第27話海弟の成長と閉ざされた住処にある者 後編
この話で1章終了です。
走る。走る。走る。疲れる。
「キツイな」
「さかのうえだよー」
俺は、今ジューネ追い中。誰か、前にいるジューネを止めてくれ。
ほら、そこのお兄さん。そんなこっちを見て笑ってないで捕まえて。俺、あいつにふられてないからね。ってか付き合ってないから。
「まほうつかわないの?」
「……いや、使わない方がいいだろ」
こんな経験初めてだが、使っちゃいかんだろ。絶対次顔見たとき気まずくなるでしょ。
「だが、俺をなめるなよ!!」
「がんばれー」
和むな。
ラストスパートだ。
ほら、煙が………でない!!出てないけど速いんだ。わかってくれ。
ガンッボォ
今のは、俺が誰かに足を引っ掛けられて転んだところです。
「痛い」
「いたぁい」
2人とも顔面からいったので、ちょっと顔がすれている。ふぇーは無傷だが…
「カイデ!!」
「はい!!なんぜしょう!!」
「妖精から名前を教えてもらうのってどんなことかしってる?」
「わかりません!!」
「………え?」
「だから、わかりません」
「わかんないの?」
「ごめん」
土下座。
頭がすれるぞ、コンニャロー。
「いや、わかんないのか…、なら、私こそゴメン」
「は?なんで?」
海弟は頭を上げる。
ふぇーは地面に立っている。
「えっとね、妖精が名前を教えるのは相手を信頼しているから。それは愛しているから」
……、いくらなんでも俺にそんな趣味はないぞ。ただ、和むだけだ。それに、知らなかったし。よし、言い訳完璧。
「えっと、でなんでお前は逃げたんだ?」
「わかんないの?」
「………ゴメン」
「いや、謝らないで」
「ああ」
いや、俺の頭混乱中。
「フェーって俺のこと好き?」
「うん、すきー!!」
この好きでいいのか?いいなら、いいんだが…。
「ふぇーっていうの?」
「あだ名のようなもんだ。それならいいだろ?」
「まぁ、いいんじゃない?」
聞かれても困るんだが…。
まぁ、フェーだけならいいよな。
「じゃあ、宿に戻ってるからな」
そう言って、フェーを肩に乗せる。
「じゃあね~」
「うん、ばいばい」
そして、宿に海弟は歩き出す。
「強くて、優しくて、努力家の海弟くんかぁ」
誰が言ったのかはわからない。
一晩して、転移魔法を使って城に帰る。
海弟は、そこで魔力を使い果たしダウン。フェーは青空と遊んでいる。
「俺の、連想魔法は転移系には使えないんだ…」
「お前も大変だな」
「影流、今回はお前のせいだ」
「でも、良かっただろ」
「勘でやったのか?」
「よくわかった」
「魔力が回復したら張り倒すぞ」
「俺が倒れたら誰が王やるんだ?」
「……誰か」
「ダメだろそれじゃ」
「そうだな」
海弟の部屋からは笑い声が聞こえてくる。
「うわぁ~可愛い~」
「そらおねぇちゃん」
「私もうダメかも」
「?」
「そんな顔しないで~」
青空の部屋からは、フェーと青空の声が響いている。
こんな、感じで今日もまた過ぎていく。
今回は……おっさん!!
ティガレ・マルネ・ベレテナ 男
みなさん知ってのとおり、武術愛好家です。(戦闘時には剣など持ちます)
愛好家の数は、9人。全部ティガレに認められないとダメです。ちなみに、影流も入ってますよ。(これ裏話ですね…)
宰相丸投げ男とでも言っておいてください。裏話(政治面では弱すぎる男。宰相に丸投げだ!!)