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第56話戦いと第三の術その1

はぁ…、眠い…。

誰か、自分の睡眠時間をください…。

俺は、声のした方向をふぇーに連れられて走って行く。

ふぇーは気配を感じ取ることに敏感なので、迷うことは無いだろう。

それに、俺でさえ感じ取ることができる…。


「殺気だな…」

「あぶないよ」


罠が仕掛けられているが、さっきの魔法ですでにこの洞窟は半壊しているので魔法を使っても問題ない。


「『林我』『風軽』」


この二つを使ってスピードを上げる。


「ここっ!!」


一つの角を指差す。あそこと曲がったらいるのだろう。


「よしっ!!」


素早く走り方向転換する。

そこから勢いを殺さずに殺気がする方向に剣を振るう。


が、その剣は虚しく空を斬る。


「お前…」


相手が、言う。海弟は即座に次の行動に移して、後ろに下がり、声の方向を見る。


「な…」


たしか、レンスと言われていた男だろう。

前に、ヘレンと退治しに行ったときに出会った魔法使いだ。


「……どうしてここにいるんだ?」


ギルやカサロを見ながら言う。ミゼルは壁にもたれかかっている。


「……討伐隊がでた、その後この国に来た」

「そうか」


簡単に言うと、今は色々な国が領土を広げていてその過程で盗賊を捕まえようとする国があって、ここまで逃げてきたということだろう。


「他の奴は見ないが?」

「殺されたかあるいは捕まった」


前に会った時よりも雰囲気が暗い。

それについては触れないで置こう。


「で、本題だ。捕まってくれないか?」

「無理だ」


即答する。


「なら、どうするんだ?」


あくまで、戦いを想定せずに聞く。


「…お前はどうする?」

「お前を捕まえるに決まってるだろ?」

「……そうか」


それと同時に、氷の塊が放たれる。

だが、手に持った剣で弾く。


「やっぱこうなるのか…」


言いながら前に出る。

いまだに、魔法は継続中だ。

だが、相手の様子が可笑しい。

詠唱でもしているのだろうが、長すぎる。


魔法の知識には詳しい海弟。明らかに可笑しい態度に辿り着くのは一つ。


召喚術か!!


「させるか!!」


横薙ぎで剣を振るうが、避けられる。

そして、海弟の居る場所に召喚陣が現れる。


「しまった!!」


それと同時に光は強くなり、天井を突き抜けてここらへん一体を平地にする。


「巻き込まれたか?」


出てきた魔物に乗りながら言う。

狼の毛を白に染めて、目つきを鋭くして、耳を垂らしたような感じの魔物。


「巻き込まれて無いぞ」


後ろに現れる海弟。周りには魔力で張ったバリアが展開されている。


「白?」


そう、明らかに可笑しいことがある。

海弟は白の剣を持っていない。なのに白色のバリア。


「魔力のコントロール…お前は出来るか?」


少し驚くレンス。だが、魔力のコントロールが出来るからこそ、これだけのことができるのだ。

ディティも、これくらいならできる。


「出来ないな…」


それと同時に、魔物に海弟を襲わせる。


「残念ながら…――――」


魔物がバリアにぶち当たり、同時に粉砕される。


「―――――無駄だ」


レンスは驚きつつも、腰の杖に手をかける。

海弟は剣を持ち直して、なにやら一言呟く。

レンスには聞こえないぐらい小さな声で。


「第三『風星(ふうせい)』」


そのとたんに、周りの空気が変わる。

濃厚な魔力をこめられた物に変わった風は、場を支配する。


「これで、一撃でお前は死ぬぞ?」

「……クッ」


対するレンスは、魔力の空気が侵略を開始と同時に、海弟の意思を読み取り驚きつつ自分の魔力を空気になじませる。

だが、なじませることしか出来ない。海弟は、魔力を空間に出すことが出来るが、一般人は体から魔力を出した時点でその魔力は消える。

レンスは自分の魔力を放出し続ける状態にある。魔力が尽きたら海弟の総攻撃が始まる。

この状況下では、レンスは降参するしかなかった。


「……降参だ…」

「賢いな……よし、俺の隊に入隊決定だ」


海弟は、作戦の立てられる奴が欲しいところだったのだ。

だが、レンスは驚くしかない。


「……何を言ってるんだ…?」

「よし、戻るぞ。あ、ヘレンも居るからな」


っと、やっと帰れる。


海弟は、半壊した洞窟を全て壊して鏡の中に盗んだ物を入れていく。


「何をやっているんだ?」

「何って…押収?」


必要なないだろっ!!


自分の言葉にツッコミを入れて、海弟達は帰る準備をする。

ギル達には治癒の魔法をかけて安定させて一点に集めた。

勿論、生きている盗賊、レンスも居る。


「よし、みんなそろったか?」

「もう見つかりません」


ミゼルが言う。

戦わなかったミゼルは気を失っていない。


「よし、帰るぞ」


立ち上がろうとしていた盗賊はいきなりふわりとした感覚になってギョッとした顔になる。

レンスも例外ではない。


「特殊魔法『鏡』」


説明するように海弟がいい。その場から海弟達は文字通り消えた。


実は、今まで寝ていたりする…。


前書きでは書き書きましたが、これじゃ寝坊と変わらないような気が…。


あ、『風星』が出てきましたね。

後で説明するのがめんどくさいので、ここで説明しておきます。


『風星』


魔力を空間に馴染ませて、空間ごと変化させることで風を起こして敵に攻撃。

バスケットボールくらいの風を当てることだって出来るし、風の刃を当てることだって、出来ます。

その代わり、完全発動(今回は馴染みこませて一発のみの攻撃)。


完全発動はいうなれば、全方向からの風の刃が襲ってくる…ようなもの。



と、これくらいですかね…。

これくらい考える必要あるんですよね…。

今までのが、簡単で強すぎたんです…。海弟にとって利益ばかりじゃいつか最強キャラになっちゃいそうで…。

まぁ、それは書いてみたい気もしますが…。


まだまだ、第三の魔法募集!!

火、水、木の三つです。

じょじょに出して行きたいと思うので、応募よろしくお願いします。

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