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第43話小さな約束と捕まった真実 過去の約束編

青空のライバル?登場です。

まぁ、他にもいろいろ……。この過去の約束編終わりの予感です。

『夢…』


海弟は、夢の中でずっと修行していたので夢の中がどんな感覚かわかっている。

だから、ここが夢の中だとすぐにわかった。


『あの時か…』


あの時というのは、海弟があの子と放れた時のことだ。

前から、一台の車が走ってきている。その速度は、『林我』をかけた海弟くらいの速さだ。まぁ、普通の車の速さだろう。

だが、この車の中で起こっていることは普通ではない。


『いいかお前ら。逃げんじゃねぇぞ』

『うぅぅ』

『かいでぇ~』


そこにいるのは、幼い頃の海弟と、その許婚である、星秋(ほしあき) 猛火(もうか)である。他に、俗に言う誘拐犯という奴がいる。

海弟と猛火は、2人で公園で遊んでいる所を連れ去られたのだ。まだ誰にも見つかってないので警察もきていない。


『うるせぇぞ!!』


その言葉に、体をビクンッとさせる2人。それでも、2人とも泣きそうだ。


この頃、2人は10才になったばかりの頃である。海弟はこの子とも幼馴染といえるだろう。


『お父さんは?』


海弟の母さんは海弟が小さい頃に行方不明になっている。とても綺麗な人だったと聞いたが、写真などが1枚も残っていなかったので姿を見ることが出来ない。


『……そのお父さんがしっかりしていればすぐに会えるよ』


少し、考えてから言う。だが、顔は笑っていない。しばらくすると、倉庫のような場所に着く。地下に連れ去られる。


『っ!!ここは!!』


そう言ったのは、小さい海弟ではなく夢を見ている方の海弟。なぜここまではっきりとわかるか知らないが、連れ去られた場所はさっきまでいたところだった。


『ということは、こいつも魔物か?』


推測してみたが、ここにいる奴らみたいに異様な雰囲気がなかったためすぐに考え直す。

考えていても浮かばないためついていくことにした。


しばらく階段が続いている。

螺旋状の階段のそれは、地下に伸びていて下を覘くと薄暗くなっている。


『落ちたらやばいな』


そんな事を言う。


そんなことしている間に、小さい海弟の方は地下についたようだ。すぐに後を追う。

部屋に入ってみると、何もない空間が広がっている。そこに男はいた。だが、海弟が入ってくるのと同時に男は外にでて鍵をかける。

懐かしい思い出があふれ出てくる。


『海弟』


猛火が、海弟に話しかける。


『ヒグッ、なぁに?』


海弟は泣いているが、猛火は何かを決意したような顔つきだ。


『約束だよ。海弟は絶対に危ない事しちゃダメ。ぜったい』

『え?う、うん!!』


分からないが、約束する。

この約束があるから喧嘩をしなかった。

この約束があるから青空のことを放っておいた。

だが、この約束は破られた。


『ああ~、俺はこの先どうしたらいいんだ?』


海弟は小さい猛火に聞いてみるが何も答えない。


しばらく、猛火が海弟を慰めている状態が続く。


『我ながら、見事なヘタレっぷりだな』


そんな事を言っても過去は変わらないのだが、ついつい言ってしまう。

その、1時間くらいした後に男はまた入ってきた。


『ふはは、お出迎えだぞ坊ちゃんども』


ギザっぽく男が笑う。

海弟達は男に誘導されて外に出る。

1時間程なのに、すごく懐かしくなる。ただし、海弟には夢でしかないが…。


『ん?あれは…』


久しぶりに父さんの顔を見たような気がする。ずいぶんとしわが少ない。


『当たり前か』


そんな事を言っているうちに、交渉が進む。

父さん達が、金を払って開放することに決まった。


先に、父さん達が金を渡す。

小さい俺たちは解放される。


……それだけで良かったんだ…。


ズキュン


そんな音が聞こえる。


小さい海弟は後ろを振り向く。

そこには、逃げていく男の姿と……撃たれて倒れている猛火の姿。


『うわぁああああ!!』


パニックになる。わからない。なんで…。

そんなこと考えているのは無駄だと海弟はわかっている。

だが、そんなこと小さい海弟には理解できるはずもなかった。


『チッ、救えないってのは最悪だな』

『違う…』


なんだ…。これは夢じゃないのか?

海弟の知らない情報が入ってくる。聞いたことない情報だ。

それは、海弟が泣いているから聞こえていないのだろう。

だが、今の海弟になら聞こえる。

耳を澄ませる海弟。


『違うよ海弟……海弟は私なんか気にしなくていいんだよ…』

『気にしないでいられるかよ…』


そういうのは、今の海弟だ。


『……………』

『え?』


最後の言葉は聞こえなかった。

だからわからない。だが、表情はわかる。あの時見れなかった表情だ。


『笑ってるな』


笑顔だ。そして、そのまま猛火は動かなくなった。


自然と、海弟の目から涙があふれる。


『いつか、また会えるかな?』


その言葉、と共に意識が目覚めていく。









目を覚ました時。最初に見たのは…


「死神!!」

「ふふふ、どうも。私は「ちょっとまった~~」はい?」

「俺は、死んだのか?そして、冥界のお友達作りなんてしたくないぞ!!」


さっきまでのシリアスな雰囲気がぶっ飛んだ海弟はまず突っ込む。


「あなたは、死んでいませんよ。寝ていただけです。そして、私の「待て」む、なんですか?」

「寝ていただけ…。何で寝ていたんだ?」

「魔法で強制睡眠をかけられたんですね。この魔法は回復に分類されますが、補助魔法としても有効です。体力の回復効果があるので比較的安全な場所で自分にかけて夜を過ごすってのもありですよ。それで、私のなま「ちょいまって」……絶対わざとやってます」

「いや、何で俺を捕まえるんだ?」


金目的はないだろう。魔法を使うみたいだし…。


「え?知らないんですか?魔王様からもてなすように言われているんです。だから、連れて帰ったんですよ」

「は?」


何で?

海弟の謎は深まるばかりだ。

評価100ポイント突破。何か、記念多すぎです。

今回は何も無しってことで。(こんなことしてたらネタが尽きる…。


青空達の立場はどうなるんだろう…。

まぁ、頑張りましょう。


アンケート結果は、コメディーとファンタジーが同票でしたので、まぁ作者の技力しだいで、実現可能に……。

難しく考えないようにしましょうか。いつもどおりでいいんです。


評価や感想を心よりお待ちしていると思います。(誰!?

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