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第255話『村!!』by海弟

へへっ、サブタイが思いつかなかったんだ。


「さて、目の前に町がありますけどどうする?」

「アタシに聞くな……って言いたいけど休みたいに一票!」

「よしじゃあスルーして行くか」


俺はまだ疲れてない。


「……鬼畜だ、鬼畜。もはや外道じゃ無いからな!!」

「何の宣言だよ。とりあえず目障りだから町は粉砕するぞ」

「……外道だ」


はっきりしないなオイ。

とりあえず燃やそう。


シルアの持っている荷物の中から松明を持ち出して魔法で炎を付ける。

……あぁ、吸い込まれそうな炎だ。


「とりあえず熱いな炎」

「そして燃やすのをやめると海弟は決意―――投げた!!」


魔力で体を強化し、松明を投げると音速で……いやそんな速度でてたら摩擦で燃え尽きるな。

とりあえず村を燃焼していく炎。


「さて生き残りを助ける演技の練習しないとな」

「……主人公にはなれない性格してるね」

「主人公みたい、でも十分主人公にはなれるんだぞ?」


マメ知識ね。


と言う訳で俺の演技練習が始まり一時間後ぐらいで村を全て焼け焦がす。


「魔法使って鎮火しなかったのか?」

「アタシも思ったけど、どうやら気づいたのが遅すぎたみたいね」


魔力の流れからそう読んだのだろう。

なので俺は反対意見を言う。


「いや、そこはアレだ。どじっ子が水と間違え炎を出したんだよきっと」

「……無いわね」

「俺もそう思う」


と言う訳で財宝求め村跡地へと向かう俺とシルア。


「臭い」

「しょうがないだろ、燃えた後なんだから」


村に着くとシルアが呟く。

バンダナをシルアの荷物から取り出し顔に巻くと家を一軒一軒調べていく。


「……貧しい暮らしってのは本当みたいだな」


盗賊の言っていたことを思い出す。


『ッ、クソが。当たり前だろ? ここは王都付近なんだ。貧困に困ったヤツが居て当たり前。フハハ、オレを殺せよ。お前を狙う奴が一気に減るからさ』


……ん? 王都付近?


『掛かったぞッ!!』


気づくのが遅かった。

俺とシルアの周りを囲んでいる騎士達。

この村に騎士は居てもおかしくなかった……。うはぁ、感情のままに何かやるのはダメだなやっぱり。


『お、女も居るぜ。人間じゃ無いみたいだが……』

「任せた海弟」

「オウ、逃げるぜ」


俺の頭へ拳が。

……痛い。


「一人……じゃないわよね?」

「も、勿論二人でございますですよ? はは」


荷物まで移動させるとなるとかなりの魔力が……。

しかしこのまま一人で逃げたら死より怖い恐怖を味わいそうだ。


「『鏡』」


さて何処へ転移しよう。

……ん?


……何処にも転移できねぇよ。


「転移対象が無いッ!!」

「……コレだから男は」

「何その、熟年主婦みたいな言葉は!?」


まぁ良いや。


「炎よ」

「はぁ、地よ」

『気をつけろ! コイツ等魔法を使う―――』


隊長燃え尽きる。


『たいちょぉぉぉぉぉぉぉおおお!!』


さて、今ので隊長は撃破した。

雑魚はシルアが相手しているが正直、村の妖精という最悪の伏兵がいそうで怖いんだけど。


「しょうがない。魔力の消費が激しいが……。第三『風星』」


空気に魔力を練りこむ。


『ッ、魔法が使えなく―――』

『肉体強化なら使える、屈するな!!』


副隊長らしき妖精が言う。

ッ、複数の種類の魔法を使うのか……。


「ちょ、アタシまで魔法使えないでしょうが!! 肉体強化の魔法なんて知らないし……」

「あ、ゴメン」


さてどうするか。

とりあえず一発当てとくか。

風の塊を作り雑魚と副隊長へ一発ずつ攻撃する。


各個撃破……だ。


「……さて、略奪開始」

「良い装備が手に入りそうね」

「ふふふ、おぬしも悪よのぉ」

「やられたら二倍返しは当然」


二倍の比率が大きいのは馬鹿だからということで。

親が見たらどう思うだろう。

きっと正しいと肯定するだろうな……母親(ユウシャ)が。

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