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第283話旅っぽさ(ちょい外道風)

引き伸ばす天才だな自分は。

何故ここまできて盗みにはいらない。

朝になった。

目をこすって起きる。

上半身を起こす。

お姫様の着替えシーン。


さてこの一連の動作をそつなくこなし自分の頬を自分で殴る。

ふっ、現実か。

その音で気づいたらしいお姫様。着替えって何処から調達したんだろうとかそういうのは聞かない。俺が渡したし。

しかし健全なる男子高生である俺にとって刺激の強いものである女性の裸。


まあ簡単に言えば、逃げました。



扉を開けて外へ出る。

振り返った姫様の顔はポカーンとしてたね。うん、気まずくなること確定だ。

と言うか俺の居るところで着替えるな!!


……ん? ちょっと待て。


良く考えてみる。


現在俺の魔法で変化中。つまり俺が見たってその体そのものは俺が想像したものだし別にどうってこと無い……そんなことは無いな。うん。

裸は裸だ!


なんだか今物凄く恥ずかしいことを考えた気がする。まあ良い。

とりあえず謝っとこう。


旅館にある廊下の隅から部屋まで移動する。

そういや王子は何処に行ったんだ? 後で探すか。

そんなことより今は姫様だ。部屋の隅でうずくまっている。せめて着替えてからうずくまってほしい。


「姫様? ええと……すいませんでしたぁ!!」


嫌なことは即忘れるか考え抜いて奇策を練って対処するの二択しかない俺が謝るだぞ?

はっはっは、これだから女は苦手なんだよ。

顔が真っ赤の姫様がこちらを向く。これはどうなんだ? 許してもらえるのか?


「い、いえこちらこそ殿方の前でお見苦しいところを……」


まあコレで和解と言うことで。切り替えは大事だよな、うん。


「ところであいつは?」

「あいつ? ……えと、散歩でもしてくると言っていましたけれども……」

「んー、正直あまり外を出歩かないで欲しいんだが……。まあ行ってしまったものはもう良いか」


さて、あの王子が帰ってきたら始めるか。と言うか名前教えてもらわないと言い難いぞさすがに。

魔力は昨日から使いっぱなしで枯渇寸前だ。とりあえず魔法石使って魔力を回復。そんなにたくさん使うと補充も面倒なので今日一日過ごせる程度まで回復させておく。


「綺麗な石ですね……」

「ん? ああ、これか」


魔法石の一つを渡してやる。一つぐらいならやったってあまり変わらない。


「ぽわわん、って感じがしますこの石……。何か特殊な加工でもされているんですか?」

「残念ながら天然物だぞ。まあ多少は加工されてるかも知れないが……。これは魔力を回復することができる石なんだよ」

「……魔力を……す、すごい代物ですね……」

「そうか?」


俺は月に百個以上大量消費しているんだが……。

まあこの世界ではすごいんだろう。


魔法石が付けられたアクセサリーなどの話もしてやる。

ただこの姫様が目をつけたのはそこじゃない。


「平和なところなのですね……。その国は」

「平和ねぇ。あそこの王、と言うか王女は馬鹿騒ぎが好きだからなぁ、それほど平和ってわけでもないと思う」


まあ戦争は無いけど。


「はあ……、でも国民には信頼されているのでしょう?」

「んー、どうかな。少なくとも俺は―――信用できないな」


母さんの親友に近い人物という点で。


「はあ……。あの、王女様のことをそんなに深く知っているということはその国の偉い人か何かなのですか?」

「いや、母さんの友人ってだけさ」


話がひと段落したところで王子が帰って来る。


「はい、名前をどうぞ」

「え、あ、名前?」

「はい、名前をどうぞ」


永遠ループ化するぞ。


「リオネと言います。えっと、言ってませんでしたっけ?」

「リオネね。おっけ覚えた」


姫様は姫様で良いや。どうせ王族だから途轍もなく長いんだろうし。

偏見? 良いじゃないか。人間だもの。


「さて、そろそろ行くぞ」

「はい」

「と、作戦の確認だ」


まず、宿をでて誰も居ない人影を探しそこに入る。目星はいくつかあるからそれは良い。

次にそこで盗賊に変身する。三人ってのも不自然だろうが世間知らずの多そうなこの村だ。大丈夫だろう。

最後に暴れまくって馬を奪って逃走。リオネと姫様は相乗りしてもらうこととなる。盗賊部分は保険だな。


「そのあと僕達が消えていたら怪しまれると思いますけど……」

「逃げたとでも思われるだろ。怪しまれるだろうが貴族役人の野郎が上に報告するとは思えない。だから大丈夫だ」


多少の危険なんてどうってこと無い。それに俺達のパーティには今現在、姫様は外から見たら居ないのだから。


「それじゃあ雑談でもしつつ外に出ようか」

「成功すると良いですね」

「ここで失敗したら元も子も無いからな」


部屋の扉を開けて外に出る。

さて多少乱暴ながらも強盗開始だ。いや、強盗は乱暴でも良いのか?


はい、次の話に行きます。

最近描写が甘くなってきてるなぁ。ただ描写を多くしたらしたで横読みだと読む気力が無くなるんですけどね(自分はそう)。


それと豆知識(今回書きつつ思ったこと)。


一段落←これの読み方です。


ひとだんらくは×です。いちだんらくと読みます。


少し検索すればわかることですが間違って読む人多いですよね……。

まあ小説を読んでる人や書いてる人ならわかることかな……。自分はたぶん間違ってたと思う。何てこった。


白黒が終わる頃には(終わるかどうかすら不明ですが)誤用を無くしたいですねぇ。


それと海弟の誕生日について何も反響がなかったということは主人公のくせに人気が無いなコイツ……。

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