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第239話仲間集めは完璧

久しぶりに書きたいものが書けた気がする。

今までのおさらい。



戦女神(ワルキューレ)、属性神、性格―――荒い。そして物凄く悪い。

ちなみに、女神と言うからには女性なのだが、とりあえず胸は―――おっと、死線が見えたよ?


とりあえず胸は―――おい、剣をこちらに向けるなAカップ。


何故か、顔を赤くし怒るAカップこと戦女神(ワルキューレ)。はっは、小さいのが不満か? 神に祈ることだな。はっはっは。


な、何そのでかい斧は? え? 断罪だ?


……逃げましょうか。


さて、今ココです。逃げてる最中です。


薄っぺらな剣しか持っていない俺に勝てるわけ無いので、階段を上ったり降りたり上ったりと、何度も繰り返しつつ相手側のトラップに嵌めたりして何度か攻撃を加えてるけど、向こうの力が半端無い。

まぁ、あんな巨大な斧を振り回すぐらいだからね。


「よし、一度落ち着こう。となると、まず始めに足を止めなければ。戦女神さんストップ」

『ん、何を言って―――』

「ストップ、ここで決着をつけようじゃないか」

『ふ、やっとその気に―――』

「さて、先ずは、休憩を―――」

『言ってることが違うぞッ!!』

「はは、ゆったりタイムってやつですよ女神様」

『冗談を言っているようにしか聞こえないんだが……』

「ははは、冗談なわけ無いでしょう? それじゃあ、休みましょうか」

『うむ』


……はい、成功。


さて、あの馬鹿を倒す方法を考えねば……。

岩とか落とし穴とか矢とか、全部避けて壊して通過してくるあの戦女神。手に持っている斧は総重量は百キロ以上と見た。

さて、常人ならばどうやって倒すかとまず考えるものだが、生憎と天才的な頭脳……と言うより人間的にずる賢い知能を持った海弟くんは別の見かたをするのだよ。


……アイツを仲間に引き入れよう。


さて、どうするかが問題だな。

アイツの場合、恩とかに義理堅そうだな、何か恩を(なす)()けようか……。

いや、もう一つの案をここで使ってみようじゃないか。


「なぁ、何で俺達はこんなところで座っているんだ? 廊下だぞ?」

『む、それはオマエが―――』

「え? 俺?」

『オマエが言ったんだろう』

「何て言ったっけ?」

『む、むむ……』

「言ったってのは覚えてるけど、何て言ったのか忘れたのか?」

『あ、あぁ』

「じゃあ、ここで休もうって言ったんじゃないか?」

『そう……かもな』

「それじゃあ、休憩も終わりにして進もうか」

『それもそうだな。行くか』


……ハッハッハ、愉快なお馬鹿さんを一人仲間に加えたぜ。


外道騎士のパーティメンバー。


風詠海弟 職業 外道騎士(アウトナイト)

戦女神  職業 戦士(ファイター)


さて、このメンバーで進んでいくわけだが、この上界には魔法があるみたいだ。回復役を入れたいな。

歩きながら思っていると、ふと隣を歩く戦女神と目があう。


「なぁ、魔法のうまい奴知ってる?」

『魔法のうまい奴? ……図書館に居るんじゃないか? ほら、この本に―――』

「うん、ギャルゲの攻略本だねそれ。現実じゃ役に立たないよ」

『なっ、だがコレで美の女神はハーレムを作ったと……』


ゲームの話さ。HAHAHA。コイツ本当に使えるか心配になってきたよ。

と言う訳で、美の女神様と言うのに会いに行く。どうやら、盗む事に長けているらしい。こういう奴は情報を多く持っている可能性が―――


『敵襲だ! 天使の遊撃部隊を単独で倒した者が人質を取って攻めてきたぞッ!』


ダメだ。情報を多く持ちすぎている! しかも、天使の遊撃部隊!?

戦争中なのか!? ッてことは、敵兵と勘違いされている可能性だって、と言うかその前に天使殺しちゃったから敵なんだよな。


『ん? オマエは敵なのか?』

「酷い、仲間を疑うのかッ!!」

『う、疑ってなど居ないッ!! 私はオマエを信じるさ!』


うん、ありがとう。騙されてくれて。


俺と戦女神の二人パーティを囲む女天使達。どうやら、室内は女、野外は男が守っているらしい。

と言うわけで、俺は頭の中で戦法を組み立てていく。


「ち、違いますッ!! 俺は、最高神オーディンへと罪を懺悔しようとここに来ただけなのです!」

『信じられんな』


疑り深いぞコンチクショウ。


「ならば、俺の罪は一生消えないのでしょうか! 神は俺を見捨てるのかッ!!」

『うっ、神はどのような悪人をも見捨てん。今ここでワタシが懺悔を聞こう。そして、罪を晴らし死ぬがいい』


……強敵だ。中ボスぐらいの強敵だ。


「で、では、最初から……。俺は、小学校の頃、犬に襲われ、それを助けに来てくれた友人を置き去りにして逃げました。そして、翌日にお礼も言いませんでした。そして次に―――」


勿論、全部真実です。今ここで、懺悔しておけば、とりあえず気持ちが楽になるし、許してもらえるんだろ?

と言うわけで、俺の人生の罪、五億二千三百十六個を聞いてもらおうじゃないか。


「そして、兄さんの分の―――」

『長い。もういい。全て許す! 早く死ねッ!!』

「ま、まだ五億千二百三十五個残っているんですよ!?」

『お前、どれだけ罪を犯したんだ。しかも、隠蔽方法が奇天烈だぞ!!』


……そりゃあ、外道ですから。


「それでは、続きを―――」

『しなくていい!! もう、去れ。ワタシの耳に胼胝(たこ)ができる前に去れ!!』

「いえ、しかし……」

『さ、最高神だな? そこに案内してやろう。続きはそこでオーディン様に聞いてもらうことだ』

「え? 最初と言っていることが―――」

『知らんッ!! ほら、ゲーム画面も熱くなってるし』


思いっきりギャルゲでしょそれ。しかも、ハーレムって女子の方なの!?


『付いて来いッ!!』



外道騎士のパーティメンバー。


風詠海弟 職業 外道騎士(アウトナイト)

戦女神  職業 戦士(ファイター)

美の女神 職業 ダメ神(オタク)


さて、数も整ってきた俺のパーティ。このままオーディンの元へと美の女神に連れて行かれる前に最後に治癒を使える奴を整えなければ。


『治癒魔法が見たいねぇ』

「そう、それが心残りなんだ!」

『医療部でも行ってみたら?』

「医療部?」

『そうそう。案内するわ』


そう言って、連れてこられた医療部とやら。何か血なまぐさいところだ。


『ほら、あそこ』


美の女神が指差したそこには、白い光が。


「……わかんねぇ」

『なら、近づいてみましょ』


そう言って、近づいていく美の女神を戦女神と二人で追っていく。

着いた場所には、小さな天使が。身長は俺を二等分してもまだ下だな。幼稚園児ぐらいだ。その背中から生えている翼も小さい。


『あ、女神さま、こんにちわー』

『ども、この子はね、今この上界探しても中々居ないような優秀な白魔法師なのよ』


ほぅ、子供の癖にやるではないか。


『えぇと、この人……人間ですよね? 勇者か何かですか?』

『そういや、何で勇者でも無いのに来てるの? どうやって来たのよ』

『あ、私も気になるな』


……ピンチ。

さ、さて、作り話を……よし、作り終わった。


「俺はだな、勇者を庇い死んだんだ。ま、それも無駄に終わったわけだが、勇者と違い罪多き俺は最高神に懺悔し、魂を浄化しようと考え来たんだ。まぁ、心残りとして魔法が使えなかったから最後に治癒魔法が見たかったと……」

『勇者の側近。なら、天使を倒せるのも納得』

『私から逃げられるのも納得』

『そうなんですか、納得』


……嘘臭いな。その納得の仕方、俺の話より嘘臭い。


『それでは、治癒魔法を見せましょう』

「いや、その前に怪我人が居ないんだが……」

『そうでした! さっき治して、終わりだったんでした!』


……コイツは何の神なんだろう……、気になるが聞かないで置こう。神話の価値が下がる。


『ど、どうしましょうか……』

『そうだ、コイツどうせ死ぬんだしほら刃物で』

『斬ってみようか』

「やめて」


それと、戦女神さん? 何で斧? 刃物とは言いがたいよソレ。


逃げる俺。追わない三人。

戻る俺。襲い掛かる三人。


「え!? ちょ、何をッ!!」

『斬る』

「殺すの間違えじゃないのかそれ!?」

『出来るだけ重傷の方が、長くて良いんじゃない?』

「いや、重要だと意識が飛ぶから!!」


そして、最後に俺の体は一応、機械……なんじゃないの?


『斬る』


いや、もう関係ないや。

ザクンッ、野菜を斬る時のように真っ二つな俺の体。不思議と痛くない。


『む? 斬れない』

『斬れない?』

『残念です』


最後の台詞、すっごい迷う一言だね。見せられなくて残念なのか、斬れなくて残念なのか。

解かれる手、俺は起き上がる。


「知ってるか? 生徒会長って、生徒会の(おさ)なんだぜ? だから、三年生がやるのが一番良いのさッ!!!」

『お、恐ろしい』

『ちょ、顔ッ!!』

『怖いぃぃぃ!!』

「……許そう。しかし、一つ条件がある」

『何か主導権が向こうに―――』

「とりあえず、オーディンの秘密を一つずつ言っていこうか♪」

『む?』

『は?』

『へ?』

「はい、そこの馬鹿から」

『そ、そうだな……、実は武器を取り上げると五割がたの力が落ちるとか……』

「よし、馬鹿は許そう、次ッ!!」

『ワタシ!? ん、んんー、告白する時はラブレターを使うとか何とか―――』

「はい、もう一つ」

『え? えぇ……、何だろ……最近、白髪を気にしてるとか?』

「よし許そう。次」

『え、えぇと、使える魔法に制限があるらしい……ですよ? 奇跡の力と言われるぐらいなので、奇跡でない力は使えない……とか』

「……微妙、もう一つ」

『あ、えと……たまに上界と言うところに招待されているとか……』


この世界の上界? 俺が居たのがこの世界の下界。で、ここが上界。

つまり、最高神は俺達の世界の上の上に行ったことがあるってことか?


「よし、全員許そう。さて、有効活用できる情報ばかりだし、とりあえずはオーディンをおちょくってみようか」

『馬鹿を言うな! そんなことしたら殺されるぞッ!!』

「いや、どうせ死ぬし」

『次は人の道を歩けなくなるぞ?』

「それでもいいさ」


人間じゃないし俺。


「とりあえず、案内してもらおうか」


絶対生きて帰ってやるぜ。



外道騎士のパーティメンバー。


風詠海弟 職業 外道騎士(アウトナイト)

戦女神 職業 戦士(ファイター)

美の女神 職業 ダメ神(オタク)

??? 職業 白魔法師(ホーリーマジシャン)



さて、行くか。


外道なりの口論、と言う訳で次回は外道なりの戦いパート2。

秘密を握った海弟の戦いとはッ!!

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