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第458話『幻よりも貴重になれッ!!』by海弟

トイレ我慢しながら書いてたら妙に短くなってしまいました。

しかも展開がつまらないッ! 大事件です。

「この学校の伝説になるね、それは」

「……そんなものか」


どうやら俺は知らぬ間になりたくない伝説になっていたらしい。

何だ、保健室で寝ている生徒の代わりにHRに出てイジメブルーにつっかかっただけで……なりそうだな。

うん、校内からつまみ出されても文句は言えない。


「にしても、だ。虎子、お前の苗字は何ていうんだ?」

「それを今聞くのか」


虎耳虎子じゃなく、何耳虎子なんだ。


「馬?」

「何が!?」


いや、馬耳じゃあないよな。猫でもないと言っていたし。

ならば……何だ!?


千野(ちの)虎子(とらこ)。ボケそうだから言うけど、千野までが苗字ね」

「まあ苗字なんてどうでもいいんだ。名前で呼ぶしな」

「聞いといてどうでもいい発言!?」


怪我人が興奮するな。

いや、興奮しちゃまずいのは病人か?


まあどちらも悪いだろう。


「と言うわけで、俺のパンチでも食らってもう一眠り――」

「あたしはもう立てるし、いいから。教室戻る」


……。


「HAHAHA、行ってすらないのに戻る? 馬鹿じゃないのか!」

「うるさい」


そうですね。すみません。

この子本気だよ。


「俺はじゃあ……そうだな。保健室にいようか。帰りに迎えに来いよ!」

「……あの、さ。前にも言ったけど、自分の家に帰りなよ。家族とか、心配してるよ」

「そうか? そうだなぁ、うん」


約一名を除いて心配してくれているかなぁ。

だからといって、それが俺の帰宅する理由にはならないな。


サラリーマンと同じだ。いくら家族の顔が見たかろうとも仕事が終わるまでは帰ってはいけない。

同じだ。俺もまだ仕事がある。


この世界でやらなきゃならないことがある。

きっとある。いや、自分自身で作った。


「イジメ戦隊イジメンジャーを倒さないとな……」

「何それ!?」

「知らないのか? 悪の心を――」

「省略」


チッ、コイツ……どこで魔法の呪文を覚えてきやがったんだ!


「まあ俺は今回、正義を気取(きど)るぜ。お前は……脇役で」

「ボソッ、と言った! ヒロインじゃなくて脇役って言った!」

「ふっ、俺も主役じゃないからお互い様だ」


主役と言えば影流だよなぁ。

そういや今回は青空と一緒に行動しているわけか。俺だけはぐれたわけだし。


ああ、どうしよ。家はなくとも仲間はいる。


ここで打ち明けても意味はないか。


「まあ、そういうわけで家がないんだ。頼む」

「……やめてよ、そういうの。嘘でしょ? 家がないなんて」


……むぅ、確かに嘘だ。家はある。

遠いだけだ。


今はたどり着けないぐらい遠い。


……説明のしようがないんだよ。

まあ俺は、ここでやりたい事をやって、更にやりたくないこともして。

絶対元の世界に帰るんだ。


「家のことでゴチャゴチャと……。こういうのは無条件で泊めるのが通りだろうッ!!」

「泊めないのが通りだからね」


一理あるな。


「……でも常識に反抗したいお年頃――」

「警察は学校にも来てくれるんだよね」


クールだ。クールすぎるぜ。


……はぁ、宿無しか。

ったく、しょうがない。


「じゃあな! 俺は帰るぜ!」

「それが良いよ」


保健室から出て扉を閉めると立ち止まる。


さて、どこへ行こうか。

俺に向かうあてはない。


「……ああ、ないんだよなぁ」


武器も魔法も失って、俺は勢いまで失うのか。

常識なんて簡易な防犯ネットに絡んで抜け出せなくなってしまうのか!


否ッ!!


突破するには一点を攻める! かの有名な俺が考えた言葉だ。

絶対成功するはず。


何とかなる。

ふっ、妨害されればされるほどイライラする俺だからこそ巨大で膨大な非日常を見せてやるぜ!


海弟って本当に一般人だなぁ、と思いつつ書いたり。

やることやるのが海弟ですが……。


ついでにやらなくていいことまで嵐のようにやっていくのです。

つまり残ったものはグッチャグチャ。


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