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第259話先が見えない話

ちょっと今回説明不足かも。

分かりにくかったらすいません。

「女体化海弟ちゃん」

「ちなみに2(ツー)もあるよ?」


最悪な2が。


「しかし深い森だな」

「話題を逸らすな海弟」


……何だよ。そんなに笑えるのか?


「さすが子供ね。女の子になりたいだなんて、お年頃の子供は、ぷぷっ」

「……なりたくてなったんじゃないぞ? そこら辺わかっといてくれ」


青春を謳歌している男子高校生一名はかなり傷つきました。

いや、コレが青春と言えるかわからないけど、女の子と森の中を歩いている、って説明だけだったら青春に……ならないか。

森の中を歩くってどんな状況だよ。


「アナタはー、女の子ー♪」

「そんなに嬉しいか?」

「そりゃあ、まあ。妹に気が無いとわかったのなら」


……ごめん、コイツの頭に付いていけない。


「とりあえず俺が男だということを忘れないでくれればそれで良い」

「な、まだ諦めないって言うの?」

「うん、お前には何を思われても諦めることにする」


とりあえずは本拠地(?)を破壊した俺達。

さて内乱というからにはもう一つの勢力があるはずだ。


「と言う事は、中央にあるのが首都、さっき行ったのが王都、そういうことか」

「んぇ? どういう意味?」

「つまりだな。説明は面倒なので自分で考えろ、と言う意味だ」


と言う事は、名前から察するにさっきの場所が王族の居たところ。

そして首都には反乱を起こした犯人が居ると言う事になる。


「黒機相手じゃあ、部が悪いよな。やっぱ」

「さっきの黒いの?」

「あぁ」

「強かったな、アレは。久々に全力を―――」

「出して逃げたな」

「あぁ。……じゃない。全力を出して戦ったのだ」

「やめとけ殺される」

「こ、ころ……何度も言っているがなぁ。失礼だとは思わないのか?」

「その誇りをさっき打ちのめされたばかりだろう?」

「うぐっ、まぁそうだな」

「で、コッチからも聞きたいんだが……」

「何だ?」

「島に居た、って向こうの島に居た妖精は王都のことは言ってなかったのか?」

「ん、あぁ」


言ってなかった。つまり、首都側に付いているわけかあの妖精達は。

ただ逃げてきたことから察するに、弱点劇でもあったんだな。最初は反乱者が優位で、しかし黒機の登場で王家と立場が逆転したってところか。

だから逃げた。まぁ今更王家に取り入ろうったって無理だしな。


「我々を騙そうとしていたのか?」

「それは違うだろ。言わなくても良いと思ったんじゃないか?」


武力でなく、話し合いで解決しようとする魔族はどうせ王都や首都に行かない、とでも思ってたんだろう。

俺が行ってるけど。


「あとで偽証罪の罪で手を切り落とすか」

「何か怖いこと言うな、お前」


神の前で嘘を付けば偽証罪って習わなかったか?

おかしいなぁ。


「それで、首都はあとどのくらいだ?」

「さぁ? もう大陸の半分はとっくに過ぎていると思うが」


……え?

あ、あのちょっと?


「首都って何処にあるの?」

「あの場所だったらしいが、あそこは王都だった。と言う事だろう? アタシはそれ以外に知らないし、だから騙された、と―――」

「ッ、そういうことか」


いくら魔族が腰抜けに見えても、その技術力は本物だ。

海を素早く走る船とか、その技術力を信じたんだろう。それで煽るようなことばかり行って向かわせようとした。


……なら魔王が俺、いや俺達を呼んだ理由は……一つだな。


「今回の内乱、悪いのは王族じゃない。悪いのは反逆者のほうだ」

「……もう少し簡単に説明をお願い」

「ん、そうだな。お前もわかるだろうが、まずあの妖精の立場からだ。内乱をしていたから逃げた、にしては圧倒的に暮らしは裕福だ。それなりに時間が経っているのはわかるが、見てわかる通り、まだ内乱は続いている。だからそんなに時間は経ってないだろう」

「それで、立場っていうのは?」

「あの島に居た妖精は内乱賛成派、これは間違えない。最初はただ逃げ隠れして、人間との問題を少しずつ解決しようとしていた妖精だったが、そこへ魔族が来た」

「ふむ」

「その魔族の技術力に驚き、一つの作戦をたてたんだ。あの長老がな」

「作戦内容は?」

「魔族に黒機を倒させ、立場の逆転」

「お、魔族全員で掛かれば黒機は倒せるのか?」

「残念ながら贔屓目(ひいきめ)で見ても倒せない」

「そんなに強い?」

「うんかなり強い。話に戻るぞ。黒機が倒されれば王族派なんてすぐに倒せるだろう、そう予測し魔族を煽った。だから俺達が招待されたんだ」

「っ、つまり王族派妖精と魔族の殺し合いを望んでいた、というわけ?」

「その通り。俺達が招待されたのは時間稼ぎ&相談のつもりだったんだろ。影流からはそんな話を聞いてないし俺に話すつもりだったんだろうな」


いろいろ旅にでてるけど。


「……つまり本当の敵は―――」

「反逆者側ってことだ。いくら正しいことをしている、と言っても俺に嘘を付くようなことをして良いと思ってるのか? クハハ」

「いきなり笑わない。って言うか、これからどうするの?」

「勿論、妖精を叩く。の前に、反逆者側の本拠地を探ろう。首都だっけか?」

「まぁ、あそこが王都だったのなら」

「ならば首都を探す旅に行くぞ」

「でも一回帰ったほうが―――」

「時間が惜しい」


そう、一刻も早く処刑しないと。


つまり、敵が


王家=敵 反逆者&島にいる妖精=味方


から


王家=中立 反逆者&島にいる妖精=敵


になったわけです。

王家の中立は悪い意味で中立ですが……。

さて、海弟が何をするか見物ですねー(予想の裏切り、その1)。

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