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第329話トレジャーハンター海弟!

ひっさびっさの更新。

妄想力爆発だぜ。……ああ、毎日書いてないと恥ずかしいこと書いちゃうなぁ。

「えーと……、それとそれも運んで。あ、これもいるかな……」

「あの、青空さん?」


俺の目の前には見たことも無いような魔法道具が並べられていく。すべて倉庫の中にあったものだ。

一つを手に取り青空に近づく。


「これで……何するんだ? こんなオモチャじゃあ戦力にもならないと思うが」


そう言って俺は振ると発光するという地味にキツい発動条件の魔法の棒を青空に見せる。

こんなもの何の役にも立たないだろう。まあ目的が単に掃除ならいいんだが、なにやら目的があるようにも見える。

倉庫の中から取り出していくのはすべて魔法道具なのだ。


「あれ? 海弟はしらないっけ? えとねぇ、魔法学校を(つく)るんだよ」

「な、この忙しい時期にか?」

「海弟は暇そうだけど、ね?」


俺は魔法学校を創る作業になんか手助けしません。はい、本心です。


青空から目をそらし俺も倉庫の中に入っていく。

少し薄暗いぐらいの通路がいくつにも分岐されていて道の最後にそれぞれ部屋があるのだろう。見たところこのまま奥に行けば魔法道具がありそうだが……さっき手伝わないと断言したところなので別の通路へと入っていきたいと思う。

元々整備されていなかったので右の道も左の道も、ついでに前の道もボロボロであまり行きたくない気もする。

まあ崩れても何とかなるだろ。


「さーて、どっちに行くか」

「ひだりっ!!」

「おおふぇーさんや。左に何かあるのか?」

「……」


うん、なんとなくか。

まあそれでも良いだろう。


「じゃあ行ってみるか」


部下達が何やら大きな荷物を運ぶのを見守り周囲に誰もいなくなったことを確認してから素早く道に入る。

よし、このまま一番奥の部屋まで―――


「なっ」


きょろきょろと周囲を見回す。


こ、これは大変そうだぞ……。


道が再び三つに分担されていた。


「何か目印を付けておこうか」


何か良いものはあるだろうか? とポケットの中に手を突っ込み更にその中の鏡の中へ手を突っ込む。


何やら硬い感触。強く握ると一瞬粉っぽいような……ん?


何でチョークが入っているんだろう。


「……あ、ああ、あれか」


そういや前、水都(みなと)にチョークを一方的に投げつけるという行為をしたような気もする。

なるほど、あれの残りか。


最後の方は水都がブチ切れて……あれ、ここから記憶が無いぞ。


いくら考えても思い出せないので気を取り直して……。


「チョークを粉末にして道に落としていこうか」

「そのつかいかたはちがうとおもう」


そうだよな。潰すとき白い粉が付いちゃうからな。

と、そこじゃ無いな。


「どっちに進む?」

「うーん」


さっきと違い今度は選択肢が三つだからな。

これは迷う。


「ならば最終手段だっ!!」

「おぉー」


えーと、チョークをまっすぐ立てて……。


「よし、倒れろチョークっ!!」


徐々に傾いていくチョーク。小さな音が響き完全に倒れると俺は方向を確認する。


「……なるほど、こいつ……チョークのくせになかなかやりおる」


向いた方角は出口への道、つまり四本目の道だ。なるほど、また選択肢が増えてしまった。


「とりあえず前に進もうか」

「うんっ」


力強い頷きを頂いたところで前に進んでいく。しっかりと目印も書いたので迷う心配は無い。

途中いくつか分かれ道があったがそこもすべてまっすぐ進んで行きとうとう行き止まり、つまり一つの部屋までたどり着く。


「どんな宝があるんだろうな」

「たのしみー!!」


あわよくば少しばかりもらっていこう。


取っ手に手を……取っ手、え……無いぞこれ。


「ふぇー、取っ手はどこだ。扉が開けれない」


首を振るふぇー。妖精にしか見えない、ってことは無いようだ。まあ人間の王が治めているんだから当然か。

取っ手が無い扉を何度かたたいてみる。跳ね返ってくる音はその先に空洞、つまり宝の山があることを告げているのになんて俺は無力なんだ!!


「そうだ、何かギミックがあるに違いない」


RPGで言うと、この倉庫に隠された何個かのスイッチを押していけば開く仕掛けになっているはずだ。

……しかーし、ここは……この世界は!! RPGのように生易しいものでは無いのだよ。


「炎よっ!!」


さあ爆破だっ!!


振りかぶり近距離から炎を投げ……待て。

粉塵爆発(ふんじんばくはつ)とかしない? (ほこり)って燃えるよね?


「……ここは水にしとくか」


炎使えねぇな!!

と、まあ水を投げつける。


「破壊できたかっ!?」


それを俺が確認する前にけたたましいブザー音のような……もっと言えば恐怖に彩られた……しまったっ!!


「ファンが付けたトラップか何かだろうな、やっぱり」


特殊魔法『音』を使うあいつのことだ。こんな作業は簡単。そして音の響くこの空間は……奴に有利すぎる。

この場に奴はいないだろうがこの状態じゃあ俺と同等、それ以上の力を発揮するかもしれない。


「くそっ、倉庫ごと破壊するか!?」

「ものすごいきょくたんー!!」


いや、ダメだ。破壊したら影流に怒られる。

ついでに青空も巻き込まれるかも知れないし、妖精が死ぬとは思えないが……師匠の妹だからなぁ。

あとで師匠に何をされるか……。


「つまり、この状態から俺は倉庫の外へ脱出しないといけないわけだ」

「そーだね」

「……難易度の低いミッションだぜ」


はっはっは、簡単すぎる。実に容易い。


「『鏡』」


パソコンが初期化しちまったので(修理の件)変換機能も初期化なのですよね。

海弟って打っても全然違う言葉に……。まあまた登録し直しましたが。


まだ直っていない部分もあるので誤変換などあったら報告よろしくお願いします。

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