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第338話『ま、まだ本気じゃないからな!!』by海弟

無理だ。敵を強くしすぎた。

脳内海弟が攻略できないと訴えてきている。

この魔法剣改め発光剣はいつまで光っているんだろう……。


ブォン!!


相手の剣が俺の鼻先を掠める。

俺の剣は全く当たらないというのに……。


再び振りかぶられた剣の先をギリギリで避ける。

鍔迫り合いに持ち込もうたって相手の剣が重すぎて耐え切れない。


「水よっ!!」

「おっと、まだ続けるのかよ。その作戦じゃ俺は倒せねぇって言ってんだろうが!!」


足元へ向かって打たれる水。足を止める作戦と水を吸った地面により足を滑らせる作戦、二つを同時進行しているわけだが相手はうまくぬかるんでいる所を避けて動いている。

つまり、相手の言うとおり俺の作戦は全くと言っていいほど効いていない。


「圧倒的すぎるだろうが」

「オメェが弱すぎんだよっ!!」


横殴りの一撃。今までに無い速さだ。


……手加減していた!?


何とか俺の剣で受け止めると相手の剣に水流を当て剣を飛ばす。

さすがと言うべきか数センチ動いただけで全く効いていない様子だったがそれだけあれば十分、後退し剣を構えなおす。


「ひぃ、腕が痛いな」


折れては……無いよな。きっと大丈夫だ、うん。


「ったく、雑魚にも程があるぞ。俺の足元にもおよばねぇオメェの実力じゃあやってるだけ無駄だ。大人しく殺されろ!」

「はっ、俺だってまだ全力じゃあ無いんだよ」


そう、このままエルフ代表(アイツ)が敵を倒してこっちの応援に来てくれる事になるまで……、それまで俺は耐える役割なんだ!

チラリとエコンのほうを見る。


「……ああ、やっぱり」


向こうも押されてるな。だが、きっとやってくれるはずだ!!

さあ頑張れエコン!!


異常なほどの殺気を感じ急いで視線を前へ。


「うがっ」


脇腹に焼け付くような感覚。

衝撃を殺そうと剣が振られた方向に飛んだのだが深く斬られてしまったようだ。


目頭が熱くなる……泣いてない。泣いてないぞ。


「どうやら俺を本気にさせたらしいな」

「何を言ってんだ?」

「簡単なことだ。ここからが本当の勝負だ!!」


ふ、ふふふ……ふはははははははははははっ!!


鏡の中から銃を取り出す。

ただの銃じゃあない。魔力を(かて)とし魔力をその威力とする銃だ。

すでに俺は魔法銃を完成させていたのだよ!!


……まあ元とされたのは本物の銃じゃなくて水鉄砲だけどね。

本物の知識は元々無いし、だったら水鉄砲なら! とやったのが成功してよかった。銃口に魔力を物質化する装置を取り付けるだけで完成だからな。

……何処からその技術をだって? 企業秘密だ。


音もなく一発目を発砲する。


見事に敵を逸れ城の壁に吸い込まれる俺の放った魔力。


「……使えん!!」


ええい、こんなものいらん!!


投げ捨て剣を再び構える。


「……今のはなんなんだよ」

「知るかっ!! おりゃぁぁぁっ!!」

「わっ、オメェふざけんなよ!!」


剣が交差し鍔迫り合いの状態に持ち込まれる。

当然俺が押されているのだが今回俺は無策では無い。


一気に全身の力を抜く。

その瞬間、敵がこめていた力と敵の剣の重さが一気に俺の二つの足を衝撃と化して突き抜ける……のだが甘い。

俺の立っている場所、そこは泥沼と化したぐちょぐちょフィールド!!


当然のように足元を滑らせる俺と敵。

これを予想していた俺の行動は実に簡単でこの無茶な状況下で相手の心臓めがけ剣を突き刺す。


相手も馬鹿では無いようでギリギリのところで避けられる結果になったが浅くだが傷を付けることが出来た。

そこで気づく。


このままだと俺の動けない状況(泥に足を取られている)になるんじゃないのか? と。

相手はもちろん攻撃を仕掛けてくるだろう。


……こうなるのならいっそのことやるしかない。


相手の服を掴み俺の下になるように思いっきり引っ張る。この時点で自分の剣は捨てている。

相手も驚いたようで固まっている……好都合だ。


盛大に泥を撒き散らし二人仲良く泥沼へとダイブ。


ところどころ相手と体をこすり合わせて悲鳴を上げている体を無理やり立たせると剣のある場所までダッシュ。

相手はと言うとあの状態でも剣を手放していなかったらしく泥沼から一歩離れた場所で何やら口を動かしている。


俺もさっきみたいな特攻はもうしたく無いので大人しくそれが終わるまで何が起こっても良いように準備をする。

しかしそれも意味の無いものとなった。


「な……成長、じゃないよな」


相手の体が膨張していく。見るからに強そうな怪物に変化し終わると鋭い目で睨み付けてくる。

それに耐え切るとその巨体からは出ると思えないほどのスピードで俺に迫る。


「炎よ!!」


不意を衝く為に威力を三分割させ炎を相手に向け放つ。

それを見事に大剣一振りで消し飛ばす怪物。


……おいおい、馬鹿言っちゃいけねぇぜ。


とりあえず逃げようと背を向けた瞬間、頭の中で固まっていた何かがふわっ、と溶ける。


「な……」


やばい、これが急に襲ってくる気絶か。

殺される。今はダメな時だろうが。


心の中で悪態をつく間も少ししかなくその後に来た激痛で俺は意識を失った。


文章がメチャクチャだぁっ!!


風邪のせいか頭が痛いので今はまだ直しませんけど……いつか必ず(そう言って直さない自分。風邪は治すけどね!)。


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