第25話海弟の成長と閉ざされた住処に在る者 前編
俺は、痛い。
否。俺の体が痛い。そして、この場所は馬車のなか。
「なんで!!」
「お寝坊さんですね♪」
「これは悪夢だ!」
「残念ながら現実です」
「おお、海弟よ死んでしまった「天国でも地獄でもありません」……ふてくされてやる」
「そんなことをしたら村民が悲しみますよ」
「まだ、大丈夫だ」
「それじゃあ、私が目覚めさせてあげます」
「いや、大丈夫。もう、大丈夫」
「そうですか。残念です」
「どこに悲しむ要素があったんだ!!」
「全体的にですね」
「俺が、悲しくなってきた」
「私のもらい泣きですか?」
「断じてちがうといわせてくれ」
とりあえず、体が痛いまま20分すごして村に着く。
着いた村は木の家がほとんどで王都とは大違い。畑がたくさんある。
「小さいですね」
「それは、言ってはいけないんじゃ」
「大丈夫ですよ。ほら、私達は頼まれてる側ですし」
それは、理由になるんだろうか?ならないだろう。
「さて、誰か洞窟まで……離れていくな」
「そうですね。海弟様があんなこと言うから。後、私はこれで帰りますね」
「おい!!ってか帰るのかよ!!」
だがな、俺にはこの剣がある。いや、今いらんな。荷物だ。この剣が自動的に目的地に運んでくれるとかないの?邪魔じゃんこの剣。
「……すまんな」
『………』
剣は喋らない。
「何剣に話しかけてるんですか?ほら、また変人だと思われてしまいましたよ」
「嗚呼、お前はもう帰ってくれ」
「そうですね。さようなら」
マジで帰るのか…。
さて、どうしよう。子供?無理だね。いないから。
「さて、誰か~案内してくれ~」
叫べば誰か来てくれるだろ。ってか歓迎されてないし…。
「あ、あの!!」
「耳元で喋らないで……耳が痛い……」
なんという攻撃!!魔物だったらビックリしてしまうぞ!!するだけだけどな。
「あっ、すいません。こっちです」
「いやいや、案内ありがとう」
村の少女Aに俺はついていく。
そして、洞窟。
「ここです」
「で……か……い」
「?魔物のすみかならちっちゃいくらいですよ。でも1人で大丈夫なんですか?でっかいのもいましたし……」
「帰っていい?」
「えっ、その……」
「いや、冗談」
この子泣かせたら、俺は死ぬな。社会的に。
「それじゃあ、ありがとう。出口でも魔法で破壊しとけばいいよね」
「……魔法使いさんですか?」
「そうですけど?」
「あこがれますね~」
「それはどうも」
俺は、魔物退治を忘れて話し込む。いや、ちゃんと頭の片隅にはあったぞ!
「さて、帰りましょうか」
「そうだ……魔物退治忘れてた」
1時間話してたら忘れますよね。そうですよね。
「あっ、この時間帯は!!」
「グルル!!」
「ギャス!!」
魔物がいっぱいだ。これだけいれば、動物園ならぬ、魔物園が完成するぞ。
まぁ、それぐらい種類がいっぱいってことだ。
「さがって……後ろもかよ」
「そうみたいですね…」
いきなりの大ピンチです。
まぁ、魔力が弱いので大丈夫だろう。
自分の後ろの魔物に向かって炎と電撃を同時に放つ。電撃の方は木に向かって打ち、風でなぎ倒す。
半分ほど潰れたが、後は30匹ほど残っている。
洞窟内には40匹ほど。あわせて70匹。
「やってみるか」
水の連想。
『水雅』
水が、一瞬にして海弟の手から飛び散り全ての魔物を包み込む。
「爆破!!」
その掛け声と共に、水が再び飛び散り手に集まってくる。
この水は、魔力に反応して相手を包むので魔法使い専用だ。魔物に対しては絶対的な力を見せる。
「これが使いやすいな」
さすが!!とか、自分で思っているとボスみたいなの登場。
他のよりもでかい。
「うん、この水じゃ無理」
まず、息していない。窒息死できないからね。圧力とかもきかなそう。
「じゃあこっちだね」
『電花』
今回は、飛び散ると言うよりも、1つの的に放出する感じだ。
『ヌギ、グルルルル』
「弱すぎる」
1度言ってみたかった。
「すごいです!!」
「俺の、『連想魔法』は最強じゃ」
いや、師匠ならちょくでこの技使えるけどさ……。
俺じゃ、魔力の量が少ないわけよ。
だから、連想魔法。
小さい魔力からの連想。
さて、倒した後はどうするか……。
後書きで紹介ですよ~。
マエティー・ナル・レティナ 男
ドワーフのおじさんです。ディティと古い頃からの知り合いで、賭けに負けて国の王様になった。(この人たち何やってんだ…
でも、今はしっかりとした愛着を国に持っている。そろそろ、嫁とったらどうだ?と、作者からのアドバイス。