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第225話剣と拳と拳銃と

サブタイは騙す為にあるのです。

死ねという、安直過ぎる暗号だコレは!!


帰ってきたら、冷蔵庫の中身が皆無と言う危機に陥った俺。

さて、どうする。


「……寝よう」


昨日もあまり寝れてないし、今のうちに寝ておこう。と言う事で、ベットにダイブ―――誰?

え? え? え?

……え?


「誰?」


桜奈ではない。顔立ちも似てないし姉妹とかはありえない。って言うか肉親が居ないからここに居る。

いや、姉妹ぐらいは居るかも知れないが桜奈には聞いていない。


つまり、ごーとーと言う種族の人間様ですか?


「あ」

「……あ、じゃないから。誰だよ」


……おっと、女口調女口調。


「お前は誰なんだ?」

「どぉも、隣の部屋の者です」


何だろう……この人は、軽く脳に病気でも持っているんだろうか?

何でこんな汚い部屋を自分の部屋と勘違いして入ってきたんだろう。


「何その可哀想なヤツを見るよぉな目は。まぁ、他人から見れば、私なんて可哀想な生き物……なのは認めなくちゃね」


何かシリアス突入!!

この町の人、やりずらい!!


「おれでよかったら相談に乗るぞ? そう、おれはこの町の人間全ての友達なのだから!!」


過去形でも現在進行形でも無いです。未来形です。


「お前に語ったところで……、そぉいえば桜奈はどうした。オマエが食ったのか?」

「食うか」


そこで、鳴る俺の腹。馬鹿、何ていうタイミングで―――


「何か向こうから持ってこよぉか?」

「女神よ、私めにお慈悲を……」

「……気持ち悪いからやめよ」


……これは俺の性格が問題なのか?

それとも、この体が問題なのか?


どっちだっていいが、食事にありつけないと何か空腹で死ぬ。


そこへ、女の子特有の甘い香りが……。


ま、待て。コイツは食い物じゃない!! 俺の体!!

やめろー!!


「汗ダラダラよ?」

「格闘が、始まっているんです」

「意味がわからない」


俺もだよ!!


いそいそと立ち上がりトイレへと直行。消臭剤の匂いを嗅ぐ。

よし、冷静になった。


そして、冷静になったところで気づく。

この剣が邪魔だと。


「……戦いが無きゃ本当に武器って不要なんだな」


カッコいいとか布に包まってたら思わないし。


俺は、剣を廊下に置くと、キッチンへと戻る。

そこにはベッドの上に……この描写のおかしさは俺が一番良くわかっている。だから、続けるぞ。

キッチンのベッドの上には、その隣の部屋の女が寝転がってボーッとテレビを見ている。


「あ」

「ん?」

「あぁ、いや、何でもない」


今気づいたんだけど、この人日本人とどっかの国のハーフ?

俺って金髪とか碧眼とか見慣れてて忘れてたけど、こういうの外国人なんだよな。

いや、髪はどちらかと言うと茶色に近いな。目も日本人に近い気がする。


「……いや、ここは一発やってみるか……」


コレが、外れた瞬間、俺は凍死すると思うが……。


「お嬢様ー」

「ん? 何? ……何やらしとんじゃぁぁぁぁぁぁぁああ!!」


はい、決定。

俺もさぁ、こう軽やかな動きって言うの? そういうのを向こうで学んでたからさぁ、わかるんだよ。

同じような人間の匂いが。


「とりあえず、お前も不幸な人生歩んでるなー、まぁ前向きに行き足元救われろ」

「俯いて生きろと言いたいの?」


いや、面倒だから立ち止まってもOKです。


「知ってるか? 人生って一日に縮尺して見て見ると、すごい短いんだ」

「……当たり前」


うん、当たり前。


「お前は、その人生を当たり前に過ごせてるか? 無駄にしてないか? よし、考えてみろ」


俺は毎日楽しい事を見つけて色々騒いでるから大丈夫だ!!


ん? 老後?

まぁ、それはそれで考えておこう。

今は華やかな高校二年生……でなく、人造人間っぽい何かなんだぜー。


「当たり前。コレが当たり前の生活よ」

「学校行け、学校に。お前、学校無くして当たり前とか馬鹿か? よし、おれが連れてってやろー」


お姫様抱っこの状態で……も、も、持てないな。

俺の筋力って問題よりも……。


「お前、ダラダラしすぎ。絶対、太ってるだろ」

「ソ、ソンナコト、ナイデスヨー」


何か英語っぽく発音してるが、俺にはわかるぜ。

コイツ、食って寝るだけの生活を少なくとも三年は送ってきたと!!


「ほら、学校行こう」

「イヤだ。今更、行ったって何になるんだよ」


……人生、どうとでもなるだろ?

ん? やろうと思えば、地球ぐらい、容易いだろ?


何せ、新型のウィルスばら撒いて終わりだからな。人類、その他問わず死滅だなー。


「まぁ、そんなのに人生かけるかが問題なんだがな。ッてわけで、色々な事に人生をかけてみよー」

「イヤだ」


……最終手段を使わなければならないのか?

そうなのか?


いいだろう、使ってやろうじゃないか。


俺は両手を(そら)へと掲げる。

さぁ、神よ。俺のこの両手に力を!!


光速よりも、確実に遅いスピードで迫る俺の手。その先には、あの女の脇腹!!

ハハハ、俺って何やってるんだろう。


コチョコチョコチョコチョコチョ………。


「なっ、やめ、あ、ハハハ!!」

「外に行きたい人は笑い声をあげてくださーい」


そこで、必死に我慢する女。

そんなに行きたくないか。

ここは、持久戦で行こう。後少しだからな。


「う、ぐっ、あははははははは―――」

「よっしゃー、おれの勝利ー」


……ってな訳で、外へレッツごー。





見るからにダルそうな少女と、見るからに嬉しそうな少女が歩いていました。

勿論、嬉しそうなの俺ね。


「久々の外ー、暑いー」

「何処が!?」


……現代人の感性はすごいなー。


「うん、とりあえずは公園に行こう」


ゴミをポイ捨てしてれば、たぶんあの人来るから。


「公園? なん―――行きますか」


俺の指はゴットハンドです。


「それじゃー、行こうか」


と言うわけで、腹減りの俺と気ダル少女の旅が始まったのです。って言うか、近くの公園だから散歩。

新キャラ続々、追加中ー。

名前も決まってない奴が続々と出てきておりまーす。って言うか、海弟はこの町の人全員と友達ー(無理矢理)。


……今日更新が遅かったのは、寝てたからです。

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