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第219話科学的な魔法的な

早めに更新。


一日経った。

……怪しまれないためにも、この日は嫌々女口調になり情報収集。

そして、集まった情報はこれだ。


「この世界の硬貨も金貨と銀貨、それに銅貨。そして、腕のいい医者の居る場所とカウンセラーの居る場所」


……優しい人が多いんだね、この世界。


「最悪だ!!」


俺の頭がおかしいとでも?

ハッハッハ、でも行動は正しいんだよ。頭がおかしいことは否定しないけれど。


「って言うか、この体の何処に脳があるんだよ」


全体が脳みたいなもんじゃねぇか。


「まぁ、いい。そこら辺はいいや。その前に考えなくちゃいけないことがある」


……何処に泊まろう……。


あの爺さんのところには戻りたくないな。

なら、探すしかないか。


「……目つきのイヤらしい奴は除外……」


下を向いて歩いてる奴も何か不気味なので除外。

テンション上げよーぜ。


……今待て。


「その前に、今は夜だろ? 普通の奴なんて歩いてるのか?」


……主人公属性を持った奴ならいるかも知れないな。

まぁ、その場合危険と隣り合わせになるが、あの爺さんの言ったとおり有名になれるチャンスだ。


……んで、最後に。

この世界にも魔法がある。一部、限られてるが。


「原理は、向こうの世界と同じか?」


法則がわからない。

まぁ、俺は剣があるし、大抵の奴との戦闘なら大丈夫だろう。


……あ、剣を持ってても怪しまれないってことは、この世界、危険なんだろうな。


「でも、まず先に泊まるところだ。危険な世界ってことは、用心している奴が多い。会ったばかりの他人を家に上がらせて、泊めるとは思えない」


この状態の俺、怪しすぎるしな。

ちなみに、身長は向こうの世界の俺と同じで、体重は少し軽くなったかな……。それに、着ているのは黒いスーツ。


完全に怪しい。


「何か、背中から羽がビューンとか無いのか……」


……あの爺さんの事だ。無いだろうな。

自力で頑張れという精神が溢れんばかりにオーラとして出てたからな。


「はぁ、何処に行こう……」


この世界のスポーツで有名に……、いや、芸能界入り? ダメだ。無理だろ。

経歴不明の奴をそんな業界に入れるわけが無い。


「……だとすると、喧嘩か?」


女子ってのが邪魔しそうだな。


後で、女子だから手加減していた、とか言われたらイヤだし。

あー、何か無いか……。


「……主人公クンを探してから決めるか」


俺は座っている場所から立ち上がり、砂を払うと歩き始める。

……すっかり、女の真似事がうまくなったな……。


歩き始めて、少しすると、炎や雷が散っているのが見えた。誰かが魔法でも使っているんだろうな、と思いながら見てみると、小さな女の子が大人数の少年と戦っていた。

いや、展開が一方的すぎる。戦うとは呼べないな。


どっちが優勢かは明らか。女の子の方が圧倒的に追い詰められている。


……剣一つで、どうにかなる問題かはわからないが……。


「救って、恩を着せるとするか」


勝算なんていらない。

いるのは、相手をぶっ殺せるだけの力だ。


「不意打ちで倒せるだけの人数じゃないな」


数は……、七人。どっかのチンピラが集まって不良気取りか?


……不良ってのは、もっと鋭いんだよ。信頼関係の浅い、チンピラ達の集まりなんて不良グループなんて呼ばねぇし、呼ばせない。

まぁ、この世界の価値観ってのがわかってないだけかも知れないがな。


「……ククッ、地獄に落とす準備をしようか」


ちかくにある、公衆電話を探す。


倒せそうなのは、金髪のあの馬鹿そうな奴。それに、太ってる黒髪の。

最後に、黒髪の背の小さい奴。


魔法を始めたばっかですってのが、コッチの世界始めての俺でもわかる。


作業を一通り終えて、考え事を終える。


「今助けるぞ。主人公様ぁっと」


空気を乱さないようにし、走る。

炎を振りかざしている金髪へと、剣を振る。案の定、驚いて動きが止まる。


そこへ、剣を振る。


ガキッザァァァァ!!




……あり? 効いて……無い?


『ガホッ!!』

「うわッ、と。何だぁ!?」


急に倒れこむ少年。

俺はそれを避け、後ろへジャンプする。だいぶ身軽になってるな。


『お、おい、大丈夫かッ!』

『うぅ、っっ……』


少年達の内の一人が駆け寄り、倒れている少年を抱きかかえる少年。


どうやら、この剣は”殺傷できない程度に強い”剣らしい。

傷は無い、怪我も無い、外傷は現れない。


……この世界の科学力はすげーな。

どういう原理なのか全くわかんない。


「てりゃぁぁ!」

『ん? うわっ!』


予定になかった、少年も一人倒す。

男を一人抱きかかえてたら反射して防御することも出来ないだろう。


……外道。さすがは俺だ。


「んじゃ、続きする?」


さすがに、不利だと考えただろう少年達は手のひらに水やら炎やらを発現させる。

俺の姿が女だからこそ、逃げるという選択肢は消える。


「おい、お前……」


コソコソと、ちょうど後ろに位置している女の子に話しかける。


「え……、あ、はい……」

「何か、結界みたいなの使える?」

「ま、まぁ。専攻してますから」


……学校で習ってるの?

……まぁいいや。


「攻撃魔法は苦手と」

「はい」


……防御主体の魔法少女ね。

……敵は倒せないなオイ。


「俺……いや、私……も、ヤダな。『おれ』でいいか」

「は?」

「いや、何でもない。おれが合図したら、アイツ等の周りに結界を張ってくれ」

「え、でも……」

「包めるか心配か? なら、安心しろ。動けないと思うから」

「はい?」


それだけ言うと、走る。

相手の炎を剣で斬る。


……ん? 感触が……。


何か、気になったがそのまま突っ込んでタックルする。

やはりと言うべきか、攻撃よりも反動の方が強い。


「足元をっ!!」


反発する力を利用し、距離を取って、相手が突っ込むのを待ち、突っ込んできたところで、足を蹴る。

そこで、動きが止まったところで、剣を振る。無理な体勢からか、腕と足の関節が痛いが、そこらへんは我慢して、叩ききる。と言っても、斬れずに吹き飛ぶだけだ。


俺の攻撃する間に、後ろに回っていたのか、一人が飛び掛ってくる。と同時に、横からの電撃攻撃。


「ん?」


しゃがみ、攻撃を避けると、そこへ電撃が通過する。勿論、電撃で少年のうちの一人が戦闘不能に。


「結界ッ!」

「はいっ!!」


今倒れている、四人を結界が包む。

ほんわかした光だ。


そこへ、一台の車が止まる。結構でかい車だ。


『……な、けいさ―――』


全部、言う前に女の子へ合図し、後三人を結界で包む。


「んじゃ、頑張ってー」


……体中が痛い……。自動修復機能とかあるかな?


……これじゃあ、小説を読もうの中でも普通の主人公じゃないかと、思ったあなた。


残念ながら違います。って言うか、読もうって策略系が多くなりすぎ。



しかし、海弟はその中でも外道です。孔明より危険な脳の持ち主です。


今回やったのは、公衆電話→警察へ通報→ヒーローとして登場→警察登場。


ここまでです。


しかし、考えて欲しい。



女の子 = 小学生


この方程式は成り立たないだろうか?

いや、最近の子は発育が早いですからねーとか、世間話をしているあなた!

そうです。もはや、中学生は『少女』の部類に入ってしまうのです。


てなわけで、今回は魔法少女ではなく、魔法女の子―――


語呂が悪いので、やっぱり魔法少女にしましょう。


しかし、海弟も頑張りますね。剣自体は軽いので、振り回せてますが。


……しかも、ご都合主義が来ましたぜ皆さん。殺傷能力の無い剣なんてないでしょうに。木刀だって脳みそ割れば殺せますよ(危険な会話自粛)


……まぁ、100年って事で。



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