第24話魔物退治と新たな武器
「最近平和だな~」
「そうじゃな~」
俺は今、文官のウェオデサン君と一緒にお茶を飲んでいます。
中庭で…
「何で中庭?さぶいよ」
「おお、すまん。中に入ろうか」
老人特有のボケか?俺はそういうボケは守備範囲外なんだぞ。
「中は暖かいですね~」
「そこらじゅうに、松明が付いてるからな~」
「それで、何で呼んだんですか?」
「実は依頼があってな」
「拒否権は?」
「王直属の命令じゃ」
影流のバカヤロー。
「それで?」
「うん。それでは選択肢をやろう。魔物退治か魔物討伐。どっちか選べ」
どっちも同じだろ。とぼけてんのかじいさん?
「それって、どっちも同じですよね」
「拒否権はない」
「……」
確信犯か!!これはてこずりそうだぞ。
「ふむ」
「なんですか?」
「実はの、依頼者は小さな村の「やらせてもらいましょうか」ほぅ」
実はな、俺ってこういうのに弱いんだ。こんな物語にないてしまうんだ!!
俺は、桃太郎に出てくる鬼役に同情する……。いや、悪いことはいけないけど宝全部は酷すぎない?その前に、鬼って何でパンツしか穿いてないんだよ!!貧乏な家の桃太郎でも服着てるんだぞ!!まさか!!棍棒に金かけすぎたとか?悲しすぎる!!
的な連想術だ。ここから、連想魔法を思いついた。成功した時は、鬼も報われただろうな。
「じゃあ、どっちを選ぶ?」
「どっちも」
「……どちらか一方を選んでくれんかの?」
「いえ、どっちかを見捨てることなんて出来ません」
最後の復讐じゃぁああ!!
「ふむ、もう一方はディティ君にやらせようと思うんだが」
「じゃあ、魔物退治で」
「そうか」
ふざけたこと言ったら殺されるね。3回ほど修行してる時に殺されそうになったから…。
「じゃあ、連絡は後から来ると思うから」
「部屋で待ってます」
海弟はそういうと、部屋に向かって全力で走る!!転ぶ!!ぶつかる!!
「誰じゃぁ!!ここに石おきよったやつぁ!!」
「無理…」
あっ、石じゃない。人だ。ってか、扉壊しちゃったよ、影流に後で直しておいて貰おう。
「あなた誰ですか?」
「あっ、魔物退治の内容を海弟様にお伝えするよう、言われた者です」
早くねぇか?
「そうか。で、何でこんなとこにいるんだ?」
「貧血です」
「そうか、そうか。死ぬ前に内容を教えてくれ」
「死ぬ前ってなんですか!!」
「おう、復活した」
「まったく。こんな演技……くっ」
演技……なの?
「まぁ、そこに寝ろ」
そう言って、さっき扉を壊した部屋を指す。
「ありがとう。襲わないでくださいよ」
「男は襲わん!!」
女でも襲わんぞ!!
いやいや、読者さん。そんな顔されても困りますよ。
「さて、じゃあ話しますね」
「嗚呼」
って、これなに。この状態なんなんだ!!
よし、1つ状況確認。俺はホモじゃない。よし、OKだ。
「場所は、南のハレハ村です」
「どのくらいのところだ?」
「歩いて1時間。馬車で20分です」
警備隊送れよバカヤロー。
「警備隊送れっておもいましたね。でも、被害がないんですよね」
「被害がないのになんで呼ぶんだ?」
「なんでも、魔物のすみかがあるらしいので潰してくれ。らしいです」
うん。1人じゃ無理。なんで退治のほう選んだんだよ。たぶん、どっち選んだって一緒だと思うけど…。
「実質的な被害がない。そしてすみか……。潰す理由になってないんじゃ?」
「危険なことに変わりは無いです」
「……いって見るか」
「それと、報酬はどーんとはずむそうですよ」
「ありがとう、しかし、報酬で動く男じゃないんだよ俺は」
決まったぜ。たぶん語尾に☆マーク付いてるだろ。あれ?付いてない。
「そうなんですか。明日出発なんで、頑張ってくださいね」
「えっ?嗚呼」
すこし、落ち込んだ海弟を他所に、話し続ける伝言役君。
「……これなら魔法で伝えてくれよ…(ボソリ」
「えっ、なんですか?」
「いや、なんでもない」
海弟が部屋に戻ると、1つの武器が。
「なんじゃこりゃ!!」
ピッカピッカの剣が1本。鞘に入っているが、そのままでも戦えそうだな。
それに、石みたいなのに何故か突き刺さっている。
「ん!!まさか、これがエ○ス○リバー!!」
「嗚呼、それなら。マエティー王からの小包ですよ」
俺の夢を壊さないでくれ、見知らぬメイド。ってか、部屋に勝手に入ってくんな、しっし。
「そんなに、嫌がらなくてもいいじゃないですか」
「いや、……俺はいま、何を考えていたんだ?」
「さぁ?」
いや、少し記憶がとんだ。すまん。どこかの誰かさん。
「それじゃあ、抜くぞ!!」
「頑張って!!」
海弟は、岩もとい、小包から剣を引き抜く。
「抜けん!!」
「え~と、なになに?『これは密封魔術を使っています』らしいです」
「知るか!!おりゃ」
海弟は、魔力で無理矢理解く。
何か、見てはいけない物があったような気がしたが気のせいだろう。
「剣?と杖?」
「すごいです!!どっちもアイン・グランドの作品です」
「すごいのか?」
その後、1時間ほど講座を受けた。このおかげで、海弟はアイン・グランドのことなら人1倍の知識を得た。
今、後悔をしているのは言わずともわかるだろう。涙が出ている。
「ごめん、もうやめて」
「聞いたのは、海弟様ですよ。それでですね……」
ゴメン。明日、寝坊する。村の人ゴメン。
そう思っているのは海弟だけであろう。
今回はファンです。
ファン・ジェルン・テイミ 女
普段は、ジパングの宰相!!でも、天才魔法使い。一時期、勇者御一行と旅をしていたことがある。
金色の髪に白色の目。可愛いです。
二つ名は、『無気力の魔法使い』で、由来は昔の事と、どんなに気を抜いていても魔法を使えることからきているらしい。裏話(実は、ファンは戦闘経験がほとんどない。
これぐらいです。後、柿の種さんの作品おススメですよ。(関係性がない…