獄だったような気がする。
異世界に日本語を広めてやろうと悪巧みをしたような気がする…。
あれ?ってことは…。
「報告書は書けるな。じゃあ頑張ってくれ」
「あ…」
そこにいたのは、何か不吉な物を纏った海弟だった…。
十万PVはとっくに突破してるんですが、一万ユニークは……。
何がいいのか聞かせて欲しいいんです!!
あ、影流の書こうかな……。
それでは、今日二つ目でまた~。