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第327話緊張感のある日

昨日は雷鳴ってたみたいですねぇ。どの道自分は更新できない状況でしたが。

とりあえず王道なのかそうじゃないのかわからない部分ですね、ここ。

でも作者が楽しいので良いか。

いつから会議が始まるのか……。

ここ数日、俺は今までの発散とばかりに魔法を使いまくっては城の一部を破壊し怒られというのを三回ほどくり返し『会議まだかなー状態』になっていた。

ちょっと意味不明だがストレス発散直後の空白を思い浮かべてくれ。


「そういや妖精の代表。名前も知らないな」


確かベレテナの王の名前はティガレ・マルネ・ベレテナ。仲間となるし良い人みたいだからファーストネームで読んでもいいだろう。

そういう規制のある国では無いだろうから。

で、レティナの王の名前はマエティー・ナル・レティナ。言わずと知れた俺の友達……いや、師匠の友人って事にしておこう。理由は後々わかる。

ゼッカスの王……女の名前はエイラ・ヘクア・ゼッカス。母さんと気の合う仲らしいし、俺も何度か会っている。

ジパングの王は影流。説明はいらないだろう。

さて、ここに加わるのが第一印象は『物静か』のあの女性。俺も含め自分で言っちゃあ何だか癖のある人間ばかり集まっている気がする。

あの女が普通精神を持つ妖精なのならばこのチームに入るのは苦痛以外の何者にもならないと思う。


「……間諜を送ろう」


性格を知るためにはやはり会うことが大事。

ただ、俺が話しかけても反応してくれるだろうが性格がわかるかどうかは不明だ。

ならば同姓を送ればどうだろうか? で、間諜を送ろう、という事である。


「青空に頼もう」


ドラゴンに近づくのはアレだが……頑張ろう。

そう、敵は一人は人型のアレだとわかったが残り五人、いや五体が人型だとは限らないのだ。ドラゴンの形をした敵も現れるかも知れない。

その時俺が怯えているだけになるのならそれはカッコ悪すぎる。


「よ、よし頑張るぞー」


青空の部屋の扉を開ける。

女の子の部屋をノックなしは不味かったか? と後から思ったが、着替え中ではなかったようなので安心。


「び、ビックリした……」

「ごめんな。と、そのついでに頼みがある」

「んー、言ってみて、やれることならやるけど……その代わり……」

「善意というものを知れ」

「海弟が言う台詞じゃないよ」


それもそうだな。


「まあ良いや。エルフの国の代表、一度は顔を見ただろう?」

「んーと、代表の人と一緒にご飯食べたから……一度は見たよ」

「何!? 俺は呼ばれて無いぞ」

「影流の判断じゃない?」


か、影流め……。

しょうがない、今まで影流と青空を数々のイベントに誘わなかったし……まあ許そう。


「アレの性格、わかるか?」

「性格……かぁ。ちょっとわからないかも、挨拶は一度されたけど礼儀正しい人だったよ」

「ふむ、それだけか」

「そうだけど……」


ならば、そうだな……。

俺も同行できるか。


「アイツの部屋の場所わかるか?」

「えと、行くの?」

「扱う武器もわからないんじゃあ影流だって困るだろ?」

「頼まれてるの……?」

「いや、違うけど……別にいいだろ」

「海弟は行かなくても良いんじゃないかな?」

「俺の目でも見ておきたいんだよ」

「私行ってくるよ?」


し、しつこいな……。


「それに俺も同行させてもらえないか?」

「また女の子と……」

「女の子と……って、何だよそれ。別に変な気は無いぞ?」

「どうかなー?」


無い。断言しよう、神にも誓ってやろう。

安心しろ、エルフは一人で()()りだから。


「んじゃあしょうがない。一人で行くか……」

「行く!! 一緒に行く!!」

「最初からそう言えば良いんだ」

「酷いよ……」

「ふっ、それが俺だと覚えておくんだな」

「へ~、じゃあ良いよ」


……な、何かある……。青空も中々の策士だ、俺の不意を衝く何かが起きるかもしれない。

身構えておこう……。


「それじゃあいこっか」

「そうだな。で、部屋は?」

「隣かな」


……うん、そうか。


「って、隣で大丈夫なのか?」

「えーと、今は忙しいし襲われるってことは無いんじゃないかな……」

「相手の手の回らない時にするのが暗殺なんだよ。まあ俺の味方である限りは安心してればいいさ」

「守ってくれるの?」

「それ以前の問題だ」


生きる生きないも俺の前では同じだ。

そう、それは俺が世界の支配者なのだから……と、その地位も危ないんだよな。

俺が戦う理由は主にこれなんだけど……影流には世界が危ないとしか教えて無いんだよな。何だか今更だが悪い気がしてきた。


「安心してるよ」

「……何か勘違いしてるような気もするけど……まあ良いか」


部屋から二人で出て隣の部屋へと向かう。

部屋の数は無限にあるように思えるのにこの階は青空の部屋しかない。今はエルフ代表もいるが、何ていうか……差があるよなぁ。

俺も豪華なベッドで寝たい。まあ寝るときは向こうの世界に戻ってる事が多いけどここのところはこっちの世界のベッドで寝てるからな。


「近いな」

「守りやすいでしょ?」

「ただの暗殺者にはやられない奴だとは思うがな」


何たって代表だ。ある程度の強さはあるだろう。

隣の部屋の扉をノックする。


『……居る』

「んじゃ、頼んだ」


青空のついでとして俺は入る予定だ。

俺一人(騎士の身分)じゃあ相手にされないだろうが 青空(王妃)と一緒ならば話すことができるだろう。

俺が扉を開くと青空が入っていく。それの後を俺が追うと扉を閉める。


「王妃様、ご機嫌麗しゅうございます」

「そんなに硬くならなくても良いよ。えと、こんにちわ」

「はぁ……」


さて、青空と話している間に俺はコイツの武器でも確認して……。


きょろきょろ目だけを動かし部屋を見回すがそれらしいものは見当たらない。

それなりにコンパクトな物なのだろうか? そうだとしたら威力の低い物しか想像できないな。


「……なるほど、探りを入れにきたか」

「探り?」

「王妃様に対して言ったわけじゃあ無いです。共犯って事ですし親密な仲みたいに見えますが……」

「王妃様の前でどうどうと言うなぁ。お前は」


鋭いな……。


もう面倒なので近くにあったソファに座る。青空も立ちっぱなしなのだが気にするところではない。

こうなりゃ話を進めるのみだ。


「俺が知りたい事は、お前の武器と能力だ。仲間だろう?」

「仲間。変な探りを入れず堂々と聞けば良い」

「俺に対しては敬語無しか。俺が聞いたって話さないだろう?」

「……ふん」


顔を(そむ)けるエルフ女。

そういや名前も聞いてなかったな。


「私の武器は……」


腰に付けられた手袋、にも似た何かを取り出すエルフ女。何だろう?

メリケンサックには見えないな。


「魔力を目に見える物質に変える、一種の装置」

「魔法武器だよな。作り直すのは難しそうだな」

「強化だけを頼む予定」


そうなるよな。俺の知る中じゃあ使い方しだいで最強で最悪の武器かも知れないな。

魔力を物質に、つまり想像するままに創造することの出来るわけだ。強度ですら創造できるのかも知れない。

それに不要になったらそれに触れ魔法をその場で発動する事も出来る。それは物質であるけども魔力でもあるのだから。


「……あとのは大体予想できるとして、これで全員分の……いや、お前の名前を聞いてないな」

「自己紹介はしたはず」

「聞いてないぞ。食事の場に俺はいなかったからな」

「……そういえば。……エコン、よろしく」

「よろしくな、俺の名前の紹介はいるか?」

「妖精の国では有名。いらない」


いつの間にか隣に座っていた青空に目を向ける。


「んじゃ、会話でも楽しんでてくれ」

「海弟は?」

「ちょっと用事だ」


何か、何か青空は企んでいる。逃げなければ。


メリハリのある人が書けたか心配……なのだけれども。

後々キャラが崩れていくのは兎桜仕様です。崩れないように努力しますが!!

が!!


どうなるかわかりません。

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