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第318話最初に戻る

読み手にはサブタイトルなんてどうでも良いと思うかも知れない!

だけど! だけれども!


作者側にしてみれば物語が長くなればなるほど悩むものなのです。

魔法攻撃、それは一般人には見慣れないものだ。

アニメやら漫画やらの世界に多く描かれるものだが、目指しているところは一つである。


それは何らかの目的があって生み出されたものという事だ。

生まれつき、という設定があるとしても、物語にはエンディングが必要、その為に魔法は必要となってくる要素の一つとなるだろう。


つまり何が言いたいかと言うとだな。


「さっきまで武術だったのに何故いきなり魔法を!!」

「魔族が使う武術の一部に魔道というものがあるのをご存知で?」

「くそっ」


俺も少しかじった程度だが使えるには使える武術だ。

魔力を密閉した空間じゃあ俺は魔法を使えない。使ったとしても俺の体内で爆発する結果となるだろう。


俺が魔法を使う手順としては、魔力を体外に出し魔法を発動する筋道を作った後それを発動する、という方法だ。

つまり外に魔力が出せない状況じゃ使えない。その時役に立つのが魔道、だからある程度は覚えたものだ。

体の一部に魔力を付与させ、コントロールするのが魔道だ。何ていうか複雑だが、魔族特有のものなのだ。


空を切り裂く音と同時に俺に切り傷のような跡がついていく。

まるでダンスをしているかのように交互に体勢を入れ替えていく俺達を奇怪な目で見てくる一般人、近づきたくないといった雰囲気まで醸し出している。


「どうなって……っ」


直撃を受けそうになりとっさに受身を取る。かすり傷以上のダメージを受けるのは不本意だが仕方ない。


「説明したはずだ! 今からやるのはお前にあった修行、そしてこれから役に立つ修行なのだと!」

「後半は初耳だぞちっちゃいの」

「ちっちゃいの……まあそれも時には美点になるものよ!」


ただその口紅だけはどうあっても擁護できないがな!


しかし意味がわからない。俺にあった修行なのはわかる、人間を障害物として見立てた修行なのだろう。

これから役にも立つ。


しかし……。


「何故こんなじろじろ見てくるんだ」


気になって仕方が無い。リアルに近く作るのは良いが気が散るからやめて欲しい。


「説明してなかったか? 私は敵役、お前は……お前役! そしてお前は一般人を私の手から守りつつ戦うのだ」

「お前役って……」


いや、突っ込んでる場合じゃない。

一般人を守りつつ戦う? 敵は一般人にまで手を出してくるのか……ああ、当たり前だよな。


「しかし、一般人がどれほど死のうと俺には関係無いぞ!」

「……やっぱりさっきの修行に戻ろうか。実践は後だ後!」

「な、何でだよ!」


納得いかない。


見下すようにさっきまで殴り合い(一方的)をしていた相手を見つつ、説明を待つ。


「具体的な説明はしない。必要なのは『自分なりの解釈』なのだ、他人の意思など関係無くな」

「なら今すぐ戦いの続きをやらせろ!」

「お前は修行の内容をわかっていないのだろう! というかさっき拒否したし」


……いや、似たような事はしたが明確な拒否はしていないぞ!

まあ聞かれたら拒否するが。


俺に背を向け指を鳴らすちっちゃいの。

風景はすぐに変貌していき再びゴミ屋敷に戻る。


「おい! セバスチャン!」

「セバスチャン!?」

「はいはい、お呼びですか?」


おお、さっきの鬼教官。名前はセバスチャンと……まさか!


「こっちのはマリアか!」

「今頃何を言っている?」

「自己紹介してなかったはずですよ、けれども良くわかったなお前!」


おい、俺とちっこいのとの対応の差がありすぎるぞ!

しかし主人と執事コンビか……コイツ等に修行させられている俺は何処へ向かっているのだろうか……。


チラリと二人を見る。


生意気な目をした主人に……勝気な目をした執事。


……はぁ。


「よしっ、何だか諦めモードに入った俺の底力を見せてやろうじゃないか! このゴミ屋敷を褒めれば良いんだろう?」

「そう、それがお前には必要なのだっ!! わかったか!」


セバスチャンうるさい!


「では、休んでるとするか」

「お前は帰るのかよ」

「当たり前だ! こちとらか弱い乙女だぞこら!」


口紅お化けはさすがに迫力あるな。


「く、くちっ、口紅お化け……ぷぷっ」

「……減給か、では寝てくるとしよう」

「ああっ! 待ってください! それはこいつが!」


しかしすでに消えているちっこいの。鬼教官残念!


「……テメェ、早く済ませやがれ!!」

「怒りすぎだセバスチャン」

「お前に名前を呼ばれる筋合いは無いぞ!!」


気難しいセバスチャンだこと。


「んじゃあ褒めるぞ!」

「ん」


顎をしゃくらせる鬼教官。早くやれという意味らしい。


「このガラクタの山は質屋に売ればきっと一万円ぐらいにはなるだろうな! うん」

「お前は馬鹿か! このゴミに何を期待しているんだっ!!」


ふざけんなよお前!


後ろを向く。ここまで執事っぽくないセバスチャンを見たのは初めてだ!

知り合いになってしまった事を後悔する。


「心の中は全部見えてるぞ」

「はいはい、んじゃ次行くぜ!」


……。


…………。


………………。


「浮かばないっ!!」

「だろうな、頭の中からっぽだ」


こ、小癪(こしゃく)なり。

もう少し考えてみようと床に座り込む。


考え方を多く見つけるのは得意なつもりなのだが褒めるべき点がまったく無い。

お世辞を言えるほど俺は人間ができていないし……。


目を瞑ってみる。


……なるほど、瞑っちゃいかんな。眠たくなるし。


「っていうか最初に戻ったなぁ。唯一動いたのはセバスチャンとの関係か」


良い方向へ向かったな!


「喧嘩売ってるなら買うぞ」


わざわざ心の中で言ったというのにご苦労様だな。そこまでして自分の悪口が聞きたいのか。

Mか? Mなのか?


「……お前修行のこと忘れてるだろ……」






……修行に集中しないとな!


え? 今の沈黙?

何のこと?


チャットっていいですよねー。


何をいきなりと? まあ気にせず聞いてくださいよだんな。


まあ自分も人間ですしインターネットゲームの一つや二つやっているわけですよ、意味がわからないって人もいるかも知れませんがそれは兎桜が兎桜であるからこそなのです。


んで最初に戻りますが。


チャットって楽しいなぁ、って思います。


特にオチも無いですけど後書き終了で。

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