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第313話二色の世界

パソコンが固まってイライラする。

書いてるのが一気に消えるからなぁ。と、強い敵を出すにはそれに合った展開を用意しないとね。

どんな時間帯なのかはわからないが目が覚める。まだ眠たかったが、癖ですぐに起き上がる。

どうやら今の時間帯は朝、さて学校だー。


「休みたいっ!!」


うん、何だか色々あって疲れてます。

コキコキと首を鳴らしてから部屋から出る。今気づいたのだが昨日風呂に入らずそのまま寝てしまったようだ。着ているのがよれよれの騎士の正装なのでこの姿を見られるのは不味い。

という訳で風呂のついでに着替えようと着替えを持って風呂へ直行する。脱いだ服は鏡に仕舞い勢い良く風呂へ。


「……さて、沸かさないといけないよね。やっぱり」


水の溜まってない風呂を見る。シャワーで終わらせるか。

何だかもう面倒なのでシャワーを浴びて速効で終わらせる。


浴びている間に今日は何をするか考える。

……あれ、おかしいな。学校に行くという選択肢以外が残らない。


俺の腹時計ではないが頭の中で数えると今日向こうの世界に行くと部隊の野郎共に町の見回りに連れて行かれるのでこっちの世界にいないといけない。

俺のサボりの精神は尋常じゃ無いんだぜ。


なので学校もサボりたいところだが久々に行って驚かせてやろう、という気持ちも湧いてきた事だし行ってみることにする。

勉強とはどうしようか……と考えたがやはり困ったときの青空さんだろう。


「何とかなる。うん、何とかなるって」


風呂から出て時計を確認する、時刻は六時。朝といっても早い時間帯なのだ。

俺の家からは歩いていける距離に学校はあるので一時間以上ゆったりしていれる。勿論魔法を使えば直前まで遊んでいれる。


「その間に行くところがあるな」


たいした用事でも無いしすぐ済む事なので優先事項になっていないことなのだが後々問題になってくる事だろうから先に用事を済ませておく。

風呂から上がってからの涼しい格好という事でジャージ姿なわけだがこの時間帯だし向こうの世界の奴等も起きているのは少ないだろう。


「さて、兄さん達の顔でも久しぶりに見ようと思ったんだけど、学校で見れば良いか」


こっちの世界じゃあ俺一人が動かせる力が少なすぎる。

やっぱり面白いのは向こうの世界だよな。うん。


『鏡』を使い向こうの世界へと繋ぐ。そういえばこの能力も謎の部分が多い。

転移機能やら複製機能やら保存機能、保存中の道具をくっ付けたり分解したりする錬金術機能。その他にもまだまだあるが、特殊魔法というものを少し研究してみるのも良いかも知れない。

人の少ない大通りを歩きつつ目的の路地を探す。


死角になるような場所にある路地に俺は入り一つ向こうの大通りより小さめの路地に出ると出た向かい側にある店に入る。

行き着けってわけでも無いが周りから評判の鍛冶屋が住む場所だ。この路地の隣には小さな川があって王都の中心を少しずれ一本直線状に通っている。


遠まわしな言い方はやめよう。ここには天才、いや鬼才の才能を持つ鍛冶屋アインが住んでいるのだ。

アインの作る武器は他の武器とは比べ物にならないほど強い、らしい。


「まあ俺の知った事じゃないな。おーい、店主でてこーい」

「うるさーい。あん?」


じろじろと俺を見るアイン。寝巻き姿らしい。ヘンな格好だ。


「お互いにヘンな格好だなぁオイ! まあ良い、俺を叩き起こしたんだ。それなりの用があんだろ?」

「会うのは二度目のはずなんだがなぁ。まあ良い、この剣を直してくれ」

「真っ二つってお前……」

「お前が自分で作った剣だぞ?」

「何!? ……始めて見たな。俺の武器が折れているところ」


プライドに傷が付いたか?

武器なんだから折れてしまう事なんて当たり前だろう。いや、当たり前に折れたら困るが。


「よっしゃ、良いモン見せてもらったからな、タダで直してやるぜ。しかしよぉ、二度目ってホントか?」

「うん。一度目は確か……もっとまともな格好でまともな言葉遣いだったな」

「……思い出せねぇ。まあ良いか、何度も来店してくれる客は良い客だぜ」


お客様は神様か。なるほど、気分が良いな。


「まあ次は無いと思うが」

「おいおい宣言するなよ」

「冗談だ、冗談」

「なんだ」


冗談を二度言ったから冗談の冗談で本当って意味に……ならないか。


「んじゃ頼む。夕方には取りに来るよ」

「い、一日で繋げろってか!? 合う鉄も見つけなきゃならねぇし……まあ何とかやってみるが……」

「出来てなかったら毛を刈るから覚悟しておけ」


上も下もだ。


「こ、こぇぇよ。(つて)あるから当たってみるよ。んじゃな」


身の危険を感じたのかさっさと話を終わらせ剣を持って店の奥に下がってしまう。

寝巻き姿だったんだがなぁ。まあ良い。


「店の看板をオープンにしておいてやるか」


イタズラじゃないぞ? ホントだぞ?





学校に来るなんて久しぶりだなー、とか思いつつ目蓋を閉じる。

暑いが寝れない程度ではないな。


現在場所は屋上だ。数人俺と同じようなサボりが居るが気にしなくても良い。


しかし結局来たのに全部サボるとは……さすが俺だな。

意味の無いことを平気でするぜ。


『そういやお前さー、魔法使えるんだって? 良いよなー、異世界に行くと才能が開花するってテレビでやってたぞ』

「全員がそうなわけじゃ無いぞ」


相手を見ずに答える。


『でもよ、手からこう……ぶわぁぁっ! ってさ、炎とか出たらカッコいいだろ?』

「暑いだろ」

『なー、俺も連れてってくれないかなぁ?』

「そうだな。じゃあ偉い人に電話でもしてみろよ」

『電話番号知らないし』


だよな。という事は無理ってことだ。


まあ気になってるみたいだから一つ忠告しておこう。


「魔法ってのは万能の力じゃ無いぞ。戦いの中から生き残るために開発された一つの技術だ」


本の受け売りだがこれは確かな事だと思う。

あの世界に住む人々は始めて魔法を使う人間、もしくは妖精や魔族を見てどう思ったんだろうか。

……きっと驚いただろうな。


その点で言えばこっちの人間はすごい。慣れとは違うと思うが驚きが無い。

って言うか自ら欲しているし。


『だから、戦いの中で使うのがカッコいいんだろうが』

「カッコいいねぇ」


思った事も無いな。


目を開け手のひらを太陽にかざす。

炎の魔法を使った時のような状態にも似ているが……決定的に違うのは体の中に流れている魔力の動きだ。血液とは違い制御できる流れ。


――目の前が突然黒く染まる。


太陽が隠れたわけではない。光を発しているわけだが……その光が黒いものへと変化し世界を黒く染め上げていっている。

色の認識が鮮やかなものから白黒に変化していっている。


「何だ!?」


急いで立ち上がると周囲を見渡す。


『お、おい……何か白黒になってるぞ』


これは……何者かの結界魔法って事は無いだろうな。確信は無いがこっちの世界には結界魔法を使える魔法使いが居ないのだ。

もっと言えばこっちの世界には使用できる魔法の属性のみ伝えられたのみで向こうの世界の魔法使いはただ一人としてこっちの世界に来てはいないはず。


「異常だな。影流と青空と合流しておくか」


屋上から急いで校舎内に入ると教室目指し走る。

白と黒で彩られた校舎内を見ていると目がチカチカしてくるが気にしてられない。

慣れた足取りで教室まで走ると扉を開く。


「居るな」


二年に上がり俺達三人は同じクラスになったのでこの教室で一気に合流する事が出来た。


「影流、青空。ちょいと大変な事になってるぞ」


急いで影流に目配せする。異世界の方ではどうなっているか知らないが影流は早く向こうに行った方が良い。

察してくれたのか瞬時に反応し教室の外へと出てくる影流。

青空も遅れつつも出てきてくれる。俺を見てかはわからないが危ない状況だとクラスメイトの連中も気づいたのか騒ぎ始める。


「静かに話が出来るところに移動するぞ。『鏡』」


向こうの世界に移動する。


何が起こってるんだよ……まったく。


うまく伏線を回収できるか心配だからここで切る。

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