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10000アクセス&2000ユニーク記念『真実と嘘』

ちょ、海弟!!

あれです、この話まじめです。

勇者出てきます。

皆さんありがと~。

「ふむ、ここがかの魔王城か」

「すっごい不気味だね」

「不気味というより恐いですよー」

「男の子はそんなこと言っちゃダメ」


向こうで、ネイルとジャディが話している。

まぁ、いつものことだろうと思い、少しだけ考えてみる。


おかしい点が2つ。


1つ目は衛兵がいないこと。

1人もいない。それが罠なのかもしれないが、突き進むしか道は無いので、それほど気にしない。

起こってから対処できるようにしておけばいいのだ。


2つ目はここまで簡単に入れたこと。


普通なら、ここまでの道のりで出会うはずである。

この魔王城は、小さな島の上に立っており見つけるのにくろうしたが、簡単に上陸することができた。

ということは、簡単に考えて魔物を1箇所に集め叩き潰す作戦だろう。

そこでやられてしまえば元もくもない。だが、この方法は向こうにとって確実な手段である。

もし、突破されても相手の被害は大きいということだ。

1度城の中に入ってしまえば向こうが格段に有利になってしまう。


ここまで考えた時、ふと空を見る。


「そうか」


ポツリと呟く。


ミーネは考えた。

もっとも効率よくできる破壊の方法を。

そしてもっとも単純だったのが、白の剣を使った粉砕魔法。


のちに、海弟も使うことになるが、この魔法、実は白の剣と組み合わせて初めて効果が期待できる魔法である。


「これを使うのか」

「白の剣……使うの?」

「えっ!?」


2人とも驚くのも無理はない。

これを使った粉砕魔法 (のちに封印され鎮静魔法)、の威力をよく知っているのだ。

これを作った職人はいない。

いないというのはおかしい事だが事実そうだった。

誰から手渡させたわけでもなく、自分で作ったのでもない。

突然現れて、偶然手に取ったのがミーネだったのである。


「使う。粉砕。結界が張ってある?」

「そりゃそれぐらいすると思うけど」

「危ないですよ。制御するのがやっとなのに、自分に当たったら消えちゃいますよ」


もっともなことで、これ以上危険な魔法はない。同等の魔法なら1つあるが、それはまた別の機会にわかるだろう。


「剣無しで使っても効果が期待できんからな」


まず、3人で魔王城攻略に挑むこと事態無謀であり、そして挑むこと事態を恐れる物である。

それなのに、この女はわかっていながら挑むことを選んだ。


「はぁ、しょうがないな。私も行くよ」

「……ありがとう」


呆れるのも無理はないが、ここで帰ったらそれこそ自分に呆れてしまう。

そうネイルは思った。


「ぼ、僕も行きます!!」

「ジャディ……ありがとう」


自分が無謀なのをわかっていながら挑戦を選んだ者。

それに魅せられてしまった者。


2種類の人間しか今この場にいないが、これで十分だ。


「さて、行こうか」

「おー」「はっ、はい!!」


2人の声が重なって響く。


辺りが静まり返ってから、勇者は歩きはじめる。

門をくぐってみたが何の仕掛けもないようだ。

それだけ、ミーネ達の到着が早く、罠を仕掛ける時間もなかったほどだ。

入ってから、後ろからの不意打ちに備えて注意しているが、いまだその気配がない。


そして、そのまま何もなく大きな扉の前まで来る。

いや、何もなかったわけではなかった。

大量の魔物の死体が無造作に置かれていた。

胸を一刺しにされた者や、首から先がない者。

さまざまだったかが、わかることが1つある。

それは斬り傷であることだ。

つまり、誰かに斬られたということになる。


「あけるよ」

「「ゴクリ」」


もしかすると、魔王より強いモンスターが出てくるかもしれない。

そう思うと、すごく扉が重く感じられる。


ギィイ


扉を開けるとそこには、魔王の死体があった。

見てわかることはそれだけじゃない。

自殺、という奴だろう。見ればそれくらいわかる。


「なに、コレ」

「し、死んでますよ」


ミーネはポカンとしている。


今までの決意はなんだったのか、そんなことを考えてみる。

あふれてくるのは怒り。

たくさんの人を殺しておきながら、自分だけ……。


『……ゃ』


ふいに声が聞こえた気がした。


『勇者』


今度ははっきり聞こえる。


『勇者よ、私は剣だ。見ての通り魔王は私が殺した。決して自殺などではない』

「その話本当なの?」


疑うのは当然だろう。


『魔王に刺さっている剣をとってみよ』

「これ?」


抜くと、ドクドクと紫に濁った血が流れてくる。


「黒色の剣」

『我は黒の剣。お前が持つ白の剣と対になる物』

「黒の剣……」


自分は、勇者で本当にいいのか?


この剣は、自分の意思で主人である魔王を殺したといっているんだぞ。


なのに、何もしていない私が勇者でいいのか?


『1つ、頼みがある』

「っ!!、なに?」


自分にもできることがあったのだ、それは嬉しいことだろう。


『お前の白の剣と我、黒の剣を封印してくれ』

「封印?」


封印と言っても、今のミーネほどの魔力の者はたくさんいる。

ミーネは、白の剣に選ばれたからこそ、勇者なのだ。


『この島から離れた大陸に、ドラゴンが住む森があるだろう。そこに連れて行け』

「ドラゴンに頼むの?」

『………』


もう何も返事をしない。


ネイルたちには聞こえなかったようで、心配そうな顔で見ている。


「ドラゴンの住む森に行くわよ!!」

「「え?」」


そこで、ファンと会うことになるのだが封印が終わった後の勇者たちを知るものはいない。


じつは、魔王は勇者が倒したわけではなかったという、物語です。とりあえず、これは、本編とからみます。黒の剣は魔王が所持していましたが、今は黒のドラゴンの手に。白の剣は白のドラゴンの手に渡ってしまいましたね。

さ~て、もう気づいてる人はいるかな~っと。その人送ってください。今後の課題にします。(自分の)

今回は、特別面白い!!とかじゃないですけどよかったでしょうか?


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