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第265話魔王軍vs反逆軍(妖精)

ついに始まった!!

さてコレが終わったら章の切り替えできるかな。

「と、言うわけで魔王手伝って欲しい」

「いや、元からそのつもりだ。我も最初に言っておきたかったのだがな……部下の一人を拉致し問題解決一歩手前まで持っていくとは……」

「俺らしいっちゃ俺らしいだろ。んじゃ、頼む」

「ふふ、良いだろう。コレより魔王軍は反逆妖精へと剣を向けよう」


この島でも戦いが起こるだろうな。その時影流がどちら側に付くか……深い事情は今は話せんが(大量虐殺のせいで)いつか話そう。

魔王の住居からでると周りを見渡す。


「魔王」

「わかっておる。コレより我が軍は反逆者側の妖精へと剣を向ける。双方それなりの覚悟をしろ。コレは既に決定だ」


魔王軍のヤツ等はどうやら深いところまでとはいかないまでも少しは知っていたらしい、興奮状態になっている者まで出ている。

一方妖精はというとポカーンと口を空けている者も居れば、虫歯を噛むような苦い顔をした者まで居る。


「魔王、主力部隊は預からせてもらうぞ」

「いや半々だ。全員雑兵として扱う。勿論我もだ」


……雑兵? え、何で?


考える。ダメだ意図が見えない。


「まぁ良い。ここに本拠地への移動ゲートを開く。我こそはと思う者は飛び込んで言ってくれ」


そう言って新聞紙ほどの鏡を取り出しシルアの居るところまで繋げる。


「あ、一人だけ指名させてもらおうか。サオ、こっち来い」

「え? 何の用?」

「お前の姉さん居るからお前コッチな」

「は?」


サオの背中を押し鏡の上へと乗せる。次の瞬間姿が消える。


「なに、負ける要素は一つも無い。安心しろ」


ドドドドとリアルに足音が聞こえてくるほど大きな音をたて鏡に入っていく魔族達。魔王には指揮の才能があるのかその中の半分はこの島の妖精との戦闘にあてている。

あとは大陸の国々の王の決断でこの島の勝負は決まる。


「ここまでだな」


大体が向こうに渡ったのを確認すると魔力を止める。

それと同時に踏みつけられた鏡は割れそれに驚いた魔族も出てくる。


「向こうには大体人員が整った。お前等はこっちを頼む」

『……なら、仕方ない』


何ていうかコイツ等のモチベーションを下げてしまった感があるが魔王が指揮するなら大丈夫だろ。

俺も手鏡を出して転移すると、目の前の城を睨む。


「っと、シルア大丈夫……か?」

「既に復活済みよ。ふふふ」


とりあえずファンを連れてくるよりかは良い効果が得られたみたいだな。


「皆! 聞いてくれ」


ざわざわとしていた魔族達が静かになる。

大きく息を吸い込み簡単に伝える。


「魔王が言っていた。ここからの扱いは全員雑兵。将軍も隊長も居ない。自分で考え自分で戦え、俺が思うに逃げたくなったら後ろめたさ感じずに逃げろってことだと思う」


たぶん違うな。まぁ良いや。


「んじゃ、掛け声だけ一応言っとくか」


さてこの攻城戦。勝つまで戦うことにするか。


「城を攻め落とせ!! 突撃ぃぃぃぃっ!!」

『ウオォォォォォォオオオッ!!』


俺の言ったとおり城へと突撃していく魔族達。

その中にはサオとシルアも居る。


さて俺は……大体片付いたら宝箱でも漁りに行くかな。





「魔王軍の反逆? いや、それにしても海弟もいたところが気になる」


妖精達に案内され影流達は比較的安全な場所、雑草や木々のある森へと逃げ込んだのだが盗み聞きもされる覚悟で全ての王とこれからの方針を決める。

海弟が船を持っているし逃げる方法は無い、ならば戦おうという意見もでたがすぐに反対意見が出る。


「しかし海弟め、何を考えてるのかしら。今回仲間に入ってないからわかんないわ」

「あはは、たぶん私達にとってプラスにはなることですよ。きっと」

「よく信じれるわね、アレを」

「と、友達、ですから」


勇者はもはや愚痴になってしまっているので少し可哀想だが青空に付き合ってもらっている。

すぐに動けるようにと木には持たれかかってるが座っていない国王達。


「しかし戦う以外の意見を提示できるのか? オレはそれが一番だと思う」


それだけ言うベレテナの王。宰相に国を任せてきたのを良いことにやりたい放題できているせいか肌の色が普段の五倍ぐらい良いような気もする。

しかし、レティナの王がすぐに首を振り反対する。


「兵士も我々は少ない。共同前線を張ったところで何処まで持つかもわからんぞ?」

「しかしだなぁ……」

「うん、まぁ可哀想なのもあるよね。濡れ衣、なのかはわからないけど妖精達。魔王はこれを狙っていたのかな?」


三人の王が言い合う中影流は考える。

何か見落としている部分があるはず、これでも海弟のことを少しは理解できているといえる仲だと影流は思う。

そして気づく。すごく単純なことに。


「すいません、一つ良いですか?」

「ん? 何かな?」


ゼッカスの王が言う。


「俺達はどちらの味方をしようとしているんですか?」

「……妖精、じゃないの?」

「そうですか。なら残念です。俺は魔王軍側に付きますから」

「は?」

「なぬ?」


ここでニヤリと笑うレティナの王。無駄に頭の回転が早い。

いや、行動し始めたら早いと言うところか。


「まぁそうじゃの。海弟が魔王軍に付いているということはジパングの王は魔王軍側ということじゃ。この対極の有利性を見れば一目瞭然、我も魔王軍側に付かせてもらうとするかの」

「な、レティナの王まで……」


ここでベレテナとゼッカスが妖精側に付いたとする。

そうしたらどうなるか。

簡単だ、海弟の転移術により魔王軍の大量転移が始まり自分達が着く前に国が滅びる。

だがそれを味方に付けた時、心強い武器になる。


「そういえば反逆側の妖精と言っていたな。ふふ、妖精を見限ってみるとするか」

「んじゃ私も魔王軍側行こうかな。勇者は?」

「ん? 何?」

「少し休んでてください」

「……何か置いてきぼりになってるんだけど」

「ま、まぁ私と話してましょうよ。最近海弟が授業中寝てばっかりなんですよ」

「異世界のことで熱心になるのは良いんだけどねぇ……」


影流は四人を見る。


「我々の力は弱いかもしれません。ですがきっと何かの手助けになるはず。行きましょう。恩を仇で返すような真似はしたくなかったですけどね」


まだ村からはそう遠くない距離。全ては海弟の思惑通りに進んでいた。

章の切り替えの前にネタが尽きそうだ。

夏だしもう夏休みにしちゃえば良いか。


海弟に宿題わんさか、補習ざっくり。

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